人間失格 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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レビュー : 840
  • Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087520019

作品紹介・あらすじ

「恥の多い生涯を送ってきました」3枚の奇怪な写真と共に渡された睡眠薬中毒者の手記には、その陰惨な半生が克明に描かれていました。無邪気さを装って周囲をあざむいた少年時代。次々と女性に関わり、自殺未遂をくり返しながら薬物におぼれていくその姿。「人間失格」はまさに太宰治の自伝であり遺書であった。作品完成の1か月後、彼は自らの命を断つ。

感想・レビュー・書評

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  • 2018.10.02 再読
    小さな頃から道化を演じてきた葉蔵は、本当は「人」をとてもよく理解していたと思う。自分を卑下するように見せながら、人を見下し、自分自身の弱さには気付いていなかったのかも。

  • 太宰治、自身の自堕落的な生涯から
    何となく今まで読むことがありませんでした。

    多くを感じるが過ぎる故に、酒や女性、薬に溺れていく
    読んでいると、自分の本質を突かれているよう痛い。

  • 全然、「人間失格」じゃないじゃん~って思うんですよね。主人公、人間してるじゃん。かなり頑張ってるじゃん。だけど人間ってなんだろう? って考えると、よくわからない。
    私達は当たり前に人間しているような気でいるけど、それに疑問を持ってしまうとこの主人公みたいに泥沼になっちゃうのかもね。人間であることに気づかなきゃ人間合格を目指さなくてもよかったのに。自分が知らぬ間に「人間」を演技していることに気づくのは、カミュの「異邦人」にも似た感じかも。

  • こんなバカバカしいことで悩むのは人間くらいだ。彼の人間らしさが好きだ。

  • こんなかわいそうな俺がこんな辛い目をしてそれでも生きてきたという風に読んでる人が多いんです。
    僕はそうじゃなくて、人間がそれぞれ持ってる痛みについての話しだと思っていて、すごく純粋で真っ当に生きている少女の歯の痛みは同情する けど、悪人の歯の痛みは自業自得だと言う。
    僕たちは自分の悩みなどがあるときに、もっと大変な人がいると悩むことすら許されないということがよくある。でも、そういう人が多くいるからといって自分の痛みをなかったことにしなきゃいけないのかということについて書かれているじゃないかと思った。

    何度も繰り返しこの本を読んだ又吉がある番組でこう言っていたのを見て、もう一度読み直して見ようと思った

  • カール・マルクス曰く「一度目は悲劇として、二度目は喜劇として」。『人間失格』は度々鬱本の代表格として挙げられるが、改めて読了すると『人間失格』は喜劇であると思う。

    主人公が道化と卑下し母性に押し流される裏側に強すぎる自己愛を感じさせ、常に責任転嫁を正当化し、自己陶酔する様が文章から滲み出る。そこには太宰治自身が抱える脆さや繊細さが文体に反映される。第一の手記までが悲劇とすれば、作中で堀木との喜劇悲劇ゲームが興じる如く、悲劇過ぎる悲劇は転じて喜劇になるのであろう。

    太宰は脱稿直後に入水自殺を遂げたが、ひとつの文学作品として捉えると『斜陽』は悲劇だが『人間失格』は純文学的喜劇作品なのである。

  • 言わずと知れた大宰の代表作。中学時代に初めて読んで、人間の転落を知った。
    思考が内面へ向かい過ぎる人間は世の中を生きにくい。
    定期的に取り出して、鬱屈とした心理描写に共感、自己陶酔してしまう、そんな本。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「自己陶酔してしまう」
      んーーーーー陶酔しても良いけど、なぞっちゃ駄目だよ。
      「自己陶酔してしまう」
      んーーーーー陶酔しても良いけど、なぞっちゃ駄目だよ。
      2013/05/02
  • 自己批評し続ける主人公の半生。
    主人公の自己批評は、全編を通して冗談に感じるほど厳しい。自分と他人の関係性、行動、内面を深く分析し続け、多くのことに気がついていく。
    しかし、自分を暗く卑怯な人間だと思いこんでいる主人公は、いくら自己批評をしても自分の良い部分に全く気が付かない。他人を笑わせていることは、他人から見ればとっても素晴らしい魅力的な特技なのだけど、主人公にとっては、他人を騙し見下す自分の欠点に見えている。
    本の冒頭はしがきにて、3枚の写真に写った人物の描写はとても印象的だった。「どんな狂人?おばけ?の話だろう」と思ったが、そんな表面的な恐ろしさの話ではなく、人間自身の鈍く重く恐ろしい部分を深く見つめ、それを味わう話だった。
    自分の悪い面ばかり見つめ、それを味わうなんてこと精神的に良くないことは客観的にみればすぐにわかる。本の外から主人公を見て、視野が狭くて馬鹿な人だと思う。けれど、悩み続ける主人公は憎めないし、馬鹿にしたいとも思わない。

  • 太宰治の世界観に衝撃を受けた。
    また時間をおいてもう一度読みたい。

  • 人間失格。太宰治先生の著書。文字通り自分勝手で自由気ままに放蕩の限りを尽くしてきた人間失格者が薬物中毒になって脳病院、今で言うところの精神病院へ入院させられるまでの過程がテンポよく描かれています。人間の見栄や欲望、欲深さ、心の弱さ、精神的苦痛などが描かれた名作。太宰治先生は知っていても、太宰治先生の作品は読んだことがない人は意外と多いと思う。人間失格を読むだけで太宰治先生の偉大さと太宰治先生の作品の魅力が感じられるはずです。

  • <u><b>人間失格</b></u>

    誰もが本の名前くらいは聞いたことのあるであろう太宰治の名著である。

    かく言う私も、30歳になって初めてこの本を開く事になったのだが、何故か主人公の葉蔵に肩入れせずには居られないのである。

    主人公の葉蔵は、自分の本性をひた隠し道化に徹する事でしか人とコミュニケーションがとれない、女にだらしがない、最後にはヤク中になってしまう本当に駄目な奴である。

    けれどもそこにこの本の面白さと言うか真理があるのだと思う。

    そう、生きていくということは、廃人や狂人になる事、人間失格の烙印を押される事と紙一重なんだと…
    何かがきっかけで堕ちてしまう人間の脆さ、それを考えると自分の日々の生活が如何に薄氷を踏むような事なのかと言う気がしてならない。

    この様に書くと生きてくこと自体が悲観的に捉えていると思われるかもしれないが、物語の最後の言葉に救われる。

    ”ただ、一さいは過ぎて行きます。”

    幸せや不幸な事も、喉元過ぎれば何とやらで、残るのは結局今を生きるという現実と、まだ見ぬ未来なのである。
    自分の駄目な部分やコンプレックスを乗り越えて力強く生きて行こうというメッセージが込めらていると僕は感じたのだ。

    ただ残念ながら、この作品を最後に太宰は自らの手でこの世を去る訳だが…

    <blockquote><b><内容紹介> -Amazonより-</b>
    「恥の多い生涯を送ってきました」3枚の奇怪な写真と共に渡された睡眠薬中毒者の手記には、その陰惨な半生が克明に描かれていました。無邪気さを装って周囲をあざむいた少年時代。次々と女性に関わり、自殺未遂をくり返しながら薬物におぼれていくその姿。「人間失格」はまさに太宰治の自伝であり遺書であった。作品完成の1か月後、彼は自らの命を断つ。 </blockquote>

  • やはり葉蔵を嫌いにはなれない。
    太宰治は人によって好きか嫌いかが分かれる作家だ。
    作品に登場する「男性が皆だらしない」から嫌いだと、私の周りで言う人が、特に女性には結構いる。
    中でも葉蔵は最低な男性であり、自業自得だと切り捨てる意見が多数ある。
    しかし、私が女性であり、男性の心情を理解できない事を踏まえても、葉蔵に共感する点は多い。
    以下、列挙していくと

    ・自分の笑顔が醜くて嫌い
    ・家族に対する信頼があまりない
    ・幼少期から他人の顔色を窺う習慣が身に付いた
    ・美味しい食べ物に興味がない
    ・他人の心理に疎いが些細な言動に敏感
    ・自己否定感が強い
    ・世間との隔絶を感じる
    ・幸福になってはいけないと思い込む
    ・自分と似た不幸な人には自然な優しさが生まれる

    主にネガティブな内容ばかりだが、他にもまだあるかも知れない。
    自分が葉蔵と同じ与太者にならないとは言い切れないのではないだろうか。
    27歳で人生の落伍者の判を自ら押してしまう程悲酸な境遇に陥ってしまった葉蔵に比べれば、まだ自分は幸福な方にいる気がした。
    自堕落な人間になってしまう契機は至る所に散在し、且つそれらの誘惑に負ける場合もあると思う。
    ただし、酒や薬には気を付けようと固い自戒の念が起こった。

  • 大庭葉蔵:中学校4年修了で高等学校へ進学、入学して2年目の11月、年上(2つ)の有夫の夫人(ツネ子)と情死自殺、女記者(シヅ子28歳、娘シゲ子5つ)のところで男めかけみたいな生活(白兎の子)、京橋のスタンドバアのマダムのところ、バアの向かいの煙草屋の17,8の娘(ヨシ子)を内縁の妻とし「犯されるのを黙って見ていたことさえあった」、ジアールで自殺未遂、薬屋の奥さん(未亡人)、モルヒネ中毒、脳病院(狂人、廢人、人間失格)東北の村はずれの茅屋で療養生活、3年と少しが経ち、今年27になります。

    竹一:中学校の同級生
    堀木正雄:葉蔵より6つ年長、「ほんものの都会の与太者」

  • 学生の頃は大嫌いだったし、何を言いたいのか理解出来なかった。ちょっとだけ分かったような気になれたのだけれど、年と共に何を得たんだろう。

  • 再読。いつ読んでもじんわりとしみる。2018年積読本消化29冊目。

  • 言わずと知れた不朽の名作。太宰の生き様と照らし合わせながら読むと、面白さも倍増。

  • 最近***に食傷気味で、水を欲するように純文学を手に取った。
    太宰治の自伝小説とも言われる本作。内面を口に出さない葛藤を仮面で隠して振る舞う不器用さが心に響く。酒にクスリに溺れ、行き着いた先が精神病棟。狂人・癈人、人間、失格と自分で刻印を打つ。
    太宰の年譜を見るに「人間失格」に当たらずも遠からずの人生を歩んでいるわけだが、自分を客観視してこの小説を書いている。狂っているように見えつつ冷静でもある二面性が心を打つ。
    集英社文庫版だけなのかもしれないが鑑賞を太宰の実の娘が筆を取り、"『人間失格』は、決して暗い小説ではありませんでした。"、"太宰治の『人間失格』は、何よりも私に「父性」について教えてくれた作品です。"と書いている。
    久しぶりに現実世界を忘れさせてくれる約200頁でした。

  • 内容は自伝ないしは遺書でしょうか。「人間失格」、タイトルのインパクトがすごいと思います。人間の合格、失格に思いを馳せれば、「合格」を自認すればするほど「失格」の匂いがし、「失格」と反省する度合いの強さこそ「合格」へのプロセスではないかと思うこのごろです(^-^)著者太宰治が合格か失格かは知る由もありませんが、本著を大宮は氷川神社の近くの家の二階で執筆したとか、大宮に長く住んでる私には親近感を抱かせてくれます。なお、仕事から解放され、自然や動植物に接する機会が増えるにつけ、「人間らしさ」に疑問を感じてます 

  • なんとなく共感する部分もあるけど、だいたいはあきれてしまう感じだった。

  •  会社の先輩と青空文庫のことについて話しているとき、「太宰治の話も読んでみたいのですが、暗そうなので元気なときにチャレンジしようと思ってるんです。」と話していると、向かいの席の別の先輩が唐突に「はい。」と文庫本を差し出してきました。開いてみると、それは太宰治の代表作「人間失格」。私が特に暗いという印象の元になっている作品でした。(その先輩は偶然、その日の朝に読み終わったところだったようです。)
     南極。というくだらなさ満載の本を読んでいるところで、元気は元気なモチベーションだったので早速読んでみました。
     想像と違いました。
     暗いというより、主人公の心がとてもきれいな、きれいすぎるくらいの人の物語でした。嫌悪感は全くなく、むしろ好感を持ちました。共感できるところもありましたが、それより何より、ああ、良い人だなと思いました。(暗さや陰鬱さなら、京極堂シリーズの関口君のほうが断然上でした。)

     <以下引用>
     日陰者、という言葉があります。人間の世において、みじめな、敗者、悪徳者を指差していう言葉のようですが、自分は自分を生まれたときから日陰者のような気がしていて、世間からあれは日陰者だと指差されているほどのひとと逢うと、自分は、必ず優しい心になるのです。(p.55~p.56)

     この一文はとても印象に残りました。自分にも覚えがある感情だからかもしれません。
     でもそんな自分でも私は好きだよ。
     

  • はじめは人間を思い切れず、人間であることを諦めていないのに、最後はその希望のようなものが全く失われていて心がギュっとなる。
    生まれた時からの日陰者という感覚は消し去りようがない。みんながごく普通に出来る人間的なことが出来ないのは苦しみでしかない。
    葉蔵が内に思っていることを少しでも外に出してみたら、また状況は変わったかもしれないと思う。逃げることしかできず幸せに立ち向かえない人間で、自分が幸せになることが分からない。でも幸せの存在を信じない者にそれは訪れない。
    あとがき、を読んだら本当にドキドキした。マダムの言葉に胸が締め付けられる。自分から見た自分は人間失格でしかなかったのだろう。でも周りの人から見たらどうだったのだろうと、もう一度読み直したくなった。

  • 21歳の誕生日、今日2017年6月4日に「人間失格」を読む私である。そういう人生なのである。
    人の目を欺いて生きているところは私にも自覚しかなくて、でも最後の「葉ちゃんは神様みたいな子でした」ってセリフが、その対称性を表してると思う。
    人からはそう言われるくらい好かれていい印象を持たれていても、葉ちゃん自身は生涯を通じてこんなにこんなに辛い。現代でいうメンヘラだろう。
    葉ちゃんもそうなんだろうけど、人から愛されることだけを生きる目標としていると同時に辛くてでも愛されなくなりたくなくてでも自分を偽りたくなくて…ってそういう人が不幸に生きているんだとおもう
    でも、最後の方で、廃人になってからが喜劇というのは、人間の社会「世間」の息苦しさを描いているようだった。
    私が葉ちゃんの環境で生まれてきていたら、無理してでも世間に溶け込むよう自分を変えていただろうけど、苦しくても自分の気持ちに向き合うことを辞めなかった彼は、人を欺き続けてたなんて言っていても、立派だと思う。
    心に残る小説で、太宰のことを少しでも知れたようでした

  • 何度も読むうちに核心を理解できているような気がしますが、それでもまだまだ奥が深いなあと感じさせらます。

  • 何年ぶりかに再読。

    臆病で不器用で、大人になれなかった主人公。
    多くの人が学校や社会の中で他人に適合する能力を身につけていくのに、それができなかったために追い詰められていく。
    一見、駄目なヒモ男がぐるぐる悩んでるだけに見えるけど、それでもこの小説が読み継がれるのは、読み手が主人公にどこか通じるもの(もしくは、昔の自分との共通点)を感じるからじゃないのかな。少なくとも、私はそうでした。同じように、捻くれた考え方を良くしてた。
    「神様みたいにいい子」と言われたとおり、すごく純心な人だったのだと思う。
    女性がこういう人に惹かれるのは、すごく良く分かる。

  • 繊細な主人公が堕落していく過程が描かれている。
    小さい頃から人とは少し違うと感じていて、それを悟られるのをおそれて道化に走る。中学の同級生に見破られるシーンがぐさっとくる。
    主人公の気持ちがわかる部分もある。ある程度折り合いをつけるよりほかないんだけど、主人公にはそれが耐えられなかったんだろうなあ。

  • 中二で読んだ時には難しすぎて断念した。
    それから数年経ち、大学に入ってから読み直したが難しいと思っていたのが嘘のようにどんどん読み進められた。
    太宰の暗さが前面に出ているような作品だが、どことなく共感というか、こんなふうな気持ちになる瞬間てあるなぁと思うこともある作品だった。
    読む前と読んだ後では、少しだけ自分の考えが変わった。本が好きな人には一度読んでもらいたいと思うような作品。

  • 夏目漱石の「こころ」を読んだときにも思ったけれど、時間が経っても名作として名を成している本には、力がある。本物の宝石のような力に輝き。それに求心力。
    太宰治の人間失格の場合は、その力が負に傾きやすいのかもしれないと思った。これを書いたあとに自殺してしまったのは有名すぎる話だけれども、その前情報でさえも、この作品の持つ不可解な磁力のせいなのかもしれない、と思う。
    決して、太宰治の力や才能を甘くみているわけではない。でも、こうした「本物」の創作に携わる作り手は、どこか「創らされている」と思うのは私だけでしょうか。なにか、作り手本人でさえもコントロール、把握できない大きなうねりに巻き込まれて、望むと望まないとに関わらず、宝石の虜になっていく。そうして出来上がった作品は、受け手である読者にとっては魅力的だけれども、作り手にとっては諸刃の刃に成りうる可能性もある。
    読んでいた最中は、理由もなく、どんどんと心が沈んでいき、明確な悩みの言葉も浮かばないまま、ため息や顔が暗くなるのを止められませんでした。しまいには、その当時ハウスシェアしていた友人たちに、心配されるほど。
    正直、あのときの気持ちは得体がしれなくて、次に読んだときはどういった症状が表れるのかと思うと、怖くて二度と読めませんが、でも、この作品が本物であることは紛うことなき事実だと思います。
    今でも、空に大勢の鳥を見たりすると、女という字を描いていないだろうか、とぼんやり不安になります。

  • 太宰治が自殺する1週間前に書いた作品。
    作者本人と言われる、苦悩に満ちる若者が描かれている。傷つかないために人前でひょうきんな自分を演じてしまい、自己嫌悪に陥る。また女や酒や薬物にのめりこみ、抜け出せなくなる。
    彼の「自分は人間失格なのではないか」という悩みは、自分の存在意義をひたすら考えてしまう、若者特有のものだろう。自分も若いときに読んだら、深く共感したはずである。
    中年になると、人生に失望する気力すらなくなる。そんなに深く考え込まなくてもいいんだよ、と若者に言ってあげたくなる。
    巻末の解説、プロの分析はさすがだなと思った。

  • 「恥の多い生涯を送ってきました。」
    この言葉に心惹かれ読み始めました。
    太宰治の遺書のようなものというのは聞いたことがあったのですが、読んでみて本当にそうだと思いました。
    日記とかではないんです、ただ淡々と自分の事を語っているんです。
    第三者目線のような文章で、少し不気味に感じる作品でした。

  • 太宰治という人が難しすぎてわからない。子供らしい笑顔で写っている写真の内面ではとても冷めた違った自分を表現している。いつも道化て本当の自分を人に見せることを恐れている。ただ、実を言えば、子供の頃の私を振り返ると、それが全くわからないでもない。私もほんの少しそれに似た面があったから。

    彼の本のファンは、彼を自分に重ね合わせているのかもしれない。でも誰も理解できないのかもしれない。もちろん私にも。

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著者プロフィール

1909年6月、青森県生れ。学生時代から小説の創作を始める。東大仏文科入学を機に上京。在学中に非合法運動に従事するもやがて転向し、以降、本格的な執筆活動を開始する。1935年に「逆行」が第1回芥川賞の次席となり、翌年、第一創作集『晩年』を刊行。1939年に結婚し、「富嶽百景」や「女生徒」、「走れメロス」などを発表。戦後には『斜陽』がベストセラーとなり、流行作家となる。「人間失格」を発表した1948年の6月に、玉川上水で入水自殺。織田作之助、坂口安吾らと共に「新戯作派」「無頼派」と呼ばれた。

「2019年 『太宰治 女性小説セレクション 誰も知らぬ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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