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Amazon.co.jp ・本 (260ページ) / ISBN・EAN: 9784087520057
作品紹介・あらすじ
病める妻を生涯かけて愛しぬき、魂の永遠性と奇跡を謳いあげて心をうつ『智恵子抄』。強烈な美意識につらぬかれた『道程』など近代詩の最高峰・光太郎の代表作。(解説・粟津則雄/鑑賞・残間里江子)
みんなの感想まとめ
感情豊かな詩が心を揺さぶる本作は、愛や孤独、青春の思い出を通じて、読者に深い感動を与えます。特に、光太郎ののびやかなリズムは、詩集を歌詞カードのように感じさせ、詩の持つ美しさを一層引き立てています。智...
感想・レビュー・書評
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新緑の毒素
丸善工場の女工達
当然事
孤独が何で珍しい
人に(2つ同じ題のものがあるがどちらも)
人類の泉
元素智恵子
裸形
が読んでて直感で好きだと思った詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大学の教科書に載っていた「冬が来る」がいたく気に入ったので買った。光太郎の詩ののびやかなリズムは、詩集でなく歌詞カードを眺めているような心地さえする。
表題レモン哀歌については、中高の教科書等で智恵子抄のいくつかを読んだ時には「きれいでかなしい詩だなあ」以上のものは感じなかったのだけど、こうして他の詩も読んでみると、その哀切がいっとう際立つ。巻末の解説で光太郎の生涯を辿ると尚、智恵子の存在の大きさが感じられる。二人の間に横たわる天国と地獄。胸が痛む。 -
たしか中学の教科書に、高村光太郎の「道程」があった。それを読みながら、刺激を受けた。名古屋の稲生小学校の同級で、そのまま一緒に同じ中学に入った「幹敏」と自転車通学をしていた。その時に、高村光太郎の話をしたら、幹敏が読めと渡してくれた本が、「高村光太郎詩集」だった。
そして、「さびしきみち」を幹敏が夜の公園で、読んでくれた。その朗読に、私は涙した。
若き少年の思い出だ。その本は、もらったけど、どこかになくしてしまった。
その幹敏も、鬼籍に入った。そのことの喪失感が、なんとも言えない。幹敏がいきていたら、もっと面白かっただろうと思う。私の最初の友人であり、高村光太郎の良さを教えてくれた。
詩集をレビューするのは、難しい。しかし、詩と言うものが、絶滅しているような時代になってしまった。新書は、要約しやすく、レビューしやすい。小説は、まぁ。なんとかなる。しかし、詩集は、語りにくい。詩を読みながら、その感じたものを言葉に表すことが難しい。もう言葉なのだから。
「かぎりなくさびしいけれども われは すぎこしみちをすてて まことにこよなきちからのみちをすてて いまだしらざるつちをふみ かなしくもすすむなり」
そのあとに、「冬が来る」があり、「牛」があった。とにかく、何があっても立ち向かっていくのだ。幹敏から光太郎に行き、そして幹敏に戻った。あいつの足跡は、実にくっきりしていた。
ぼんやりしていた私に、切り開く力を与えてくれた。いいヤツほど、早く死ぬ。
そんな風に、思いながら、ゆっくりと高村光太郎詩集を読む。
少年の時の想いが、繋がっている。なぜか、生きる勇気が生まれて来るのだ。
そして、さらに高村光太郎に繋がっていく。私を育ててくれた母親は、福島県郡山が実家だった。浪人したときに、その実家に行った。冬のきゅんとした寒い日の数日泊めていただいた。智恵子が言う、「阿多多羅山の山の上の青い空」をじっと眺めていた。ほんとの空を見た。けんちん汁の美味しさと空を眺めて、母親の家族に囲まれて、心が温かくなった。実にあどけない昔の話である。
こうやって、過去を思い出すのも、本のおかげだ。 -
すばらしい。三田博雄の「山の思想史」と併せて読むと、高村光太郎が獣性と愛の間で葛藤している点が際立って、より面白く読める。
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詩ってどんなものだろうなあ、気になるなあ、と思っていたところでちょうどこの本を知ったので早速買ってみた。
正直、慣れが必要で最初は何が面白いのかさっぱりわからず。
なにやら古めかしい言葉でぽつぽつと語られてるけど何が言いたいのかさっぱりわからねえよ、って苛々しはじめてまったく詩を読むような心境ではなくなってしまったので、これはいかんと思い直して苦肉の策として試しに風呂で小声で読んでみたところ、これが非常に心地よく、不思議と心に入ってきた。
そういえば小学校の「国語」の授業でも詩は朗読させられたんだった。これが詩の正しい咀嚼法というわけでもなかろうが、僕のような初心者にはまずまず良い方法だったように思う。もともと読むように作られているというわけでもないのだろうが、一言あたりの言葉から跳ね返ってくる情報量が小説に比べて分厚く、拍子が整えられている分、言葉にすることとの相性がいいように感じられた。
って、なんだかこの本の感想というよりも個人的な経験の話になってしまった。 -
レモン哀歌、智恵子さんへの切実な愛。
胸がつまる思いになる。
特に、『値ひがたき智恵子』は。
最後の、
「智恵子はもう人間界の切符を持たない。」
という一文に作者はどんな思いで書いたか。
考えただけで悲しくなる。 -
国語の教科書に載っていた「レモン哀歌」と「ぼろぼろな駝鳥」が入ってます。暗記するという宿題を出されたのですが、家で練習していると途中で涙が出てきて声が詰まってしまって非常に困りました。感受性の高い子だったのねえ、とおばちゃんになった今では懐かしい思い出です。「ぼろぼろな駝鳥と、人間のおろかさについて」という先生の問いかけがありました。たぶん人間だけがもつ、無意味な物欲とか支配欲とか(反戦の詩だという説もある)そういうのが正解だったのでしょうが、ワタシはひたすら駝鳥がかわいそうで泣けて仕方ありませんでした。単純な子でした。
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(2003.02.10読了)(2003.02.05購入)
高村光太郎詩集
(「BOOK」データベースより)amazon
第1詩集『道程』「僕の前に道はない/僕の後ろに道はできる」をはじめとした、近代詩の最高峰・光太郎の全詩業から、代表作を精選して紹介。
☆関連図書(既読)
「智恵子抄」高村光太郎著、龍星閣、1941.08.20
「智恵子抄」高村光太郎著、新潮文庫、1956.07.15
「小説智恵子抄」佐藤春夫著、角川文庫、1962.02.20 -
狂おしいほどの光太郎の智恵子に対する愛に感動し、それほど思われた
智恵子がうらやましく思う。何度も何度も再読し、これからも再読するであろう大切な愛読書。 -
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千恵子の死後、光太郎は戦争にのめりこんでいく
それはたぶん、光太郎の弱さだと思う
狂気の底で千恵子は、夫にどのような思いを抱いていたのだろうか -
ジャケ買いするに決まってるだろ!
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智恵子抄も読んだけれど、やっぱり素敵な言葉と素敵な愛情がこもっていて、智恵子さんへの思いがとても純粋に描かれていると思います。
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あどけない話
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『レモン哀歌』は何度読んでも良い。何度も読むから良い。
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高村光太郎さんの詩はこの本しか読んだことがないけど紡ぐ言葉が綺麗で素敵です。刺さるくらい澄んで綺麗な言葉。
智恵子さんとの生活を書いた表題作が一番好きです。 -
080609(m 080914)
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一人の女性を思うということ
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文学史を習った時、原文にすべて触れさせて欲しかった。ひょっとして、聞いていたけど耳を閉ざしていていたのかも知れないが。「レモン哀歌」は、レモンの見方が変わる。
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詩集ですけど。<br>
あぁ、愛だわー。と泣かせる詩と、晴れやかになる詩ですね。
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