汚れつちまつた悲しみに…… 中原中也詩集 (集英社文庫)

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レビュー : 166
  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087520064

感想・レビュー・書評

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  • 表紙絵が違うけど、ま、仕方がないか。


    高校の授業で中也の詩を読んでから、ずっと好きな詩人の一人。なんて繊細な壊れそうな、それでいて烈しい人なんだろうと…思ってました。三角関係で色々あったなんて知らなかったけど、愛児を亡くしてから精神を崩していった…ことは、先生が教えてくれた。昔の詩人や文豪の愛児、死亡率はなぜか高いような気がする。(一般的な国民も同じだろうけど)それを作品の糧…?にしたりするから印象深く残るのかもしれない。

    「サーカス」はもちろん「秋」「生い立ちの歌」「憔悴」「一つのメルヘン」「汚れちまつた悲しみに…」「わが半生」。

    「春日狂想」テムポ良すぎて、畏怖のようなものさえ感じる。時々、本棚から取り出してペラペラとめくって読むでしょう。

  • 一度人にあげてしまい、探していた一冊。
    初版と表紙のイラストが違う気がするのは気のせいか。
    詩についてはさっぱり分からないんだが、心に残る。

  • 数のリアル中二時代を支えた詩集。
    「サーカス」と「汚れちまつた悲しみに」は有名ですよね。ゆあーん。
    暗くて怠惰でいたいたしい詩が多いですが、「夏の日の歌」みたいな情景を描写した詩が好きです。
    落ち込んだ時に読んでさらに陰鬱になって、暗い気持ちにどっぷり浸るのがいい。

  • 思えば遠くに来たもんだ。

    このフレーズどこかで習った。
    中原中也さんの頑是ない歌だったのか。


    「酒場にて」と「いのちの声」が
    今の僕には印象に残った。

    ゆふがた、空の下で、身一点に感じられれば、
    万事に於いて文句はないのだ。
    P86 /いのちの声

    諸君は僕を、「ほがらか」ではないといふ。
    しかし、そんな定規みたいな「ほがらか」なんぞはおやめなさい。
    P198/酒場にて


    繊細さ故の孤独。
    それを言葉にできる天才。
    自殺ではないが、早死にする運命を詩から感じた。この感覚ははじめてだ。

  • 巻末の専門的な解説はほとんど頭に入りませんでしたし、秋元康の寄せた文章はちょっと興ざめな感じがしました。
    結局のところ、詩を読んでみて何となくいいなぁと感じることができて、不思議と心に残るものがあれば、それでいいんじゃないかと思いました。
    「憔悴」の中の「気持の底ではゴミゴミゴミゴミ懐疑の小屑が一杯です。」という一行に強烈なインパクトがあって、今でも頭にこびり付いています。

  • 久しぶりに詩というものに触れたのでとても新鮮な気持ちで読むことができた。小説とは違うので頭を空っぽにし、感じるままに文章を受け入れてみた。中原中也の世界観って素晴らしい。

  • 時々開いてパラパラ捲る本。
    お酒飲みながら読むといい感じに浸れて良し。

  • 一個一個のバラバラなはずの単語なのに、
    星座のように意味がある。
    都会から見える星空に近い。

  • 初めて買った詩集。

    爽やかに、テンポよい詩。
    でもどこか悲しげな、切なげな雰囲気が漂ってます。

    青春を謳歌した中原さんの気持ちというか、
    少し不器用な詩が心地よいです

  • 大林宣彦監督作品「野のなななのか」(2014) を通してガツンと掘り起こされ、二度目のスクリーン鑑賞機会を得られることに感づくやそれに先立ってその作品の中で頻繁に引用される「山羊の歌」からの作品群を是非読みたくなって駆け込んだのが青空文庫。その当時のレビューにも「紙媒体で手にしたかったが…」と記していたがその後文庫本サイズでの本書を入手できることに。

    本書は「山羊の歌」からだけでなく「在りし日の歌」、「未刊詩編」を合わせた形をとっている。巻末の解説と年譜と(さらには秋元康によるおまけも含め)をもって何度も何度も楽しめるようなつくりになっている。

    あいにく今回も目指す「音読」の達成度は低かった。だからこそできるだけいろんなところに持ってゆき、その達成度を高める工夫を先ずは優先すべきか。

    幸い「野のなななのか」も来月にはDVD化されるとのこと。

    また読み返したくなる日もそう遠くないはず。

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著者プロフィール

中原中也(なかはらちゅうや)
1907年4月29日、山口県生まれ。23年、山口中学を落第し、京都の立命館中学に編入。劇団女優、長谷川泰子と知り合い、翌年から同棲を始める。25年、泰子とともに上京。泰子が小林秀雄のもとに去る。26年、日本大学予科文科に入学したが、9月に中退。29年、河上徹太郎、大岡昇平らと同人誌「白痴群」を創刊。33年、東京外国語学校専修科仏語修了。遠縁の上野孝子と結婚。『ランボウ詩集《学校時代の詩》』刊行。34年長男文也が誕生。処女詩集『山羊の歌』刊行。36年、文也が小児結核により死去。次男愛雅(よしまさ)誕生。37年鎌倉に転居。『ランボオ詩集』刊行。詩集『在りし日の歌』を編集し、原稿を小林秀雄に託す。同年10月22日結核性脳膜炎により永眠。享年30歳。翌38年『在りし日の歌』が刊行された。

「2017年 『ホラホラ、これが僕の骨』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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