檸檬 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
3.51
  • (72)
  • (53)
  • (225)
  • (7)
  • (3)
本棚登録 : 518
レビュー : 86
  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087520132

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 檸檬買って本屋に置いてきただけなのに!

  • 途中で挫折…

  • 2014.01.22
    Kの昇天の舞台の観劇きっかけに梶井基次郎さんの作品を初めて読みました。
    昔の文章だなぁという思いが強かったですが、舞台で演られていた「檸檬」と「Kの昇天」「愛撫」あたりはしっかり読めたと思います。短編の話の方がおもしろかったなぁという印象。

  • 教科書にKの昇天が載っていたのと、国語科の先生にお薦めの本をお聞きしたときに薦めていただいたのとで読んでみました。
    私にはまだ難しい部分も多かったのですが、それでもある程度は楽しめました。
    特に表題作「檸檬」と、「愛撫」が好きです。

  • 胸を病み憂鬱な心をかかえて街を浮浪していた「私」は、ふと足を停めた果物屋で檸檬を買った。その冷たさと香りは、突然「私」を幸福感で満たし…。自らも病に苦しみながら、透明感あふれる珠玉の作品を遺した著者の、代表作「檸檬」ほか12編を収録。

  • 古典ですね。高校の授業で「近代の作家と作品名をセットで覚えなさい」みたいな授業の時に名前が出てくることが多いので、作品名ぐらいは聞いたことのある方が多いんじゃないかと。んで、自分も含め、作品名は知ってるけど、どんな作品なのかは知らない人も多いんじゃないか、と。

    実は表題になっている『檸檬』は、かなり短い作品です。行間が広くあいてるにも関わらず、10ページぐらいで終わっちゃう。んで、それ以外に12編の短編が一緒になって、ようやく文庫一冊分になっている、という状態。

    作品世界としては、31歳で病没した作者の背景を色濃く受け、基本的には作者本人か、あるいは作者が投影された主人公かが、病に臥せながら過ごす中で見聞した風景や観察した物事について、朴訥に描くというものが多いです。多いというか、ほとんどそんな作品ばっかりと言っても好いでしょう。
    そうした短編ばかりでありながら、「これは前に読んだやつと同じだな」と感じさせないのは、それぞれの短編で捉えられている風景や生物、事象がしっかりと異なっているからでしょう。

    恐らくですが、この本はそれなりの「読書体力」がついてないと、そもそも何の本だろうということ自体が分からないと思います。かく言う自分も、最初の5編ぐらいまでは、何が何だか分からない状態でした。

    この文庫に収められている作品は、短いものではせいぜい6ページぐらいしかないです。その短い作品世界で「病と闘う中で観ている風景」をベースにしつつ、さらに何を作者は見出し、表現しているか。
    その辺を掴もうと思うなら、本の厚さからは考えられないぐらいの時間と体力を要します。じっくり向き合うべき作品と言えるでしょう。

  •  気分を変える意味で、久しぶりの日本文学。下の娘が高校の教材として買っていた本です。短編集としては読んだことがなかったので手にとってみました。
     採録されているのは、代表作の「檸檬」をはじめとした13の作品。ただ、卓越した作者の表現力にも関わらず、私小説的な作品は、予想どおりではありますがどうも私には馴染めませんでした。
     自らの病を素地とし、その不安定な苦悩の心情の吐露でもあるこれらの作品に共感するには、読者側の繊細な感受性が必要とされるのでしょうが、私には、その感性が決定的に欠如しているからです。

  • 大学1年で読んだときはこの本のよさがよくわからなかったけど、卒業を目前に控えて読み直したら、檸檬が鮮明にイメージ出来てとても素敵な文章だなと思え、印象深くなった作品。

  • 病気により未来に希望を失った人の冷ややかな荒廃と耽美が伝わる名文ですが、その荒廃ののち、どう感じ、考え、思い生きてくのか?考えたけど、わかりません。冷めた荒廃の中、生きてくような、、、。この作品の後、結核を抱え約6年生きた筆者の晩年(といっても若いけど)の作を読んだら多少ヒントがあるのかな?

  • 近代文学の古典として不動の地位を占めている梶井基次郎の代表作。主人公は肺結核に病む作者自身。時に二十歳余り。この作品では、病んだ青年の内面世界からうかがわれる感覚的な世界の様相を、対人関係を描写することも全くなくひたすらにつづっている。この小説世界において自分が理解しえた内容は、色彩描写の鮮やかさが際立っていることと、自らの世界の終りに佇む繊細な青年の鋭敏な心の動きのみであった。

全86件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1901年(明治34年)、大阪生まれ。志賀直哉の影響を受け、詩情豊かな小品を描いた。1925年、同人誌「青空」に、「檸檬」を発表。肺結核で1932年(昭和7年)に没。

「2013年 『檸檬』 で使われていた紹介文から引用しています。」

梶井基次郎の作品

檸檬 (集英社文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする