夏の葬列 (集英社文庫 や 14-1)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 97
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087520149

感想・レビュー・書評

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  • 淡々とした内容。
    人間関係の感情の動きに重点を置いている。

  • 中学生のころ、国語の授業で『夏の葬列』を勉強したのをふと思い出して購入しました。その作品ももちろん読み応えのある作品なのですが、収録されている『煙突』という話が一番印象深く、お気に入りです。

  • 夏の終わり
    はたして彼女と会えるのか・・・
    珠玉の短編集です。

  • 後味がいいです。

  • ブラックだよね~。
    「夏の葬列」は人が死んだにもかかわらず「やった、殺していなかったんだ!」という異常なエコイズム。
    でも戦争中は実際あったんじゃないかなぁ、なんて思ったりもした。

    この本は短編集だが、残念ながら・・・
    時代が違いすぎるのか、全く良く分からず。
    特に「煙突」は、途中で読むのをやめた。

  • #dks 山本方夫「夏の葬列」読んだ。読書会間に合わず。実際には彼が殺したのではないけど、所謂survivor's guilt に苛まれ、遭遇した葬列で罪の意識はWで決定的になってしまう。彼の感情推移の描写が見事。彼のその後の人生が気になる…「あなたのせいじゃないよ」と言いたい

    あ、山川だった。

  • 滝田ゆうの漫画から。煙突が好き。あと写真の人が美人

  • 2012 1/20読了。WonderGooで購入(古書)。
    表題作「夏の葬列」ほかショート・ショート数編と、中編2編を収録。
    学生時代に教科書で読んで忘れられないくらいにインパクトの強かった「夏の葬列」だが、他作品もそこまでではないもののやはりこうガシッとは。
    著者の略歴を初めて知ったが、その短すぎる(それも新婚1年目の半ばで終わった)生涯も含めて考えると最後の「海岸公園」なんかもこう。のしっと。

  • 短編集。タイトルのショート・ショートは人生の残酷さと哀しさが感じられます。

    【宮崎大学】ペンネーム:チコリー

  • 表題作が読みたくて購入。

    自分がかつて犯した罪を払拭する為に踏み出した一歩。
    その一歩が呼んだ出来事は、更に彼を苦しめるものとなる。

    「待っている女」では、待ち続ける女にあれこれと妄想し、その妄想の裏をかかれる形で妻が告白をする。

    「お守り」では、団地の中で自分とそっくりな男を見、アイデンティティーを喪失してしまう。団地という空間の画一性の恐怖を上手く描いている。

    決してきれいに救われる話ではないが、話の中にすとんと引き込まれる不思議。
    画として心に残る話が多かった。

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著者プロフィール

山川 方夫(やまかわ・まさお):1930年、東京生まれ。慶應義塾大学大学院中退。「演技の果て」「海の告発」など5作が芥川賞、『クリスマスの贈物』が直木賞の候補となる。著作に『安南の王子』『愛のごとく』『目的を持たない意志 山川方夫エッセイ集』などがある。「ヒッチコック・マガジン」連載の“親しい友人たち”が探偵小説読者から高く評価される、謎を扱ったショートストーリーの達人でもあった。

「2023年 『長くて短い一年』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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