風立ちぬ (集英社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087520156

感想・レビュー・書評

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  • 収録内容は以下の通り。

    窓(昭和5年10月 発表)
    麦藁帽子(昭和7年9月 発表)
    風立ちぬ(昭和11年12月~昭和13年3月 発表)
    曠野(昭和16年12月 発表)
    小田切進: 語注
    池内輝雄: 解説「内部へ、そして内部から」
    氷室冴子: 鑑賞「生きようとする祈り」
    池内輝雄: 年譜

    「窓」では、A氏の絵画を直接目にする事ができない読者と作中のO夫人が重ねて捉えられいて、特異な読後感がある。

    カバーイラストは本くに子。

  • 「曠野」
    忘れられないほど強烈な人や時間が身体にこびりついている事で「生きている」という実感が持てるものなのかな…
    と読んでいて思いました。

  • 美しいです。
    なぜか、この作品の文章は心に残り、
    その場の空気が伝わり、
    懐かしさを感じます。

  • 最強の萌え。そして至高の文体。この眼差し。

  • 夏の静かな木漏れ日のような、冬の凍るような早朝のような、
    美しく、爽やかな、そして悲しい本
    これに感動できるようになったのは、少しは成長したってことなのかな

  • 美しい本だった。
    西洋の風景画のような柔らかな色彩と、息づまるような静かな熱情。融ける寸前の雪のように果敢ない。

  • 移ろいゆく季節の自然描写、そして心理描写が瑞々しくて美しいです。

  • 愛する人の死。
    心理描写が逸脱で、白々しさが全くありません。
    淡々と語られているのが、かえって胸が締め付けられるような気がします。とても繊細な作品です。

  • 「風立ちぬ、いざ生きめやも。」のフレーズはとても有名。堀辰雄の清澄な文体が煌めく作品。

  • これも高校生の時に好きだった。堀辰雄、また読みたいなぁ。

著者プロフィール

東京生まれ。第一高等学校時代、生涯親交の深かった神西清(ロシア文学者・小説家)と出会う。このころ、ツルゲーネフやハウプトマンの小説や戯曲、ショーペンハウアー、ニーチェなどの哲学書に接する。1923年、19歳のころに荻原朔太郎『青猫』を耽読し、大きな影響を受ける。同時期に室生犀星を知り、犀星の紹介で師・芥川龍之介と出会う。以後、軽井沢にいた芥川を訪ね、芥川の死後も度々軽井沢へ赴く。
1925年、東京帝国大学へ入学。田端にいた萩原朔太郎を訪問。翌年に中野重治、窪川鶴次郎らと雑誌『驢馬』を創刊。同誌に堀はアポリネールやコクトーの詩を訳して掲載し、自作の小品を発表。1927年に芥川が自殺し、翌年には自身も肋膜炎を患い、生死の境をさまよう。1930年、最初の作品集『不器用な天使』を改造社より刊行。同年「聖家族」を「改造」に発表。その後は病を患い入院と静養をくり返しながらも、「美しい村」「風立ちぬ」「菜穂子」と数々の名作をうみだす。その間、詩人・立原道造との出会い、また加藤多恵との結婚があった。1940年、前年に死去した立原が戯れに編んだ『堀辰雄詩集』を山本書店よりそのまま刊行し、墓前に捧げる。1953年、春先より喀血が続き、5月28日逝去。

「2022年 『木の十字架』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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