絵のない絵本 (集英社文庫)

  • 集英社
3.32
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本棚登録 : 345
レビュー : 32
  • Amazon.co.jp ・本 (148ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087520187

作品紹介・あらすじ

「さぁ、絵にしてごらん、わたしの話したことを」月はそう言った-大都会の屋根裏部屋で淋しく暮らす貧しい絵かきに、夜ごと月は自分が見てきた世界各地のできごとを語りかける。それは、ヨーロッパ各地からインド、中国、アフリカにまでおよぶ詩情豊かな美しい物語であつた。旅を愛した童話詩人アンデルセンの若き日の連作短編集。

感想・レビュー・書評

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  • これは表紙絵に魅かれての装幀買いでした。期間限定だったのかな?天羽間ソラノさんの切り絵の表紙の。

    絵のない絵本自体は、アンデルセンの中でそんなに好きなわけじゃないんだけども。

  • 「2009年クリスマス限定・チェックのカバーで大人買い」2/3です(笑)。この表紙データの切り紙模様も素敵だけれど、緑のチェックがシックな、山野辺五十鈴訳・2009.11.14第14刷。

    漱石の『夢十夜』に雰囲気が似た物語集だと思います。アンデルセン自身が行ったこともないようなアジアの物語は、エキゾチックな雰囲気にひかれるし、デンマークやその近隣の国を描いたものは、見てきたような、街なかの一瞬が素敵。そのあたりは『夢十夜』よりも妖しさが抜けた、透明感に満ちてくっきりとした描写で、実に美しいと思いました。

    ひんやりと澄んだ月夜の空気感が、『ニルスのふしぎな旅』の夜のそれと似ているな…とも感じます。特に、第六夜の舞台・ウプサラは『ニルス』にも出てくるし、北欧共通の空気感なのかも?それに、月夜の物書きさんは実に絵になるのです!

    ことばのならびやリズムが独特で、特に導入はとけこみにくいかも。デンマーク語の並びかたに忠実な邦訳とのことで、日本語の物語としての滑らかさを求めるよりも、そのあたりの「異国感」もひっくるめて楽しむ本のように思います。1編5分くらいの、上質な映像・朗読に仕立ててもよさそう。解説も、アンデルセンの人となりを知るには簡潔で的確でした。

  • お月様が絵描きに語りかける全33話の小話。全てお月様目線で語られている。
    訳者が、詩的な物語のため英語の調子をあえて変えずに訳している、ということで読みにくい。これはもう英語で読んだ方が良いのじゃないかと思える。
    お話はどれも短いながらに情景が眼に浮かび、自分も絵描きのように表現してみようかと思ってしまうほど。幸福なもの不幸なもの面白いものなど様々で、小話の中には背景が分からないと理解できないものもあったため思ったより時間がかかってしまった。
    今度は原文を読んでみようかと思う。

  • 2018.07.06

  • 絵のない絵本は、貧しい青年に月が教えてくれた、世界各国のある人たちの日常を綴った33個の話。ニュースにもならないような、月が空から見た人々の人生の物語。
    青年によって描かれた33枚の絵は、きっととても美しいに違いない。

    特に好きなのは、第十四夜と第十六夜。
    前者はとても微笑ましい誰しもがきっと経験したことのある物語で、後者は絵にしたらきっと異様なほどに光を放つだろう。

    話の聞き手によって色使いも変わるような、とても想像力の膨らむ本です。

  • 何の予備知識もないまま読み始めたので、だいぶ戸惑った。詩だと知っていたら、手に取らなかったと思う。詩の楽しみ方というものを知らないので、ほとんど何も感じなかった。巻末の解説の方が、アンデルセンの人となりが分かる内容で興味深かった。

  • 吹奏楽が好きな人は一度はタイトルを聞いたことがあるのでは?
    絵はなくとも、情景的な描写で、読了後にはきっとあなたの頭の中で素敵な絵本が出来上がることでしょう。

  • 読んでいて風景画想像できなかった

  • 正直にいうと、読み始めはなんて読みにくい本なんだろうという印象だった。
    しかし、読み進めてゆくうちにアンデルセンが観た、創造した世界を読者がイメージする事がこの本の狙いである事が理解できて、風景を思い浮かべながら楽しめた。
    山野辺五十鈴さんの解説や池内紀さんの鑑賞を読むと、アンデルセンの人生は幸せや悲しみでは表せない、感情が込み上げてくる。

  • 資料番号:011264512
    請求記号:949.7ア

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