怪盗ルパン奇巌城 (集英社文庫 ル 1-1)

  • 集英社
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087520323

感想・レビュー・書評

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  • 表紙買い。

    本家ルパンを読むのは初めて。
    この物語はルパン人生の終盤らしいので、それまでの登場人物との人間関係がさっぱり分からなかった。
    しかし盛り上がる話のつくりなど、この1冊のみでも充分楽しめる。

  • ミステリの必読書ということで読んだ。
    ミステリ、確かに謎はいっぱいあったけど、手がかりがさっぱり掴めなかった(フランス語がわからないせいも一つにはあると思うのだが)。
    なんだか、思ってたのと違うなぁという印象。

    しかし、いつも読んでいるミステリと一番違っていて興味深いのは、主人公=探偵と、一概に言えないところだ。主人公格=犯人なので、自然とそちらにスポットが当てられる場面は増え、探偵の力不足も強調される。そういった意味では、とても珍しくて面白いと言えるかもしれない。何度も何度も、ルパンに悔しい思いをさせられた。
    ただ、申し訳ないことに、私はホームズ派なので。。。
    恋愛要素が強いことも、フランス的で独特な印象。ただ、そこもあまり好みではなかったり。

    ぐだぐだと文句を並べたてたが、抜群のエンターテイメント性には脱帽。最終局面の舞台など、一種映画のようで(あるいは宮崎アニメのようで)、大変楽しく読めた。

  • かっこよかった!表紙ラブ

  • 天才少年イジドール・ボートルレと天才怪盗ルパンの推理対決。
    前半はイジドールが主人公として果敢にルパンに迫るけど、後半はルパンの視点の流れだった。
    つまりこの話は、ルパンについて知るためのもので、イジドールはルパンのよき理解者として登場したのだと思った。
    最後が切ない。

    実はジャケ買いしたwww

  • 読破。これが初めて読むルパンでした。ルパンとボートルレの策略対決というのか頭脳の対決は読んでいてとても楽しかったです。これを機会にルパンシリーズも読んでみようと思った。でも、その前にシャーロック・ホームズも読み返したいな。

  • ルパン3世の元ネタ、アルセーヌ・ルパンのお話。
    フランス語?を直訳してることもあり、文章は冗長でくどい。

    内容は王道の探偵モノ。
    何にしろジャンルが出た当時の勢いが感じられた。先へ読み進めたくなる。

    当時の流行りもの小説の人物を集結させる内容だったらしい。
    もう少し他の小説に詳しければ、もっと面白かったのかもしれない。

    あとがきの二人のコメントが面白かった。こういうあとがきが好きである。

    P307
    もしあなたが、この『奇巌城』を手にするのが初めてだ、というなら、あなたはこれから、探偵小説のすばらしい新しい世界の扉を開くことになる。

  • 装画 さべあ のま
    AD 菊池信義
    口絵レイアウト 野崎真理

    持っているのは1992年発行のamazon.co.jpとは表紙が違う版です。

    資料の写真集が4頁。
    浜田知明の解説が18頁
    大沢在昌の鑑賞が5頁
    ルブランの年譜が18頁

    集英社文庫のルブランは初めて。

    奇巌城は、読んでいて、最初はボートルレがルパンかと思った。
    途中から、ああ、これがルパンかと分かった。

    大体の筋は、ふむふむと納得。
    フランス物だけに、幸せ終わり(happy end)でないところがややつらい。

    ホームズも好きだけど、やっぱりルパンの方が好きなのに、
    最後はあまりにも悔しい。

  •  怪盗ルパンシリーズですね。三世じゃないです(当然)じーさまのほうですね。
     あー暗号もの、というべきか、冒険小説というべきか。
     暗号にしろなんにしろ、フランス語知らないし、解けるわけもなく。(まあ暗号ってのはそんなもんですね。)
     何度もルパンに打ち勝ったかと思ってる途中に、それを覆され続けるボートルレ少年。(高校生だから少年じゃないだろう。)
     さすがルパン、と思いながらも、騙され、流され続ける青年が少しかわいそう。
     ホームズも出てくるけれど、非常に卑怯で卑屈なじじいとして描かれております。フランス人、イギリス人が嫌いなのか……?
     抜粋。
    「アルセーヌ・ルパン式の年数は、世間の十倍のテンポで進んでゆくんだ」
     時空すら越える大怪盗。
     ところで、タイトル、何で「奇巌城」なんだろう。本文にそんな言葉、あったか?

    04.07.06

  • ノルマンディの海岸線に眠るフランス王家の財宝。その隠し場所を解く鍵は、フランス革命で断頭台に消えた王妃マリ・アントワネットが残した謎の紙片にあった。怪盗紳士ルパンと天才的な推理力をもつ少年ボートルレが対決するルパン・シリーズの最高傑作。

  • 2
    初めてのルパンものだったのだが、他の作品にした方が良かったかな。それか他の翻訳にするか。もうさっぱりで。

    解説に「作品が読者を掴むかどうかは最初の十頁で決まる。ここに成功すれば、読者は作者の思いのままだ」と著者の言葉があるが全くの同感である。そして本作は成功していない。14頁までを3回繰り返して読んでも状況に不確かな事が多過ぎて入り込めず、ある種の拒絶感さえ感じる。疑問のいくつかは先を読めば明らかになるのだが、腑に落ちるものばかりはなく、新たな矛盾を見つけるに至っては苦笑せざるを得ない。かくしてすんなりとルパン冒険譚に入り込み、楽しみたいという期待は裏切られた。

    奥付を見て1992年初版の割には訳が古いなと思って調べたら、元版は1973年の旺文社文庫だった。正直もっと古い印象すらある。手元にあるのは2011年の版のもので、表紙が今風のイラストで訳とのギャップを感じるし、妙にチャラい。既に十数年もジャンプを読んでいない私にとってはこの表紙も無価値だが、写真や年譜等資料が載っているのは○。ただし年譜は見難い。

    そもそもなんで○○○○が出てこなきゃならないのか理解に苦しむ。ドラハッパの競演とは訳が違う(古いね)。時代背景? くだらないよ。

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著者プロフィール

本名モーリス・マリー・エミール・ルブラン。1864年、フランス、ノルマンディー地方ルーアン生まれ。 1890年頃から小説を発表していたが、1905年に編集者からの 依頼で書いた「アルセーヌ・ルパンの逮捕」が好評を博し、 強盗紳士アルセーヌ・ルパン冒険譚の作者として有名になる。 41年死去。

「2018年 『名探偵ルパン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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