山月記・李陵 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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レビュー : 19
  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087520392

感想・レビュー・書評

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  • 気持ちよく読める名文だと感じました。

  • 図書館で。
    この間中島敦賞の本を読んだのでそういえば山月記読んでないなあ〜と借りて読みました。色々な意味でずん、と来る本でした。

    それにしても昔の人って普通に漢文を読めて漢詩とか作れたんだなあと思うとカルチャーショックです。今の若者が英語で詩とか書くような感覚なのかなあ?故事も大体は中国の逸話だしすごい国なんだなあと思います。そしてこれからだってあれだけの人口が存在する国なんだからやっぱりすごい伸びると思うんですよね。人口って国力ですよね。
    …話が逸れましたが。33歳で亡くなられたとかお若いですがその年までにこの作品を書かれたのか…とか思うと…

    そういえば本を返しに行ったら予約が入ってました。そんなに今話題の本なのかしら?ちょっとびっくり。

  • 短編集。読みにくい。
    山月記は高校の教科書にもあったので、懐かしく読み返せた。
    収録されている話はどれも筆者の心情を映したかのように陰鬱なものである。
    確かに名文だとは思うが、現代に生きる我々には読みづらいのは否めない。

  • 硬派で括約筋の締まった文章。教科書でお馴染みの『山月記』を始め、『李陵』や『弟子』『名人伝』『木乃伊』『斗南先生』も収録されているため、中島敦の作品を一気に味わうことができた
    もちろん難しい単語は多かったが、解説含め、読んでよかった。
    その他、『文字禍』も収録

  • 山月記以外も意外に面白かった

  • 『文字禍』が特に好きです。

  • 文章というものは、斯く在るべき也。

    美しい日本語とはまさにこれ。
    平家物語の冒頭も良いセンいっているけれど、あれは漢詩だから次点。
    もう今やこういう見て美しい文章を書ける「名人」はいない。

  • 高校の授業で、「山月記」を始めて読み、
    その独特な世界が心に残った。

    今回、七つの短編・中編小説を集めたこの小説集を読んでみて、
    シビアな現実と夢のように不思議な物語展開が両立していて、
    ようやく「人間的な心情」を取り戻したのに、
    その取り戻したものをいずれ喪うであろうことが予期される、
    哀切なラストが印象的な「山月記」も
    相変わらず好きな作品だと思ったし、
    初めて読んだ「李陵」も、登場人物達の数奇な運命が、
    時に激しく、時に静かに、
    うねりのある筆で描かれていて、引き込まれたけれど、
    一番心に残った作品は「弟子」だった。

    まさしく「愚直」という言葉がふさわしいような、
    不器用でまっすぐな男、子路の
    師匠である孔子への一途なまでの忠実さや、
    その一方で時より彼の考えに対して抱く疑問や反発、
    そして壮絶な人生の物語は、自分の心を打った。
    師匠である孔子が、彼の揺れる心の内や長所を理解し、
    彼のそのまっすぐさを愛しているところも良かった。
    子路が師匠を思う分、孔子もまた子路の、
    一見欠点ともいえる不器用さを愛しているところに
    救いを感じる。

    読んでいる途中も、また読み終えた後も、
    ただ切なくて、何か熱いもので胸を締め付けられ、
    どうしていいかわからないけれど、泣きたくなってしまう作品。

  • 山月記:悲しい話。 木乃伊:ラストが気持ち悪い。 文字禍:ギャグ?面白い。 名人伝:名人なのか?!  弟子:子路の最期が残酷過ぎる…。

  • この硬派さが好き

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著者プロフィール

中島敦

一九〇九年(明治四二)、東京・四谷に生まれる。三〇年、東京大学国文学科入学。三三年に卒業し、横浜高等女学校に国語科教師として就職。職の傍ら執筆活動に取り組み、「中央公論」の公募に応じた『虎狩』(一九三四)で作家としての地位を確立。四一年七月、パラオ南洋庁国語編修書記として赴任。持病の喘息と闘いつつ『山月記』『文字禍』『光と風と夢』等の傑作を書き上げる。四二年(昭和十七)、職を辞して作家生活に入ろうとしたが、喘息が重篤となり、同年十二月に夭折。

「2019年 『南洋通信 増補新版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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