- Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087520538
感想・レビュー・書評
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少女の日記から始まる。
貧しい
直治は帰ってこない、母は貧乏になり体調崩す
伊豆で生きる意味はない
恋と書いたら書けなくなった?
自分に余裕がない、家事を起こす
蛇とマムシの対比。マムシ、悪意の象徴
他者はかずこが女中以外できない事を察している。当人だけ気付いてない
帰ってきた直治は別人、オオカミ少年のような行動。自殺をしても誰も興味を示してくれないだろう
上原さんは未知をかずこに教える
直治は直治で苦しんでいるのだ。
M.Cは上原さん?最初は押しかけしている事を認識している
マイチェホフ 私の小説家 ロシア人
ストーカーに近い
どうして赤ちゃんがほしいのか
私はあなたを理解している
マイチャイルド 作家に恋してる訳ではない
上原二郎様、M.C様、M.C
母が亡くなった事自体気付いてない(幻想)
手が腫れてる、死が近い
庭に居た蛇の怨念
生きていくための恋
戦闘開始2回、敵、敵意。
私の虹、生き甲斐。にくい人、ずるい人
大人の恋愛。キスされても屈辱
直治と上原は似ている
誰しも生きるのに疲れている
みなで一つの命
かずこと直治は同じことをしていた
直治の性格は演じていた
貴族は貴族のまま死ぬ
私の革命に上原は必要ではない
自分の不幸に周りを巻き込むのが自分に出来ること
敵である上原の妻に浮気を認めさせる。
M.C マイコメディアン
私の手の元に支配され操り人形に成り果てた惨めな喜劇俳優よ
嘲笑の意。
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つらい。読んでいてどうにもつらくて苦しくて、終盤はぽろぽろ泣いた。
主要人物がもれなく爆弾級の苦しみをそれぞれ抱えていて、もがき苦しみながらそれと闘っているところを覗き見しているような気になるお話。
暗い物語の中でも太宰治の言葉選びの上手さがお星様みたいにぴかぴか光っていて、手帳に書き留めたくなる文がたくさんあった。私の中に素敵な語彙が増えた気がする。
斧で胸を抉られ、放置されて刺さったまま幾年…みたいな読後感なのでしばらくは消えないな… -
文量多いのに読みやすい
太宰ワールド難しい
心の拠り所だった母の死をきっかけに壊れる家族
いや、そんなことある!?!?って感じ -
「傑作を書きます。大傑作を書きます。日本の『桜の園』を書くつもりです。没落階級の悲劇です。もう題名は決めてある。『斜陽』。斜めの陽。『斜陽』です。どうです、いい題名でしょう。」
この言葉の通り、『斜陽』は大傑作となり「斜陽族」という流行語を生み、太宰治は一躍流行作家になりました。美しい滅亡に向けたかず子、お母さま、直治、上原二郎4人の力強くもはかない物語。気持ち悪いほど完成された作品のように思います。発表されて60年以上たった今でもまったく色褪せません。 -
教科書に載っている太宰作品以外で、通読したのは、実はこれが始めて。太田静子さんの日記を元にしているという先入観があったためか、太田作品として読んでしまい、純粋に太宰作品としては受け止められなかった。
「貴族」としてのプライドを捨てきれず、行くべき道を見失ってしまった弟と捨て切る覚悟を持った姉。戦後には、この狭間で道を模索した人たちも多くいたに違いない。 -
自分からおこす行動を大切にしようと思う
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すっごく好き。文章が美しい。
さらさらと読めてしまうので、その文が言わんとしていることを都度捉えて丁寧に咀嚼せんとする意志がないと、あっというまに読み終えてしまう。
弟が己が己であることを諦めるまでのじたばたが、とても共感できて、好きです -
子供を産むことが革命につながるっていうのがよくわからなかった。直感的には、恋愛対象は近しい母となら誰でもよくて、幻の中の男を愛してたのかな?愛で泣く恋ってかんじ
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とても悲しい。けれど、文章が綺麗で心が落ち着く作品であると感じました。
ところどころ、映画の『人間失格』が思い出され、太宰治の世界に引き込まれました。