長距離走者の孤独 (集英社文庫 1-A)

制作 : 丸谷 才一  河野 一郎 
  • 集英社 (1977年5月発売)
3.58
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  • 本棚登録 :126
  • レビュー :21
  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087600018

長距離走者の孤独 (集英社文庫 1-A)の感想・レビュー・書評

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  • 涙こそ出なかったけど、最後の一行にいくまでに知らず奥歯を噛み締めて読んだ「漁船の絵」。
    もともと時間のスパンが長い短編小説って好きなんだなぁ…音楽みたいで。

    表題作はめっちゃかっこいい。

  • 親父から貰った本シリーズ。読み書きの出来ない労働者階級の生まれで、軍隊を結核で除隊した後の療養中に作家になったアラン。戦争に翻弄される労働者たちの姿を見事に切り取る。

  • ランニングを趣味にしていることもあって以前から読みたいと思っていました。
    20世紀初頭の英国の労働者階級の厳しい生活環境と人生の悲哀が描かれているのだけど、読んでいて目を背けたい気持ちは起きず、むしろときにニヤリと笑いたくもなりながら、ページを捲る手が止まらない。
    表題作はもちろん、それぞれの短編に味わいがあって、まさに名品。

  • 『漁船の絵』は短編小説では名作だと思います。翻訳ものでは、いままで読んだ中で一番心が動かされるほど名著。

  • 表題作「長距離走者の孤独」
    「誠実であれ」という感化院の院長に対する、スミスにとっての誠実さ。ぶれない心が清々しい。
    「この孤独感こそ世の中で唯一の誠実さであり現実であり、決して変わることのないという実感」
    コールフィールドよりスミスが好き。

    「漁船の絵」は、人生の淡い苦味が味わえて良いです。

  • 最初ジャケ買いだった。淡々とした文章が好きでした。

  • 登場人物がとても印象的な短編集です。それぞれの短編で出てくる人は違うのですが、時代背景や置かれている環境が似通っています。そんな彼らの共通項は「孤独」かな?と思います。しかし、収録されている作品で感じられた孤独はどれ1つとして同じものがありませんでした。むー…すごく奥の深い短編集でした。それから、訳が素敵ですね。主人公たちの行動がイキイキ伝わってきて、とても良かったです。

  • 共感という点からいえば、中学生ぐらいに読むのが一番ジャストミートするかもしれない。こちらの方が荒いが、どこか「ライ麦畑でつかまえて」のようなところもある。思い返して、振り返って、考えて。思考を繰り返しながら、ふらふらと体を留まらせずにどこかへ向かっていく。だんだん彼が斜めにものを見ているのか、真正面からものを見ているのか、どちらなのかわからなくもなる。

  • リアル、なんだろうけど、やっぱり海外の貧民街の様子とかは読んでてちょっと苦痛だったりする。貧乏なのはどこも一緒なんだろうけど、特に欧米の小説に出てくる貧民街は荒みすぎてるんだよ。

  •  短編集。表題作は翻訳がすごかった。主人公にまるきり乗り移って訳しているみたい。きっと、走っている時の頭の中ってこんな風なんだろうなと思う。読んでいて自分もいっしょに走っているような気分にもなる。

     他の作品もそれぞれ味がある。悲しくて哀れで惨めなんだけど、不思議とどんよりとならない。「漁船の絵」がとくに良かった。

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