呪われた町(上) (集英社文庫)

制作 : 永井 淳 
  • 集英社
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本棚登録 : 409
レビュー : 38
  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087600865

感想・レビュー・書評

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  • 小野不由美『屍鬼』の元ネタだけあって、全体の構成は『屍鬼』とそっくり同じ(っつーかこっちが元)だけど、ノリは全然違う。

    『屍鬼』の吸血鬼は、人としての生活を奪われた憐れむべき存在だけど、こっちは単なるモンスター。
    『屍鬼』の吸血鬼は血を吸った相手を催眠術で操るぐらいしかできないけど、
    こっちは空飛んだり壁を抜けたりできる。銃弾はすり抜けるし鏡に映らない。
    『屍鬼』の吸血鬼を倒すのは循環器系の物理的破壊だけど、こっちは神の力。
    まあ実際の手段としてはどっちも心臓に杭なんだけど。
    『屍鬼』の主人公は独り身だけど、こっちはバツイチで彼女(ヒロイン)がいる。
    『屍鬼』は性的描写が皆無だけど、こっちはごくあっさりとしたものながらある。
    『屍鬼』にアクションシーンはほとんどないが、こっちは吸血鬼との対決=アクション。

    要するに『呪われた町』の方が「勧善懲悪」「頭使わずに楽しめるエンターテインメント」としての性格が強いです。逆に一つの村がじわじわと壊滅していく、忍び寄るような恐怖は『屍鬼』の方が上。ページ数の問題もあるんでしょうけど。うーむ、甲乙つけがたい。でも『屍鬼』は主人公がウザすぎるんだよなー。事件が起こるまでが長いし。

  • キング読み初めのころに読んだ。

  • 田舎町が吸血鬼化、というお話。

  • スティーブンキングの初期の名作。
    訳のせいかもしれないが少し読みにくい。
    内容も少し冗長気味。
    ただキングの作品は日常を細やかに描写するのが特徴なので、ここら辺は個人の好みかも。
    個人的には、細やかな描写は好きだが人物を出しすぎると少し飽きてくる。

    洋書は、人物が多いとよくわからなくなるから、メモを取りながら読むといいかもしれない。
    後編に期待。

  • 下巻にて。

  • 読んだきっかけ:以前、小野不由美の「屍鬼」を読んだとき、元になった本がスティーブンキングの「呪われた町」とあって、興味を持っていたので。

    かかった時間:6/16-6/18(3日くらい)

    内容:上巻あらすじ。
    主人公(作家)は、故郷のセイラムス・ロットに、帰郷する。新作の執筆をするためと、少年時代のある奇怪な出来事にけじめをつけるためである。
    しかし、その怪奇現象のあったマーステン館は、すでに買い手がいた。感じる違和感、深まる疑惑。ヒロインとの出会いの中で、町に連続して死者が出始める。
    昔から潜んでいた町の「悪」が、蘇ったのでは…。
    主人公は、自分の妄想と現実の狭間で悩む。
    そんな中、町の教師が、彼と同じ違和感を感じ始める。教師は独自の嗅覚で行動し、吸血鬼の存在を見てしまうが、襲われて病院へ運ばれる。(下巻へ続く)

    ※以下、「呪われた町」「屍鬼」のネタバレあり。

    さて。小野不由美さんの屍鬼が、どの程度本作を手本にしているのかな、と思って読みましたが、設定の大小こそあれ、多くの作品構成をベースにしていることに驚く。こうなると、映画でいえば、「リメイク」と呼ばれる類であろう。上巻を読んで気づいただけでも、

    ・都会から隔絶された閉鎖的な田舎町で、ひそかに吸血鬼が暗躍し始める。
    ・吸血鬼は、人間から招待されてはじめてその家に入ることができる。
    ・最初の吸血鬼が住むことになる「負の象徴」としての建物「マーステン館」の存在。
    ・夜間しか出歩けない吸血鬼に対して、日中も動くことのできるパートナーがいること。
    ・主人公が作家(屍鬼では、主な仕事はお坊さん、兼業作家)
    ・主人公を助けるパートナーの教師の存在(屍鬼では、医者)

    といったところ。
    ただし、もちろんですが、細かな背景や心理描写はかなり違うので、リメイク作品として屍鬼を見ることに全く問題はない。

    主人公たちの複雑で歪んだ心理描写において屍鬼はなかなか面白いなぁと感じていたが、実際の、リアルな人間の描き方としては、さすがスティーブンキング、えげつなく生々しく、完全に勝っている。呪われた町を読むと、屍鬼の登場人物たちは、物語のためにあえて複雑に歪んで作られた人格のように思える。

    とまあ、小説の比較はおいておいて、下巻が楽しみです。

  •  『屍鬼』 は、この作品のオマージュということで読みました。

     おもしろいのですが、 自分としては 『屍鬼』の方が好き。

  • やっとこさ読了。アメリカの架空の田舎町を舞台に、そこに現れた吸血鬼と、次々に犠牲になっていく町の人たちを描いている。登場人物が多い。途中でやめると何度もページを戻して読み返して時間がかかってしまった。人物が多い分、その人の背景説明が長くてちょっとかったるい。最後の方はだんだん盛り上がってきて一気に読めたが、前半はキツかった。下巻はすいすい読めるか。

  • ハードカバー版の登録がなかったので取りあえず。

  • キングの中でも好きな作品。

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著者プロフィール

1947年メイン州生まれ。高校教師、ボイラーマンといった仕事のかたわら、執筆を続ける。74年に「キャリー」でデビューし、好評を博した。その後、『呪われた町』『デッド・ゾーン』など、次々とベストセラーを叩き出し、「モダン・ホラーの帝王」と呼ばれる。代表作に『シャイニング』『IT』『グリーン・マイル』など。「ダーク・タワー」シリーズは、これまでのキング作品の登場人物が縦断して出てきたりと、著者の集大成といえる大作である。全米図書賞特別功労賞、O・ヘンリ賞、世界幻想文学大賞、ブラム・ストーカー賞など受賞多数。

「2017年 『ダークタワー VII 暗黒の塔 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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