呪われた町(上) (集英社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087600865

感想・レビュー・書評

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  • まだ上巻のみ読了なので率直に後半まで、それも終盤に近付くにつれてようやく吸血鬼の存在が分かる。

    前半はあまりにも何も起こらない日常のひと時だったためハラハラドキドキすることはなかったが下巻はきっと非日常の出来事が起こるのだろうと楽しみ。

  • 小野不由美『屍鬼』の元ネタだけあって、全体の構成は『屍鬼』とそっくり同じ(っつーかこっちが元)だけど、ノリは全然違う。

    『屍鬼』の吸血鬼は、人としての生活を奪われた憐れむべき存在だけど、こっちは単なるモンスター。
    『屍鬼』の吸血鬼は血を吸った相手を催眠術で操るぐらいしかできないけど、
    こっちは空飛んだり壁を抜けたりできる。銃弾はすり抜けるし鏡に映らない。
    『屍鬼』の吸血鬼を倒すのは循環器系の物理的破壊だけど、こっちは神の力。
    まあ実際の手段としてはどっちも心臓に杭なんだけど。
    『屍鬼』の主人公は独り身だけど、こっちはバツイチで彼女(ヒロイン)がいる。
    『屍鬼』は性的描写が皆無だけど、こっちはごくあっさりとしたものながらある。
    『屍鬼』にアクションシーンはほとんどないが、こっちは吸血鬼との対決=アクション。

    要するに『呪われた町』の方が「勧善懲悪」「頭使わずに楽しめるエンターテインメント」としての性格が強いです。逆に一つの村がじわじわと壊滅していく、忍び寄るような恐怖は『屍鬼』の方が上。ページ数の問題もあるんでしょうけど。うーむ、甲乙つけがたい。でも『屍鬼』は主人公がウザすぎるんだよなー。事件が起こるまでが長いし。

  • 現代版吸血鬼ものの傑作。
    アメリカのありふれた田舎の村で次々と起こる異変。
    昨日までの平和な毎日が、幸せな家族が・・・。
    特に吸血鬼に訪問されて眷族にされてゆく過程の描写が陶酔的にすさまじくて、惹きこまれました。
    恋人を奪われた男と両親を惨殺された少年が命からがら村を逃れて、決意を胸に故郷に帰って行く部分が特に、特に好きです。

  • https://www.youtube.com/watch?v=jBTgKrxonII
    岡田斗司夫

    スティーブン・キングで一番怖い

  • 2021.05.02 読了。

    下巻を読んでから評価。
    先に他作品でキング氏自ら書いていたので、
    この作品を一言で表せられる「ドラキュラ物」であることは知ってしまっていた。
    これを知らずに触れられたらもっと楽しめただろうなと思う。
    この上巻だとまだ吸血鬼?くらいで確定しないまま終わるってキングすごくない?
    これ知らずに読み終えられてたらより謎が深まって良いと思う。

    恐らくプロローグの男と少年、の少年の25年後の姿が主人公のベンのはず。
    その他にも登場人物がどんどこ出てきて、メモしておかないと誰が何の職業や関係なのかが全然分からない。
    結局人物相関図を作ってくださっているサイトを見つけて印刷して見ながら読んだ。

    序盤ではパッとしなかった教師マットが上巻の後半から一気に活躍。

    ダニー ・グリックの葬儀シーンの父トニーが「いたずらだろ!」「出てこいダニー!」ってシーンは泣けた。キング作品って泣けるのね。
    ここは胸が痛くなるシーン。

    第二部 アイスクリームの皇帝
    って何?
    このタイトル何?
    下巻にも続くので、読んだら納得できるのかしら?

    最後の最後、心臓発作を起こしたマットにスーザンが
    MCR
    マイケル・コーリー・ライアースン!!
    と何かに気付く。
    これ何?
    下巻読まねば。

  • 再読。

    「屍鬼」を読み終えてからの再読。
    「屍鬼」と違い物語がすらすら進む。
    キング特有のくどいくらいの細部への描写がなりを潜めていてなんだかダイジェストを読んでる感じを受ける。

    それでもベンの子供の頃のあの記憶の描写にはドキドキさせられた。

    ささ、次巻へ。

  • スティーブン・キングの呪われた町の上巻をやっとのこと読み終えた
    物語は主人公達の周りで奇怪な出来事が…ついに動き出した!
    「志村、うしろ!うしろ!」
    って思ってたら、実は自分の背後に戦慄を感じて、振り向くの怖い、みたいな展開…続々するわ

  • キング読み初めのころに読んだ。

  • 田舎町が吸血鬼化、というお話。

  • スティーブンキングの初期の名作。
    訳のせいかもしれないが少し読みにくい。
    内容も少し冗長気味。
    ただキングの作品は日常を細やかに描写するのが特徴なので、ここら辺は個人の好みかも。
    個人的には、細やかな描写は好きだが人物を出しすぎると少し飽きてくる。

    洋書は、人物が多いとよくわからなくなるから、メモを取りながら読むといいかもしれない。
    後編に期待。

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著者プロフィール

1947年メイン州生まれ。高校教師、ボイラーマンといった仕事のかたわら、執筆を続ける。74年に「キャリー」でデビューし、好評を博した。その後、『呪われた町』『デッド・ゾーン』など、次々とベストセラーを叩き出し、「モダン・ホラーの帝王」と呼ばれる。代表作に『シャイニング』『IT』『グリーン・マイル』など。「ダーク・タワー」シリーズは、これまでのキング作品の登場人物が縦断して出てきたりと、著者の集大成といえる大作である。全米図書賞特別功労賞、O・ヘンリ賞、世界幻想文学大賞、ブラム・ストーカー賞など受賞多数。

「2017年 『ダークタワー VII 暗黒の塔 下 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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