呪われた町(下) (集英社文庫)

制作 : 永井 淳 
  • 集英社
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本棚登録 : 310
レビュー : 30
  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087600872

感想・レビュー・書評

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  • それから一週間後、男は汗びっしょりになって悪夢から目ざめ、少年の名を呼んだ。
    「ぼくは戻るとこにしたよ」と、彼はいった。
    少年の日焼けした顔が一瞬青ざめた。
    「一緒にくるかい?」と、男がたずねた。
    「僕を愛してる?」
    「うん。愛してるとも」
    少年はさめざめと泣きだし、男は少年を抱きしめた。


    プロローグの一部を抜粋。
    この部分が頭から離れない。
    嫌な予感しかしない。
    期待を裏切らない。
    吸血鬼なんて時代遅れだ、なんて!読んでみなさい。面白いから。
    怖いから。
    出来るなら、部屋を暗くして…
    本当に十字架苦手なんですね。
    神父はどこへ?

  • 面白かったなぁ。この時代に敢えてのヴァンパイアものを書くってすごいことじゃなかろうか。マキャモンの「奴らは渇いている」は、この作品にインスパイアされたんだろうなぁ。

  • 前編に比べ、冗長気味な所がなくなりスピードアップしていく。
    個人的にはオカルト小説はあまり好まないが、キングの作品は、オカルトが現実と混ざりあっていて、現実にありそうな気さえしてくる。

    文体は他の小説に比べ、場面の転換が唐突な所があり、読みやすいとはとても言えないが内容は面白い。

    好みもあるが、個人的にはもう少し後のキングの作品の方が好き。

  • 後年の作品のような、ときに過度なまでのディテールの描写や群像の書き込みがない分、読みやすいし、古典的な物語としてすっきりまとまっている。グロさ、痛さも少ない。自分は古いのかもしれないけれどこの『呪われた町』と『シャイニング』がキングの中では最も好ましく、カタルシスを感じて何度か読み返している。

    第一部のエピグラフとして、シャーリー・ジャクソン『丘の上の屋敷』の一節が引かれている。「正気を失った丘の上の家は、丘を背にして、闇を内に抱きながらひっそりと立っていた。〔中略〕そこを歩むものは、正体がなんであれ、独りで歩んだ」。「マーステン館」がまさにこういう雰囲気で、『シャイニング』にも通じている。

    2004年のTV版もよかった。

  • 読んだきっかけ:以前、小野不由美の「屍鬼」を読んだとき、元になった本がスティーブンキングの「呪われた町」とあって、興味を持っていたので。

    かかった時間:6/18-6/23(6日くらい)

    内容:下巻は、主人公(作家)&(ヒロイン)+(教師)のトリオが、中盤で崩れます。なんと、(ヒロイン)が脱落。敵の手に落ち、吸血鬼に。これは意外な展開。
    日本人は(ヒロイン)を物語から手放さないことが多いので、驚きました。さすが洋物。

    さて、その代わり、強力な助っ人(賢い子供)が加わります。
    そして、ボスとの対決!

    といった内容です。
    全体的に、まあ良かったと思います。まず、アイデアがいいですね。「現代の田舎に吸血鬼が現れて…」というプロットが素晴らしいと思います。
    (賢い子供)が賢すぎてちょっと作り話的(漫画的)な空気になるのがどうかと思いますが、しかし、痛快さがあるのでそれも捨てがたいですね~。

    小野不由美さんの「屍鬼」とどちらが……という比較をしようと思ってましたが、どちらも違う描き方をしているので、単純に好き嫌いはいえなかったです。
    どちらもいいですよ。

  • 読むのに時間がかかったが、面白かった。田舎町に吸血鬼がじわじわと浸透し、住民が一人、また一人と吸血鬼の仲間に変えられていく。吸血鬼の存在に気づいた小説家や教師、医師、少年らわずかな人々がそれに立ち向かっていく。上巻では吸血鬼の闇が街にじわりと降り掛かる恐怖を描き、下巻は人間との戦いを描く。戦いに向かう人たちが徐々に死んでいき、最後に残ったのは2人だけ。そして吸血鬼のねぐらを探し当て…。
     いろいろなホラー小説の基にもなっているらしい作品なので、印象に残った。登場人物が多くて読み返して思い出すことも多かった。でも、全体的には気に入った。

  • ずっと前に屍鬼を読んで以来、いつかはこれを読まなきゃと思っていたのがやっと読めました。

  • ハードカバー版を読んだので訳者後書きではキングはまだ新進作家の扱いだった。二作目ということもあって、まだ文章にぎこちなさが残るところもあるけど、構成といいキャラの描き方といいキングはキングだった。

  • 恐怖に立ち向かおうとする人々があわれ。

  • これを読んだ後は怖くて夜に窓の外を見られない。

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著者プロフィール

1947年メイン州生まれ。高校教師、ボイラーマンといった仕事のかたわら、執筆を続ける。74年に「キャリー」でデビューし、好評を博した。その後、『呪われた町』『デッド・ゾーン』など、次々とベストセラーを叩き出し、「モダン・ホラーの帝王」と呼ばれる。代表作に『シャイニング』『IT』『グリーン・マイル』など。「ダーク・タワー」シリーズは、これまでのキング作品の登場人物が縦断して出てきたりと、著者の集大成といえる大作である。全米図書賞特別功労賞、O・ヘンリ賞、世界幻想文学大賞、ブラム・ストーカー賞など受賞多数。

「2017年 『ダークタワー VII 暗黒の塔 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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