呪われた町(下) (集英社文庫)

制作 : 永井 淳 
  • 集英社
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本棚登録 : 311
レビュー : 30
  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087600872

感想・レビュー・書評

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  • 後年の作品のような、ときに過度なまでのディテールの描写や群像の書き込みがない分、読みやすいし、古典的な物語としてすっきりまとまっている。グロさ、痛さも少ない。自分は古いのかもしれないけれどこの『呪われた町』と『シャイニング』がキングの中では最も好ましく、カタルシスを感じて何度か読み返している。

    第一部のエピグラフとして、シャーリー・ジャクソン『丘の上の屋敷』の一節が引かれている。「正気を失った丘の上の家は、丘を背にして、闇を内に抱きながらひっそりと立っていた。〔中略〕そこを歩むものは、正体がなんであれ、独りで歩んだ」。「マーステン館」がまさにこういう雰囲気で、『シャイニング』にも通じている。

    2004年のTV版もよかった。

  • 読むのに時間がかかったが、面白かった。田舎町に吸血鬼がじわじわと浸透し、住民が一人、また一人と吸血鬼の仲間に変えられていく。吸血鬼の存在に気づいた小説家や教師、医師、少年らわずかな人々がそれに立ち向かっていく。上巻では吸血鬼の闇が街にじわりと降り掛かる恐怖を描き、下巻は人間との戦いを描く。戦いに向かう人たちが徐々に死んでいき、最後に残ったのは2人だけ。そして吸血鬼のねぐらを探し当て…。
     いろいろなホラー小説の基にもなっているらしい作品なので、印象に残った。登場人物が多くて読み返して思い出すことも多かった。でも、全体的には気に入った。

  • 初めて読んだ時、エンディングが後を引き、続編が書かれるものと思っていた。
    その後、キングがインタビューに答えて、その気がなくなった、というのを読み、残念に思うと同時にホッとしたのを憶えている。
    独立した作品だったものが、読者の支持を得て続編が書かれたりシリーズ化されても、第1作を超えることはかなり難しい。
    じつは今でも続編を読んでみたい気持ちはないことはないのだが、「呪われた町」以降のキング作品の多様性と面白さで十分に満足もしている。

  • 01mmdd読了

著者プロフィール

1947年メイン州生まれ。高校教師、ボイラーマンといった仕事のかたわら、執筆を続ける。74年に「キャリー」でデビューし、好評を博した。その後、『呪われた町』『デッド・ゾーン』など、次々とベストセラーを叩き出し、「モダン・ホラーの帝王」と呼ばれる。代表作に『シャイニング』『IT』『グリーン・マイル』など。「ダーク・タワー」シリーズは、これまでのキング作品の登場人物が縦断して出てきたりと、著者の集大成といえる大作である。全米図書賞特別功労賞、O・ヘンリ賞、世界幻想文学大賞、ブラム・ストーカー賞など受賞多数。

「2017年 『ダークタワー VII 暗黒の塔 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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