ミッドナイト・ミートトレイン 真夜中の人肉列車 血の本(1) (血の本) (集英社文庫)

  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087601251

感想・レビュー・書評

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  • 書いてあることは物凄く、気持ち悪いのだけれども、何故か何度も読んでしまう一冊。

  • 取り敢えず表紙が怖い、すこぶる気持ち悪い、小学生の時だったら寝れなくなるくらいグロい。しかし最早小学生ではないし、グロ描写が大盛りマシマシ状態なのでご飯のお供に、間違って買った割にページがサクサク進む。とは言え、こんな悪趣味な表紙、フランス書院レベルで持ち歩きづらいことこの上無い。
    ちなみに表題作は笑ってしまうほどスプラッタだけど爽やかハッピーエンド。『豚の血のブルース』は屍臭と糞尿がプンプン。『セックスと死と星あかり』はブラッドベリにエログロを追加注文。『丘に、町が』は社会主義をアンチンボルド若しくはボス風味。1冊を通して読後感は悪くないので休日の午後のエレガントな読書タイムに紅茶と共に。

  • おいおいこの表紙のキモいおっさんは出てこないじゃないか。これはよくあるB級ホラーのあるある詐欺ですよもう訴えるしかないな。
    と言ってもこういう絵で表現されるとむしろイマイチだけどちょっと想像してみるとやばい感じのお話も出てきて、最後の町がって話とか想像すると夜も眠れなくなるわこれ。足の裏の人はキツかろうに。なんかベルセルクの人が描いたらいけそうだけど。
    というわけで概ねレトロスペクティブな展開で、クトゥルフとかそういうのを思い浮かべたり。こういうお話って最近は全然流行らないから貴重だわよ。

  • 表題作は、 街とその歴史に対する愛と敬意が、クトゥルフ的で冒涜的な大いなる存在による承認と結びつけられ、確かに読んでいても”清々しい”ものであるかのように感じられた。 自分は、例えば生まれ故郷の街に対する愛着なんて持ち合わせていないのでそういったものを感じたことはなかったのだけれど、”郷土愛”というものが強い人にとって世界はこういうふうに映っているのかもしれないな、と思った。

    また、最後に収録された「丘に、町が」も非常に得体の知れない気持ち悪さがあって良い。
    巨大な生命体としてはクトゥルフ的な恐怖でもあるのだけれど、その構成要因が……とあればそれは全く違ったきみの悪さになる。

  • ここまで気持ちの悪い描写を、文字だけでどうして表現できるのか。グロテスクの描写力ではバーカーの右に出るものはいない。バーカーの初期の作品はストーリーが凄いのではない。描写が凄いのだ。

  • 「われわれは何をしているか?」
    「もちろん、人生を演じているのだ!みんな、頬笑みたまえ!」

  • ちゃんと読み終わったの、この一冊だけなんだよね(懺悔

  • ■ミッドナイト・ミートトレイン……都市を牛耳るいにしえの神々。
    ■下級悪魔とジャック……コミカルなドタバタ。
    ■豚の血のブルース★……豚から始まる邪教。
    ■セックスと死と星あかり……死者の蘇りと役者の演技が重ね合わされて「賑やか」。
    ■丘に、町が★……人型の町を人が構成するという凄まじい想像力。幻想小説の白眉。

    ただの血みどろじゃない。
    崇高さ。ユーモア。おぞましさ。高貴さ。上品さ。幻想。
    小説のおいしさがたっぷり。

  • 表題作がいかにもスプラッタ小説風で最も面白かった。

    もっとスプラッタ小説ばかりかと期待して読んだが、あまりに超自然的な短編ばかりで、少し期待が外れた。

  • ホラー映画の影響を受けているというのもよくわかる。ホラー映画を小説で「視ている」みたい。話の展開とか演出とか描写とか。

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