おばちゃまはシルクロード ミセス・ポリファックス・シリーズ (ミセス・ポリファックス・シリーズ) (集英社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087601992

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  • ミセス・ポリファックスは、日頃はボランティアに精を出す、気のいいアメリカのおばちゃま。それがひょんなことからCIAのスパイに採用され、結果はいつも大手柄。今回の行き先は彼女の憧れの中国、しかもシルクロードだ。ソ連も密かに追っているという、重大な軍事機密をにぎる中国人を国外に脱出させるのが任務。陽気な観光客をよそおって遺跡をたずね歩きながら工作を進めるが、あわや。
    原題:Mrs.Pollifax on the China station
    (1983年)

  • 別のスパイの補佐役として中国に行くことになったおばちゃま。必ずガイド付きでないとどこにもいけない共産国で、無事に目当ての人間を見つけられるか?
    もちろん今度の旅行はツアーの一員として出かけるが、最初はどの参加者がCIAのスパイかさえわからず、おばちゃまの荷物がこっそり調べられる事件も発生して、なぞは深まる一方。しかし、ここでもおばちゃまの人柄が幸いして、事態は動き始める。毛沢東が死んであまりたっていない頃の中国の様子も面白い。

  • いくら茶帯でも人は殺せませんよ、
    粘着テープで目を吊り上げたぐらいじゃ、中国人には見えませんよ、
    と突っ込みたいところはあるけど、
    相変わらず楽しい。

    事件で知り合った人たちからの手紙を見直すシーンには
    (それも突っ込みどころだが)
    心が温まる。

    そして、また手首の骨を折るという大怪我をしながら任務を果たしただけでなく、
    新人スパイを育てあげたミセス・ポリファックスが、
    前作の人と結婚したのは嬉しかった。

  • おばちゃま、相変わらずのお節介具合。
    スパイミステリだけど、面倒なこと考えずに楽しめる作品。

  • 今回は珍しくCIAエージェントと二人三脚の冒険でした。いつもなら大抵真っ先に殺されてしまうんだけど。登場キャラの成長、意外な面の発見などいつものおもしろさは勿論健在。

  • 顛末がちと雑。

    【蔵書・再読・4/1読了】

  • 私の表紙のおばちゃまは西村玲子さんでした。その昔おしゃれな?イラストを描いていた方ですね。 今回は中国が舞台ということで、なんとなく東洋の神秘みたいな感じで全てが進行します。展開が甘いかもしれないけど、でも私はとっても気持ち良く読み進めました。 あ、でも結構な修羅場もあったのです。おばちゃまが手首の骨を折り、そんな負傷を追いながらも敵を一人殺してしまいました。血も流れたのです。たぶん今までになかったことです。 それでも、小学校高学年の読書好きの女の子に、このおばちゃまシリーズをおすすめしたい気持ちに変わりはありません。そんな感じの内容です。

  • (メモ:高等部2年のときに読了。)

  • 今回は、ミセス・ポリファックス憬れのシルクロードが舞台…とはいえ、最後まで気が抜けない展開は、先へと頁を繰りたくなって一気に読みたくなる。それにしても、登場人物の個性描写とミセスとのやりとりも味わいがあって、つくづく感心させられます。そして、どうやらポリファックス夫人の東洋思想への傾倒の陰に、作者自身の姿が感じられるのも興味深い。巻末は、ほっとする“ハッピーエンド”(もっともミセスによれば「ハッピーエンドというものはなくて、ハッピーな人がいるだけ」(幸せは内側から)…」ということになりますかしらね)

  • 今度はおばちゃまが中国へ行くお話し。
    かわいい新米スパイの面倒も見ちゃうお話し。

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