失われた足跡 (集英社文庫)

  • 集英社 (1994年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784087602371

感想・レビュー・書評

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  • ★★★
    太古の楽器を求めてジャングルに入った私が辿り着いた村。文明から離れた村で新たな生活と恋人を見出す。都会での生活を終わらせるため恋人が留めるのも聞かず一度村を出る。しかし村への道は閉ざされ二度と現れない。
    ★★★

    文明社会から少し離れただけでまったく違った生活を続ける村が存在する南米社会ならではの小説。主人公がジャングルの川を遡ることは、時代を過去へと遡るということ。そして原始の社会に惹かれ恋人も得ながらも、やはり都会の常識から離れきれず、一度近づいたユートピアを自ら手放してしまったという、二つの社会、人種の隔たりのようなものも感じる。

    作者はキューバのカルペンティエル。同じくキューバの作家アレナスは政治的理由で投獄、亡命となったわけだが、やはりカルペンティエルも亡命生活を強いられている。
    作風は、現実を書いているけれど、手法が幻想的。しかしやや堅いところもあってちょっと読みづらいかなとも思います…。

  • 人類の進化は丁重な音楽のよう。荒々しいシャウトからソフィスケートされたオーケストラの響きとなり、より人工的なノイズが含まれる。川を遡ることはサケでは死ぬ。人間は適応できない。自然を壊した人間はもう後には戻れない。

  • 文明と非文明、約束について考えさせられます。

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