- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087602456
感想・レビュー・書評
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ラテアメのマジリアでは、ない。
むしろ序盤ーリリカル、中盤ーガーリーあるいは幻想小説、終盤ーポエジイあるいはマジリア、と区画整理されたアンソロジー。
そしてどれも良作。そう、リリカルな作品のほうが、実は心に残りそうなのだ。
増補改訂版では、シルビーナ・オカンポ「鏡の前のコルネリア」→カルロス・フエンテス「二人のエレーナ」らしい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
オクタビオ・パスの「青い目の花束」だけが突出して素敵で、あとはいまいち入り込めなかったなー。リョサはイメージ全く違った。リョサはやはり長編が良いです。
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パチェーコの砂漠の戦いとバルガス=リョサの子犬たち。映画を観ているように南米の空気、生活感が伝わってくる。アメリカだけどアメリカじゃない。パスの白は通して読むというよりぱっと開いて目に飛び込む文字を感じる方がいい。アストゥリアスのグアテマラ伝説集は岩波文庫版で読む。
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最初の2人(パチェーコとリョサ)が面白かった。あとの3人は…。「砂漠の戦い」は解説を読んでみて、そういえばこれを原作にした映画を見た事があるのを突然思い出した。
出身国も作家としてのタイプも違うのに、なぜこの5人の組みで編もうという企画が出たのか、ちょっと解せない。3人目のカサーレスの奥さんの作品は、痛い。こんな女はありえないよ、絶対男が書いてると思ったら女だったし(しかもカサーレスの奥さんだと)。 -
どういうチョイスか分からないが、リョサ、オカンポ、アストゥリアス、パチェコ、パスの5人のアンソロジー。
以下、各作品について感想
「砂漠の戦い」(ホセ・エミリオ・パチェコ)
友人の母に恋してしまった少年の葛藤。「自然なものは憎悪だけといった世界では、恋はひとつの病なのだ」。世界は誰にとっても自分が認識できるようにしか存在しないということなのか。★★★★
「小犬たち」(マリオ・バルガス=リョサ)
幼少期に犬に性器を噛み切られた青年が、成長していくにつれさまざまな苦悩に直面する。のちに『ラ・カテドラルでの対話』で実践される、会話だけで繰り広げられる物語は、それでいてなぜか青年たちの心理を浮き彫りにするようで巧いとしかいいようがない。★★★★
「鏡の前のコルネリア」(シルビーナ・オカンポ)
鏡に映る自分と自分の妄想(あるいは幽霊)と会話し続ける女。どうもオカンポの作品は馴染めない・・・と思っていたが、他人or幽霊が登場したあたりからはなかなかおもしろく読めた。主人公の女性は完全にプッツンきてますな。★★★
「白」(オクタビオ・パス)
実験的な詩。すんません、時間ある時にもう一度じっくり読みます(苦笑)★★★
「青い目の花束」(オクタビオ・パス)
何だろう、ちょっとしたホラー?ぞっとするわな。★★★
「見知らぬ二人への手紙」(オクタビオ・パス)
連環的というか・・・。これまたよく理解できなかった。残念。★★★
「グアテマラ伝説集」(M.A.アストゥリアス)
これを読むのは二度目だけど、やっぱり読みづらいというか馴染みにくい。個人的には。★★
マリオ・バルガス・リョサの作品





