ファーブル昆虫記 1 ふしぎなスカラベ (集英社文庫)

制作 : 奥本 大三郎 
  • 集英社
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (402ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087602838

感想・レビュー・書評

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  • 昆虫。科学。
    フンコロガシとハンミョウについて。
    フンコロガシの話は、何かで読んだ記憶がある。
    ハンミョウの話がメッチャ面白かった。
    ゲンセイとツチハンミョウのライフサイクルは、あまりにも興味深い。
    過変態という言葉を初めて知る。
    そして何よりも、地道な観察と実験を繰り返し、未知の知識を探求するファーブルさんを、心から尊敬する。

    以下、過変態について、wikipediaから引用。
    過変態は、昆虫の発育に見られる変態の型の一種。完全変態のうち、幼虫の時期に形態や機能の異なる複数の段階があるものを指す

  • #46奈良県立図書情報館ビブリオバトル「長編・シリーズもの」で紹介された本です。チャンプ本。
    2014.9.20
    https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=923223917692050&id=100064420642477

  • 小さな頃、家にあったのに読まずじまいだったファーブル昆虫記。こんなに面白かったんだ。ふん虫の生態、ものすごく興味深い。
    本能や進化という一言で片付けて仕舞えばそれで終わりなのかもしれないけれど、環境に合わせてふんの形を適したものにしたり、本当にすごいな。
    私たちとは全く違う進化を遂げた生物だからこそ不思議。気候変動によって多くの生物が死滅しても昆虫と植物は残るって言われてるし、昆虫が繁栄した世界はどうなるのだろう?

  • ファーブル昆虫記の日本語訳版。動物のフンを食べるふん虫の生態と、ツチハンミョウの仲間の生態の研究結果が書かれている。
    昆虫学みたいなものがない時代に、家畜の糞を食う虫を突っつきまわして、金を払ってまで研究するなんてバイタリティは正直真似できないなぁと思う。ツチハンミョウの運ゲーっぷりにも相変わらず驚愕した。
    遥か昔に読んだはずだが、今読んでも読みやすくて面白い。鳥山明氏のイラストが入ってるのはちょっと得した気分になった。

  • ☆☆☆☆
    観察の視点やそれが膨らませる想像のイメージを確かめていく実験の立て方、そしてそれを振り返る姿が、子どもの興味を惹きつけてやまない。アッ、その前に私の興味も鷲掴みにされていた。
    ほんとうに瞬間的な読書だったけど、とても楽しい寄り道だった。

    *昆虫の定義 頭、胸、腹の3つの部分に分かれている。翅が4枚、肢が6本、体が3つ。

    人間は仕事の必要性に合わせて、道具を発明してきた。昆虫は生活していくのに都合がいいように、自分の体を変化させてきた。
    2017/02/08

  • 溢れる知識欲と時代への歯がゆさがある。本能だけで、考えることなく複雑な一生がシステム化されていることにただただ驚く。

  • やっぱり面白かった! 虫はどうにも苦手だし、無害と分かってても触れないけど、生き物の生態の話は何を読んでも面白い。子どもの頃には気付かなかったファーブル先生自身の話やフランスという土地柄にも触れていて、懐かしいだけでなく新鮮でした。

  • (2015.01.10読了)(2001.06.08購入)
    副題「ふしぎなスカラベ」

    【目次】
    はじめに
    Ⅰ ふしぎなスカラベ
    1 アヴィニョンの五月
    2 スカラベ・サクレ
    3 オオクビタマオシコガネ
    4 ヒラタタマオシコガネ
    5 アシナガタマオシコガネ
    6 イスパニアダイコクコガネ
    7 ツキガタダイコクコガネ
    8 ヤギュウヒラタダイコクコガネ
    9 センチコガネ
    10 ミノタウロスセンチコガネ
    Ⅱ ツチハシミョウのミステリー
    1 スジハナバチヤドリゲンセイのなぞ
    2 ツチハシミョウの大冒険
    3 過変態という変身術―ミステリーのなぞとき
    昆虫とは何か 1
    あとがき

    奥本訳の昆虫記の単行本は、全8巻になっていますが、文庫版は全6巻になっています。
    文庫版第1巻は、単行本の第1巻全部と第6巻の1部が収録されています。
    「Ⅰ ふしぎなスカラベ」が単行本第1巻の分で、「Ⅱ ツチハシミョウのミステリー」が単行本第6巻に収録されていた分です。

    (「BOOK」データベースより)rakuten
    アフリカの大草原に何億という獣がいて、それぞれがふんをするはずなのに、大地がきれいなのはなぜか。それは、スカラベをはじめとするふん虫の仲間が、あっという間に処理してしまうからである。この虫たちは、自然が循環していることを、見事に見せてくれている。ツチハンミョウの仲間は、何千もの卵のうち、ごくわずかしか成虫になれない。神秘とスリルに満ちた生態を解明する。

  • 1-6-1 生態学

  • 実験と観察によって、謎が明らかになっていく過程は五歳児でも楽しめました。最初の昆虫がフンコロガシという選択も、「ウンコウンコ」言ってるだけでなんとなく楽しくなってきます。唯一の問題は、長いことでした。寝かしつけ前の読み聞かせで数ページずつ読んでいると、この本だけで何ヵ月もかかり、子供が小さいうちに読みたい本が他にもあるのに子供が育ってしまいます。そのことに途中で気づいたのでスカラベ・サクレだけで中断することにしました。

    このファーブル昆虫記は、日本の虫について触れてあったり、別の訳書に触れていたり、どうやら編集の過程でだいぶ独自の内容を入れたものなのでしょうか。表紙は鳥山明だし中の挿し絵も漫画的でかわいく、お勧めできます。

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著者プロフィール

奥本 大三郎(おくもと だいさぶろう)
フランス文学者、随筆家。昭和19年(1944)大阪生。
東京大学文学部仏文学科卒、同大学院修了。
埼玉大学教授、大阪芸術大学教授などを歴任、埼玉大学名誉教授。
1991年より2010年まで日本昆虫協会会長。
現在NPO日本アンリ・ファーブル会理事長、ファーブル昆虫館「虫の詩人の館」館長。
著書に『虫の宇宙誌』(読売文学賞)、『楽しき熱帯』(サントリー学芸賞)、
訳書に『完訳版 ファーブル昆虫記』(全10巻)など多数。

「2022年 『スリナム産昆虫変態図譜1726年版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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