ミステリアス・アイランド 上: 神秘の島 (集英社文庫 ウ 7-12)

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  • Amazon.co.jp ・本 (426ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087602951

感想・レビュー・書評

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  • ヴェルヌの夢が溢れかえった一作!あの人との再会も♡


     これまで私が読んできた中でのベスト・オブ・ヴェルヌを発表することにしました(勝手に)。本を読まなくても、ディズニーシーのテーマポートとして知る人が多いであろう『ミステリアス・アイランド(神秘の島)』最高☆

     物語は、非常に残念な大人の事情・戦争により捕虜となった5人組が、気球を使って脱出したことから始まります。たどりついた先は無人島。彼らは科学の知識に長けた技師をリーダーとし、島での生活をフロンティアしていくのです★
     一同は、自分たちが決定的な危険から守られているのを感じ、神秘の力を信じ始めます。3年を過ぎた頃、「神」の正体が判明。あのノーチラス号が姿を見せ、さらにはあのダンカン号まで駆けつけて、大フィナーレ……!?

     J・ヴェルヌの大冒険のいいところを集めたような、壮大な夢で溢れかえっている本作☆ 気球から始まり、島でサバイブする、科学を用いる、大きな船に助けてもらう……等々。ヴェルヌ好きだけど全著作読む余裕がない時に頼れる、バラエティーパック的な面白さです★

     特に、日本におけるヴェルヌ屈指の人気作『海底二万里』の続編…微妙に違うか……、関わりが深い作品です。謎に包まれたネモ船長のその後が気になっていた人は多いはず。著者もこの人物について書く機会を作りたかったのではないでしょうか。すべてがスッキリ解明されるものでもないのですが、やはりテンション爆上げです!

    <驚異の旅>は、欧米人が未開の地を探検&開拓し、英雄的な勇気を示すという着想からスタートしました。欧米白人が優れた文明人だという選民意識は、著者にも少々あったかも……。
     しかし、ネモという概念を打ち立て、自分たちが一方的に支配するという社会通念への懐疑を提起した。ネモはヴェルヌワールドに奥行きを与えたと感じます★

  • ヴェルヌの中でコレが一番好きです!15少年漂流記なんて目じゃないです。生き抜くんじゃない、生きていくんだ!ヴェルヌの科学知識の深さをものすごく感じます。

  • 「海底二万海里」の事後譚。ネモ船長の出自への言及もある。同作を読んだ人は読んでみてもいいかも。

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著者プロフィール

Jules Verne, 1828 - 1905.
フランスの小説家。
『海底二万海里』『月世界旅行』『八十日間世界一周』
『神秘の島』『十五少年漂流記』など、
冒険小説、SF小説で知られ、SFの父とも呼ばれる。

「2016年 『名を捨てた家族』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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