おばちゃまはアフリカ・スパイ ミセス・ポリファックス・シリーズ (ミセス・ポリファックス・シリーズ) (集英社文庫)
- 集英社 (1996年12月13日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087603088
感想・レビュー・書評
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ミセス・ポリファックスとニューヨークの美術学校に通うケイディは以前の冒険がきっかけで大の仲良し。毎週末夕食をともにしていたが、そこへ共通の友人、ウバンギバ国の王家の末裔サマットからSOS。彼を呪術者だという悪い噂が流れ、住民が動物の鋭い爪で引き裂かれて殺される事件が発生したという。それはライオンの爪痕だった。ウバンギバにはライオンはいない。おばちゃまとケイディはさっそくアフリカへ飛んだが。
原題:Mrs.Pollifax and the lion killer
(1996年)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
前作の続きと言っていい内容で、
いつものスパイ物ではない。
カースティアーズもビショップも出てこないし。
しかし、ミセス・ポリファックスの活躍は相変わらず。
ケガはしたけど、ケイディは幸せそうだし、良かった。
足を骨折したサイルスの世話をした、
家政婦ミセス・ルパシックが気になる。 -
前作「サーカススパイ」の続編。
もはやスパイではなく、初めてビショップもカーステアーズも出てこないが、
事件は起こり、おばちゃまは奔走する。
【蔵書・再読・8/22読了】 -
サーカス編の続編で、カーステアーズとビショップが全く登場しない番外編的な趣の作品。そういえばスパイ活動ですらなかった。最後の犯人判明の所までの流れなどはどっちかというとミステリに近いかも。
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毎度表紙のことから入ってしまうが…、今回だっておばちゃまはここで見るようなしゃれた格好なんてしていません。お話の中では帽子はひしゃげた帽子をバックから引っ張り出し、まだ貧しいアフリカの国、ウバンギバの砂埃っぽい道を自転車で駆け抜けるのです。こんな風にタイトなスカート、つば広の帽子、アクセサリ−ジャラジャラじゃ、まったく内容にそぐわないどころか、おばちゃまを冒涜している気がするのだけど。。。でも私がおばちゃまのイメージにぴったりだと思っている黒柳徹子もユニセフでアフリカへ行く時は、パンツルックとはいえ、ちょっとジャラジャラ気味…か?このシリーズ12作目にして、とうとうCIAの仕事とは無縁でウバンギバで事件を解決する。おなじみのCIAカーステアーズもビショップも後でこのことを知ったらどう思うだろうか・・・とクククッと笑ってしまった。仮想国ウバンギバ。資源も少なく貧しいアフリカの国が、独自の道を歩み出すためにもがき苦しむ様、しかしアフリカは人類発祥の地であり、本来その土地の人々が持っていた英知を取り戻すための苦しみであること、それが若い首長によって未来が開けていきそうな希望のもてる様子でがえがかれてる。おばちゃま今まではミセス・ポリファックス、エミリー、マイディアと呼ばれていた。今回初めて出てきたのがエミリードとエム。物語が進み人間関係に広がり、深みが増していることがここからも分かる。
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(メモ:高等部2年のときに読了。)
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スパイの仕事ではないけれど、前作での知り合いを助けるためにアフリカへ飛んだミセス…。ここまでシリーズで読んでいると、安心して楽しめますね。筋書きがわかるというのではなくて、何となく身内のような親しみさえ感じて?、馴染みの心地よさ、ということですが。プロットはやはり面白いです。
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任務とは別の、初めての冒険。でも、前の事件がやっぱり絡んでいて驚いた。
そろそろおばちゃまが年になってきたみたいだけど、がんばって、と応援したくなるお話。