シャーロック・ホームズの愛弟子 (集英社文庫)

  • 集英社 (1997年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (536ページ) / ISBN・EAN: 9784087603194

みんなの感想まとめ

正統派の続編パロディとして、老齢のシャーロック・ホームズとその相棒となる頭脳明晰な少女の物語が展開されます。引退後のホームズが田舎で新たな事件に挑む様子は、原作のキャラクターたちが多数登場することで、...

感想・レビュー・書評

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  • 最後の事件から数年後の、正統派続編パロディです。かなりよいです。

    引退して田舎にひっこんだホームズと、彼と同等に頭の回る女の子の話が事件を解決していく話。
    ワトスンなどお馴染みキャラも多数出演し、丁寧に原作を活かしてあります。
    主人公も、初めは鼻に付くんですけど、だんだん可愛くなってきます。彼女ならホームズにもふさわしい!
    エンターテイメントとしてもミステリとしても楽しめます。
    後半とかほんとおもしろかったです。

  • 1997/06/20
    シャーロック・ホームズのパロディの中でもかなり楽しい!久しぶりに興奮する本。

  • 女の子が老齢のシャーロック・ホームズの「相棒」になっちゃうという非常に魅力的な設定。訳もよくて読みやすかった。シャーロック・ホームズのウィットが生かされていた。

  • 96:ホームズ二次創作系。ラッセル可愛いですウハー! 何かこの回りくどいしゃべり方がイギリスぽくて(←偏見)、自分的にはやや読みづらい訳なんですが、それでも楽しめました。だって……ホームズ×少女ですよ!(鼻息)

  • ホームズ物のパスティーシュは数あれど(そしてホームズの後継者の存在も多かれど)、この少女はただものではない。若干15歳にしてホームズと同じ天分を持ち、ホームズと同じ言葉で語り合える頭脳とひらめきを手にしているメアリ。サセックスに隠遁していたホームズは、すぐさま彼女の才を見抜き、二人は対等な頭脳パートナーとして付き合うこととなる。
    個人的にホームズ・パスティーシュのベストワンはロバート・J・ソウヤーの「ホームズ、最後の事件ふたたび」だと思っていて、これは揺るがない。あとねずみのベイジル―――これはちょっと違うか―――でも、メアリとホームズのストーリーはとても面白かった。

    シャーロキアンから言わせれば、ホームズ物の作者はワトソン博士であってドイルではない。そこも同じく、作者たるローリー・キングは「ある日原稿が私の元へと届いた」という体裁をとっている。つまりはこの話、メアリ(本当の作者!)の一人称で書かれているというわけだ。15歳での出会い、その後の交流、最初の事件。メアリの視点で描き出されるホームズは、本家よりも若々しく、本家と同じく頑固で明晰な名探偵だ。(まあ若いのはその筈、このホームズは堂々と実際の年齢はもっと若かった、といううことにしてあるのだが)

    ホームズが新しいパートナーを得る。これはよくあるパターンだ。若き次世代、その頭脳と探偵活動においては孤独だったホームズの隣に立つ者。その名を継ぐ者。その一人として生まれたメアリは、弟子でありながら、最初からホームズと同じ目を持っている。彼は見方を教えるだけだ。かの名探偵と同じ場所に立てる少女!これだけでも何とも魅力的な設定ではないか。

    お馴染みの人物が次々姿を見せる。ハドスン夫人、マイクロフト、そしてもちろん愛すべきワトソン博士!メアリは最初、会ったこともないこの「ホームズの相棒」を嫌っている。単なる独占欲ではなく、「劣った人間がホームズの傍にいた」ことが耐えられない、少女の潔癖さがプラスされた高みにいる者が見下ろすときの無理解と軽蔑がありありと書かれる。
    誰だって子供の時はそうではないか?誰だって自分の得意分野に無知な人間が入ってきたらそうではないか?だからこのメアリは、決して鼻につかない。いや、つきかけたところで実際にワトソン博士が登場してしまうから、でもあるのだが。
    哀しいまでにいい人であるワトソン。自分が決してホームズのパートナーにはなれないと知っている無知の立場。このストーリーの彼は、きっと長年自分の劣る部分をホームズに見せられ、それをあっさりと認め、自分のためではなくホームズの役に立てないことを哀しんできたのだろう。だからこそ、初めて彼とメアリが出会ったときに、メアリが読み取ってしまった哀しみはとても深い。自分が決して立てなかった場所に、少女が易々と立っているのだから!
    それでも受け入れて本心から笑う、このワトソンがとても好きだった。ホームズよりもメアリよりも、好きだった。とても魅力的だ。いい人だ!しかしやはり彼は、記録者でありパートナーではなかった。

    とても面白い、この言葉に嘘はない。シリーズで出ているので続きが楽しみでもある。
    でもこれ、何だかありありと見えるんだけど…個人的な懸念として、この二人の関係がどうも後々こうなるんじゃないかなーというのが。だとしたら途端に鼻につきそうで嫌だな。

  • シリーズ1作目。感想は後ほど。

  • ※ホームズパロディ。量質共に読み応えあり。

  • 引退後のホームズのパートナーは、才気煥発な女の子だった?!年が離れている二人ですが、事件ごとに絆を深めるのが良いです。

  • 引退した壮年のホームズと少女の出会い。
    台詞がかっこいい。
    愛弟子ラッセルはこのとき15歳・・・二人の間がどう変ってゆくのか。ドキドキのシリーズ第1巻です。

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著者プロフィール

1953年、東京都に生まれる。上智大学フランス語学科卒業。広島大学大学院英語学英文学専攻博士後期課程中退。アイルランド国立大学ダブリン校英語・演劇・映画研究専攻博士課程修了。博士(Ph. D., University College Dublin)。立教大学名誉教授。専攻、アイルランド文学、日米欧文化交流史。主な著書に『異界へのまなざし――アイルランド文学入門』(鷹書房弓プレス、2005年)、『ジェイムズ・ジョイスと東洋――「フィネガンズ・ウェイク」への道しるべ』(水声社、2018年)、主な訳書にチャールズ・A・ロングフェロー『ロングフェロー日本滞在記』(平凡社、2004年)などがある。

「2021年 『狩野友信』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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