- Amazon.co.jp ・本 (656ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087604832
感想・レビュー・書評
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キャロル&トニーと同じ作者だったので。
冒頭、ただの遺体の発見者だと思って、幼なじみの大学生たちの仲の良さや、被害者の女性の命を救おうと必死な様子、冗談や悪ふざけではないと警官に必死に訴える姿に、ちょっと涙ぐみそうになった…気持ちを返してほしい。
全然、ただの発見者たちではなく、容疑者と疑われ、大学でも村でも酷い目にあい、宗教に目覚めたり、自殺騒ぎを起こして刑事を巻き込んでしまい、人生をひねってしまった主人公たちだった。
もちろん勝手に思い込んだだけだが、一瞬、映画のスタンド・バイ・ミーが脳裏をよぎったのは自分だけではないはず。
しかし、若者たちの姿からも目を離せなかったが、
25年後の再捜査開始後の動きからも目が離せない。
成長後の姿が見れたところは、スタンド・バイ・ミーより興味深かったし、面白かった。
トリック?としては単純なのかもしれないが、意外な息子も現れて、個人的にはミステリーとしても面白かった。 -
日本語の文庫版が出たのは2005年と少々古めの小説ではあるが、いかにも"らしい"ミステリーとして、充分面白く読むことができた。
プロットは良くできているし、サスペンスの要素も効いている。
まるで洋画を観ているような、おそらく日本人なら書かないであろう大味なラストは好みが分かれるところだが、この作品の場合は"あり"だろう。 -
少し長い感がするし、サイキックものではない。
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行き着けのバーで働く女性を死ぬ寸前に発見したことで容疑者とされた4人の大学生の人生模様を描いた作品。展開が見事で受賞も頷ける。ミステリ好きにオススメ。