クッキング・ママの鎮魂歌 (集英社文庫)

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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (472ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087604955

感想・レビュー・書評

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  • ダイアン・デヴィッドソンの大人気「クッキング・ママシリーズ」の第12作目。

    主人公はゴルディロックス・ケータリングを経営する、ケータラーのゴルディ。

    再婚した刑事の夫と、思春期真っただ中の一人息子のアーチと3人で暮らしています。

    今回の事件は、この家族にとっても、読者にとっても、インパクト大の事件でした。

    なんとゴルディの元夫で刑務所から出てきたばかりのジョン・リチャードが、自宅で撃たれて殺されているのをゴルディが発見してしまうのです。

    現場で見つかった証拠から、ゴルディも容疑者になり、アーチとの間にも深い溝ができてしまいます。

    事件を解明し、平穏な日々を取り戻すため、ゴルディは同志のマーラとともに捜査を始めるのでした。

    ひどいDVでゴルディを傷つけた元夫が亡くなるという展開で、読者として複雑な気持ちになりました。

    アーチにとっては父親ですからね。。。

    でも、ジョン・リチャードは知れば知るほどひどい。

    主人公にとって身近な人が被害者ということで、人間ドラマも相当濃厚なものになっています。

    登場人物も情報量も多く、やや混乱しますが、伏線も読者が推理しやすいように張り巡らされていますし、ミステリとしてもおもしろかったです。

    主人公が心を落ち着かせるためにキッチンに立つシーンも多く、その描写は毎回毎回飯テロでした。

    本当に空腹で読むもんじゃない!って感じです。

    ◇おすすめポイント
     ・人間ドラマの濃厚さ
     ・読者も推理を楽しめるミステリとしてのおもしろさ
     ・主人公ゴルディの飯テロ料理シーン

    ◇こんな方におすすめ!
     ・推理も楽しめるコージーミステリを読みたい
     ・落ち込んだときには料理をする
     ・ケータラーにあこがれている

  • 永遠の敵役だと思っていた、元夫ジョン・リチャードが殺されてしまったのにはかなり驚いた。
    元妻のゴルディが容疑者になるのはお約束だが。

    夫トムが逮捕した犯人が無罪になり意気消沈していて心配だったが、
    息子アーチの方はプレップスクールから転校し、
    学校の必須科目でホームレスの人たちへの炊き出しを手伝ったりして、
    ちょっと大人になりつつある。
    今回の事件で、ジョンの過去と現在の悪行が暴かれ、
    結果として兄弟を得たので、今後の展開が気になる。
    死体が出なかった犯人サンディーの今後も。

    ニュースでしか知らない山火事も印象的だったが、
    山場は、女性たちの植樹(?)委員会の朝食会、
    噂話と中傷の戦場、ジュリアン言うところの地獄製のコメディ、かな。

  • ストロベリークリームパイは作ってみた。
    最初から「顔にぶつけた」みたいなのができた。お味は美味しかったけど。

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