気球に乗って五週間 (集英社文庫)

制作 : Jules Gabriel Verne  手塚 伸一 
  • 集英社
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本棚登録 : 45
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (383ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087605730

感想・レビュー・書評

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  • これが世に出たのは1863年とな。100年以上も前。
    いい小説は時代を超える力がある。全く色あせていない物語だと思う。
    アフリカを気球に乗って横断するという、この話は想像上での話だが、現実には可能なのか不可能なのか?
    ヨットで世界一周なんてやってる人もいるんだし、今の時代、途中で現地人につかまって・・・のようなことはそんなにあるとは思えないし、この話を実証してみせる人はいないものだろうか。
    あるいは短距離でもいいから気球で旅をするというのはあまり現実的じゃないのかな。気球だから、気流に流され迷走することはあるものの、飛行機では不可能な、空からの風景を見ながら旅をするというのも悪くないと思うのだが、、、という気持ちになる物語でした。
    Google Mapで地名を追ってみたけれど、中盤あたりは発見できず少々残念でした。

  • ジュール・ヴェルヌによる、気球に乗り、アフリカ大陸の横断を試みる三人の冒険小説。

    ファーガソン博士と、その忠実かつ優秀な助手のジョー、そして博士の親友であり腕利きの猟師であるケネディ。

    彼らが気球に乗りながら、アフリカの大地を横断し、その移りゆく風景の美しさと自然の恐ろしさ、そして”野蛮人”と表現されるような、旅人にとっては恐ろしい現地の人々の姿などが描かれます。
    水がなくなる、気球が損傷するなど困難に巻きこまれながら、なんとか機転をきかせ苦難を乗り越えていく場面の連続で、冒険小説ってやっぱりおもしろいなーと思います。

  • Cinq semaines en ballon: voyage de découvertes en afrique par trois anglais(気球に乗って五週間 - 三人のイギリス人によるアフリカ探検の旅)1836

    Samuel Fergusson,Dick Kennedy, Joseph Wilsonの三人による、脅威のアフリカ探検。物語冒頭の、博士による気球の構造解説が興味深い。この小説の中には、具体的な数値の書かれていない表現はほとんど見られない。気球を280m上昇させる必要があるだとか、目的地まであと40kmだとか、とにかく具体的な数値が表わされる。
    空想小説であるはずなのに、史実のように感じさせられる詳細な状況描写が素晴らしい。ファーガソン博士が実在の人物に思えてならない。

  • 『海底二万里』と並んでいてしばし悩んだものの昨年アフリカへ旅行に行ったし、とこちらを選択。探検家のファーガソン博士と従僕のジョー、博士の親友でカービン銃の名手で猟好きのケネディの3人がナイル川の源流を目指して前人未到のアフリカ大陸を熱気球で横断する話。約150年も前に書かれた冒険小説なので、野生動物も、先住民も、邪魔となれば躊躇なくバンバン発砲してやっつけドンドン進むし、先住民は野蛮でありヨーロッパは洗練されてるという一方的な描かれ方なので、手放しに楽しむというわけにはいきませんでしたが、登場人物3人ともがとても純粋で男同士の気持ちの良いあっけらかんとした信頼関係の様は、読んでいて清々しく、気持ちが良かったです。単純で愉快な冒険小説という先入観があったのでいろいろ複雑な思いを抱えつつ読了。

  • 集英社文庫のジュール・ヴェルヌ・コレクションの一つ。
    今年に入って、漫画家の別天荒人さんの新カバーで新装版になりました。
    イラストになると、人物のイメージが湧きやすい半面、一旦こびりついたら離れませんね。
    それにしても面白かった…寝る間も惜しんで読むとはこの事ですね。

    <あらすじ>
    1862年、ナイルの源流を探るために、サミュエル・ファーガソン博士は
    大胆な旅行計画を立てた。それは、気球に乗ってアフリカを東西に横断するというものだった。

    多くの冒険者が命を落としたアフリカの地。北から向かった者、南から向かったもの、
    未だ完全でない地図を一つにまとめ上げる事が、どれほど名誉があり、重要なことだろう。
    博士は、猟銃の名手ディック・ケネディと、従者のジョーを連れて、
    アフリカの東岸、ザンジバル島を4月18日に出立した。

    続き→http://hihidx.blog115.fc2.com/blog-entry-363.html

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プロフィール

Jules Verne(ジュール・ヴェルヌ)

1828年,フランス北西部の都市ナントに生まれる.二十歳でパリ上京後,代訴人だった父の跡を継ぐことを拒否し,オペレッタの台本やシャンソンを執筆する.1862年,出版者ピエール=ジュール・エッツェルと出会い,その示唆を得て書いた『気球に乗って五週間』で小説家デビューを果たす.以後,地理学をベースにした冒険小説を次々に発表.作者が1905年に没するまでに六十篇を超えたそれらの小説は,いずれもエッツェル社から刊行され,1866年以降,その挿絵版が〈驚異の旅〉という総タイトルの下にシリーズ化された.代表作は,『地球の中心への旅』『海底二万里』『八十日間世界一周』『神秘の島』『ミシェル・ストロゴフ』等.多くの科学者や探検家が子供の頃に読んで強い影響を受けただけではなく,コナン・ドイル以降のジャンル小説の書き手はもちろん,レーモン・ルーセル,ミシェル・ビュトール,ジュリアン・グラック,ジョルジュ・ペレック,ル・クレジオ等々,ヴェルヌとの文学的血縁関係を自認する作家は少なくない.

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