父の遺産 (集英社文庫(海外))

  • 集英社 (2009年9月18日発売)
3.92
  • (3)
  • (6)
  • (4)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 100
感想 : 8
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784087605891

作品紹介・あらすじ

現代米文学の衝撃作が柴田元幸の名訳で甦る
脳腫瘍に冒された老父の介護、そして看取り。現代米文学の巨匠は50代で描いた限りなく自伝に近い物語で老いと死、高齢化社会の直面する問題にいち早く斬り込んだ。全米批評家協会賞受賞の衝撃作。

みんなの感想まとめ

老いと死というテーマを通じて、父と息子の関係の変容を描いた物語は、感情豊かでありながらもストレートな表現が印象的です。著者は、脳腫瘍に冒された父親を見守る中で、父のチャーミングな一面やユーモアを引き出...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 脳腫瘍に蝕まれ、少しずつ身体の自由を失い死に侵される父親の記録。傲慢で独善的だけれど、家族を誇りに思い、反ユダヤ主義の時代と闘い富を築いた精力的な父が
    日に日に弱っていく…。
    題材が父親の死とはいえ、なにも包み隠そうとせずに率直に語るロス節は健在。死につつある人の惨めさから目を逸らさず、感傷でごまかすこともしないため、強烈な場面もありますが、それだけにいつか自分が父の死と向き合う時を思わずにはいられませんでした。

    自分が死にかけているにも関わらず、息子が抱えてしまった病気を黙っていたことに対し、叱りつける。ロスの親父さんは最後まで強かった。

  • 映画「シリアスマン」がそうだったように、アメリカのユダヤ人は父親を通して自分の所属する社会やルーツを確認したくなるのだろうか。老いた父親を見守るストレートな文章。

  • 名訳、さすが。

  • 途中読み

  • 久しぶりにアメリカ文学読んだ。
    父と息子の関係の変容を作家である息子が語る。
    父は一見気難しいやなやつだけど読んでるととてもチャーミングな人物。くすくす笑ってしまう場面もある。具体的に登場した父の遺産になるほどと笑ってしまった。良い小説って感じ。

  • 著者はNYのユダヤ移民3世の作家。メトロポリタン生命の保険外交員をして一家を支えた父が80代後半になり脳腫瘍に罹患し、闘病の末に亡くなっていくまでの期間の記録。家族のエピソードのみならず、NYのジューイッシュ・コミュニティの人間関係についての記述が興味深い。

  • ジャンルは小説ではないかもしれない。
    だからといって自伝だと決めつけるのは早すぎる。
    なにしろ、フィリップ・ロスの作品だからだ。

    裏表紙に「私は驚くべき遺産を受け取った」と書いてあるので、
    ものすごく期待して読んだら、これまたすごい遺産であった。
    まさかまさか。
    絶対誰にも予想できない遺産だ。すごいよ、ロス一家。

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

フィリップ・ロス(Philip Roth)
1933年3月19日、米国ニュージャージー州ニューアーク市に誕生。1959年、短編5作と中編1作を収めた “Goodbye, Columbus”で全米図書賞を受賞。1969年、4作目の小説 “Portnoy’s Complaint”(『ポートノイの不満』)を発表すると、批評的にも商業的にも成功を収める。著書は全31点。ピューリッツァー賞、マン・ブッカー国際賞などを受賞。全米批評家協会賞と全米図書賞は2度ずつ獲得している。2012年に執筆活動を引退し、2018年5月22日に85歳で死去。
注:本書では中編小説“Goodbye, Columbus”のみの日本語訳を収録

「2021年 『グッバイ、コロンバス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

フィリップ・ロスの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×