ブーリン家の姉妹 3 宮廷の愛人 下 (集英社文庫)

  • 集英社
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本棚登録 : 81
レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087606119

感想・レビュー・書評

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  • 後半の感想です。

    エリザベス女王は無事に即位はしたもののまだ若く、戦乱の続くヨーロッパで、イングランドは大国ではなかったのです。
    国務長官のウィリアム・セシルと手を携えて政治を行っていくのだが、国内外の勢力を見張りつつ、折り合っていかなければならない。
    プレッシャーに震えるエリザベスを慰めるのは、子供の頃から互いの苦労を知っているロバート・ダドリーでした。

    ハンサムで傲慢、血筋はいいが既に家族の後ろ盾はない。
    国一番の家柄というわけではないので、エリザベスの寵愛は大貴族たちの反感を買います。
    ロバート自身が女王の夫、つまりは国王になる野心を内心いだき始めたから余計に‥

    宮廷の具体的な様子や出来事、縁談や戦争の順番がわかりやすく、興味深いです。
    恋するエリザベスの女心もわからなくはないけど、女王の立場を考えると、書き方が‥軽すぎというか不用心なような‥?
    映画の「エリザベス」のほうが、女王の誇りや自制ゆえの葛藤がある複雑な人間像で、性格は当を得ていたような印象ですね。

    映画では史実とは違うとわかっていながら物語の構成上あえて結末を変えた部分もあり、事件の真相は、この小説のほうが意外と当たっているような気もしました。
    シビアーに整理すると、こうなるのか‥!と☆

  • 上巻はすごく面白くて期待していたのだが、下巻のこの失速感は一体何故?読み切るのに何日もかかってしまった。諸外国もそうだが、王族の乱心ぶりは驚くほどで、王位継承のイス取りゲームをする前に、もっと帝王学を学んでおけ!と言いたくなる。王族貴族が処刑されるのにやや同情的だったが、もはや当然の流れだったと感じる。エリザベス女王は女王の器ではなかった。ロバート・ダドリーも権力に取りつかれた女たらし。後半ウィリアム・セシルに肩入れしてクーデターでも起こして女王の首を挿げ替えてくれたら、と願ったほどだ。って、あれ、意外と面白かったのかな。

    • ひとしさん
      ちえさん、実家が鹿児島?大阪出身だけど、鹿児島に引っ越しされたってことですか?住まいは勝手に東京とかって思ってたんですけど(^^;;
      俺は...
      ちえさん、実家が鹿児島?大阪出身だけど、鹿児島に引っ越しされたってことですか?住まいは勝手に東京とかって思ってたんですけど(^^;;
      俺はだいたい職場用と家用と2冊同時が多いですかね。たまに3冊になることもありますけど(笑)
      でも、本当に夢中になれる作品と出会ったら、1冊入魂です(笑)
      2017/08/28
    • ひとしさん
      すみません!
      ちえさんは横浜でしたね(^^;;
      すみません!
      ちえさんは横浜でしたね(^^;;
      2017/08/28
    • ひとしさん
      800人て(^^;;
      横浜恐るべし!って感じですね(笑)
      800人て(^^;;
      横浜恐るべし!って感じですね(笑)
      2017/08/29
  • 1558年~1560年のイングランド女王エリザベス一世の時代の話。
    エリザベス女王は結婚して世継ぎの子をもうけないといけないのに、家臣のロバート・ダドリーに夢中になってしまう。
    国政をあやうくする恋に、宮廷の人々や国民たちが不安につつまれる。
    ロバート・ダドリーの権力欲の強さと、エリザベス女王の女心の弱さがよく描かれている。
    自由に恋愛や結婚や離婚のできない時代の男女の様子は気の毒な気がした。
    このシリーズは読みだすと止まらない。

  • 「宮廷の愛人(グレゴリー)」読了。「ブーリン家の姉妹」1・2と比べたらただの甘々ロマンス。1はメアリー、2はハンナと、当時のマイノリティが主人公だったから読み応えがあったのだな。いつエリザベスがしっかりするかと読んでいたけど、結局最後までただの乙女。続編に期待。

  • *上下巻合わせての感想です。

     グレゴリーによるチューダー朝ものを『ブーリン家の姉妹』『愛憎の王冠』と読み継いできたけれどこれはいまいち。利己的で怒りっぽい人物ばかりなのはいつものことですが、前二作にあった強いテーマ性が、今作には見出せませんでした(少なくともわたしには)。もしかすると一人称小説じゃなくなったからかもしれない。これまであったテーマというのが、女性の自立とか、自分にとって大切なものを見つけることとか、概してフェミニズム的なものだったので、女主人公に一人称で語らせるのが向いていたのでしょう。今作のテーマとして一つあったのはイングランドにおける宗教改革だと思いますが、それもいまいち胸に迫らず。
     主要人物が誰一人として魅力的じゃなかったんですよね…エイミーは純粋だけれどそのぶん愚直で「空気が読めない」タイプ、エリザベスはただの気分屋なあばずれだし、ダドリーは美貌と野心しかない愚か者、セシルですら表向きは物静かな賢者を気取っていても内心はぐちぐちと粘着質な陰謀家といった風情で。わたしがチューダー朝の人物に夢を見がちなことは承知ですし、ダドリーやエイミーに関してはまあこれでもいいんだけれど、エリザベスとセシルにはもう少し傑物然としたところを見せてほしいものです。
     「ブーリン家の姉妹」シリーズとして読んでよかったと思った唯一の点は、レティス(レティシア)・ノールズがメアリー・ブーリンの孫だという認識をもてたことですね。続刊が出たとしても読むかどうか迷います。

  • ブーリン家の姉妹シリーズ全六冊読破。
    最後の展開は面白く一気に読み上げた。
    映画のエリザベス、再度見ようと思う。

  • とってもがっかりした。『ブーリン家の姉妹』シリーズ前著は2作とも人物が魅力的で、物語も練られており、心から愉しんだだけあって失望度が深い。前作では小気味よいヒール役だったエリザベス女王は薄っぺらな女になり、頼もしく男らしかったダドリーはただの鼻もちならないうぬぼれ男だ。三流ロマンスを読まされた感じ。

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