首のたるみが気になるの (集英社文庫)

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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087607345

作品紹介・あらすじ

隠しようのない「首のたるみやシワ」といった老化問題から住居、料理、脳内恋愛etc.。女性の本音をつぶやいた抱腹絶倒、米国大ベストセラーのエッセイ集を阿川佐和子の名訳で!(解説/ジェーン・スー)

感想・レビュー・書評

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  • これも単行本が出たときに読みそびれ、文庫化はないだろうと記憶のかなたに飛んでいきそうだったところ、タイミングよく文庫化とあいなったため手に取った。ロマンチック・コメディ映画をよく観られるかたの間では脚本家・映画監督として著名な著者のエッセイ。

    各章のネタはお洒落・食・住まいなど、セレブが書くエッセイそのまんまなのだが、そこから「キレイに、豊かに生きましょう」的な結論に振ることもなく、「私の人生、こんなことがありましたし、これからもいろいろあります」と、各局面をピックアップしつつ、結構ドライで淡々としている。とはいっても、「こんなこと」と触れられる内容には、若かりし頃のスキャンダル一歩手前の武勇伝めいたものもあったりして、結構「ええっ?」と驚く。そことは別に、NYCのお洒落賃貸住宅のキーマネー(いわゆる礼金)のシステムには、日本とはまるきり違って率直に驚いた。

    阿川佐和子さんの翻訳はもともと好きで時々読むのだが、著者とのお年の差があまりなく、お互いに著述の世界に身を置いていることもあるからか、非常にしっくりとくる翻訳に仕上がっていると思う(訳語の選択でも、まあ外れているものはないように思うし、好みの問題の範囲ではないかと)。

    個人的には、書かれたネタがどうこうというより、各章で使われる書き方の多彩さのほうが印象に残った。

  • きどってなくて率直。自分の感情に素直に、料理や住まいなど好きなものを追い求めてる熱意、貪欲さが良かった。
    すべてのことはネタだと思えという、筆者のお母さんからの教訓は(自分の失敗も笑い話にできるという意味で)私も肝に銘じたい。

  • アメリカでヒットしたエッセイの日本語訳。老いを赤裸々に書いてあるので共感する。

  • ノーラ・エフロン『首のたるみが気になるの』が好きです!彼女は90年代ラブコメ映画の脚本を手がけました。

    「めぐり逢えたら」や「ユー・ガット・メール」などです。

    この作品もユーモアにあふれて、楽しいエッセイです。若い方より少し上の世代に「分かるわー」と言わしめるでしょう!

    #エッセイ

  • 控えめに言っても、めちゃくちゃおもしろいエッセイだった。著者は割合保守的なジェンダー感のアメリカ人女性のようだが、それでも心から楽しめたし、声を出して笑ってしまった。阿川さんの訳は私はかなり好きだが、若干言い回しが独特なので好き嫌いは分かれるかもしれない。ざっくばらんなガールズトークものはあまり私は好きではないのですが、この本はすっごく好き。細かいことは気にしないで人生の先輩の話をおおらかに聞いてみるつもりで読むと楽しいと思う。以上、首のたるみよりイボが気になるアラフォー女性でした!

  • 中高生の頃はハリウッド映画は好きでよく見てたけど、就職して90年代に入ってからは映画はあまり見なくなり、なので著者がメグライアン主演の「ユーガットメール」や「恋人たちの予感」の脚本家・映画監督だったなんて全く知らず、翻訳が阿川佐和子さんということだけで興味を持ち読み始めた。
    映画同様、中高生の頃はその世代の子たちが一般的に持つ程度のアメリカへの憧れはあったけど、以降はあまり憧れることはなかったので、アメリカでも特にNY的なものに対して強いあこがれを持つ人たちのことはよくわからなかった。でも、この本を読んで、この歳にして遅ればせながら、なるほど、やっぱりNYって特別なのかもしれないと思った。NY目指してキャリアを積んで、でもすべて理想どおりというわけにはいかなくて、さらに年齢を重ねていろんなことがあって・・・でもそんなことも笑い飛ばして、前に進んでいく。私達と同じようにいろんなことは起こるけど、でも前に進んでいくための原動力としてのNY。なるほどね、私もこんな原動力が欲しいと思った。
    もちろん、NYという点を外しても、ノーラの感性には共感したり、笑ったり。そして裏表紙にも書いてあったけど、「著者が憑依したかのような」佐和子さんの翻訳。思いがけず、楽しい本にめぐりあえたと思った。

  •  期待していたほどの面白さやユーモアが分からなかった。
     いや、面白いのだが、たぶん期待する方向性がネタよりだったのだろう。
     一人の女性が、生きて、老いて、それらを冷静に観察して記している。
     笑えるという楽しさではなくて、興味深い。

  • 正直でユーモアが溢れてて面白い。

  • とてもおもしろくて笑いました。

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