神曲 煉獄篇 (集英社文庫)

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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (504ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087610024

感想・レビュー・書評

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  • 南半球の孤島で登山しながら、罪障を消していく。
    同時代人を勝手に各罪に当てはめるのはどうかと思う。

  • 一回目
    読んでると楽しい

  • [ 内容 ]
    <1>
    詩人ダンテが、現身のまま、彼岸の旅を成就する物語『神曲』。
    「地獄篇」は、1300年の聖木曜日(4月7日)に35歳のダンテが、罪を寓意する暗い森のなかに迷い込むところから始まる。
    ラテンの大詩人ウェルギリウスに導かれて、およそ一昼夜、洗礼を受けていない者が罰せられる第一圏(辺獄)にはじまり、肉欲、異端、裏切りなど、さまざまな罪により罰せられる地獄の亡者たちのあいだを巡っていく。

    <2>
    煉獄山は、エルサレムと対蹠点の南半球の海上にある。
    日曜日(4月10日)、愛の根元である金星が東の空を輝かせる頃、煉獄山絶壁の水際にたどり着いたウェルギリウスとダンテは、高慢の罪が浄められる第一冠から、邪淫の罪が浄められる第七冠までを登り詰めるが、最後の地上楽園でウェルギリウスの姿が消え、ベアトリーチェが現れる。
    人間の理性を以てしては天国へ昇れないからである。

    <3>
    第一天から第十二天まで、ベアトリーチェが案内する天国の旅。
    途中、先祖の霊カッチャグイーダから、地獄・煉獄・天国の三界での見聞を、大胆に書きあらわせと命じられたダンテは、天国の霊たちと語らいつつ、真理の光に対し徐々に啓発されてゆく。
    やがて至高天に至ったダンテのために、ベアトリーチェに代わって聖ベルナルドがマリアへ祈りを捧げてくれる、見神の恵みを与えたもうようにと。

    [ 目次 ]
    <1>


    <2>


    <3>


    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 地獄の最下層を抜けると天地が逆転して、地球の反対側に達するなどの世界観が面白い。
    天使が超常で、神様も人間の善悪の彼岸にいて、とかこれまで見たり読んだりした映画や本とかぶるものがあってこっちが大本なのかもしれないけど面白いなあ。
    エデンのくだりとかも、、、近いうちに聖書を読んでみなければと思いました。

  • 著者のブレイクとダンテに関する私記が神曲とブレイクの絵画の理解の助けとなった。

  • いま流行りのヤマガールってことか。

  • 「ダンテがウェルギリウスを師匠と仰いだのはなぜだろうか」という点を論じておきたい。
    ここに『神曲』の大きなテーマのひとつがある。
    当時の詩人ならば誰もが学んだといわれるウェルギリウスであるが、そうした文学的素養だけから師匠と定めたと考えるのは、人生の岐路に立った者が選択する理由としてはあまりも貧困すぎる。
    ウェルギリウスの評価は『アエネイス』に集約されるが、この作品の位置づけこそが...

    【開催案内や作品のあらすじ等はこちら↓】
    http://www.prosecute.jp/keikan/029.htm
    【読後の感想や読書会当日の様子などはこちら↓】
    http://prosecute.way-nifty.com/blog/2007/09/29_d905.html

  • ・この「自由意志」のくだりがすごいな〜君、世間は盲だ〜のくだりは、本当に粋がつまってる

  • 2008/01/12

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著者プロフィール

一二六五年、フィレンツェ生まれ。中世最大の詩人の一人であり、作家、政治家でもあった。一三二一年、ラヴェンナで没。著書に、『神曲』、『新生』、『俗語論』、『帝政論』(本書)などがある。 一九四五年、横浜市生まれ。東京大学法学部卒。東京大学助手、立教大学教授等を経て、立教大学名誉教授。専門は法哲学・法思想史。 著書に、『合理的選択と契約』(弘文堂)、『法哲学』(木鐸社)、訳書に、『王の二つの身体』(E・H・カントローヴィチ著、平凡社/ちくま学芸文庫)、『皇帝フリードリヒ二世』(同、中央公論新社)などがある。

「2018年 『帝政論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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