ユリシーズ 3 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)

  • 集英社
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本棚登録 : 308
感想 : 23
  • Amazon.co.jp ・本 (698ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087610062

作品紹介・あらすじ

午後十時、ブルームは国立産婦人科病院に立ち寄り、談話室の宴会で、出産を芸術家の創造にたとえるスティーヴンに注目する。男子出産とともに舞台は酒場から夜の町へ。途中、電車に轢かれそうになったブルームは、幻覚に襲われる。やがてスティーヴンにも幻覚が現れ、母の亡霊を見てシャンデリアを叩き割る。ブルームは、スティーヴンを介抱しながら、その姿に死んだ息子ルーディを重ねる。(第14挿話、第15挿話)。

感想・レビュー・書評

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  • ふう、ようやく読了。大変な本ですね。太陽神の牛は面白かったです。キケロも実に疲れました、、、

  • うーん、全くよくわからなかったけど、とりあえず目を通した感じ。
    一章目はそもそも古文などに浅学すぎてふんわりとしか文章の意味がわからず、ニ章目は一体なんなんだ、何のためにこんなに長く幻覚?の描写が続いているのかと…。
    登場人物をちゃんと覚えてないから、把握してたらもっとわかるのかも⁈

  • James Joyce(1882-) ダブリンで生まれる

    <ダブリン期:1882-1902>

    父親は酒好きで陽気な機知に富む人で、母は10歳年下で音楽好きの美人だった。父は財産を持っており、ジョイスは6歳にしてイエズス会の名門に入学。ジョイスはスポーツも万能だった。父の失業により学校を辞めなければならない時期もあったが、とりわけ作文の成績が良かった。16歳までに夥しい数の読書に耽り、イプセンに傾倒し始める。この頃というとアイルランド文芸復興運動が盛んだったが、ジョイスはそれらを無視して作品を作ることに専念していた

    <ダブリン脱出期:1902-04>

    ダブリンを出たいという思いからか、パリの医大を目指すようになる。また、6月10日にのちの妻となるノーラ・バークナルと出会いを果たし、16日に初めての逢引きをする。これは『ユリシーズ』において重要な日付となる。

    そして1904年10月にノーラを伴ってダブリンを脱出する。もちろん心がダブリンから離れることは決してない。

    <『ダブリンの市民』『若い芸術家の肖像』の時代:1904-14>

    2人はチューリッヒに到着。この間ジョイスの心にはアイルランドへの郷愁があった。そして『ダブリンの市民』執筆の動機となった。

    <『ユリシーズ』の時代:1914-22>

    ダブリンを出て10年経ってようやく世間が彼の腕を評価し始める。ジョイス一家の暮らしは楽ではなかった。いろいろな人からの資金援助があったが、特にハリエット・ショー・ウィーバーの援助が一家を助けてくれていた。ジョイスの本当の恩人である。『ユリシーズ』の執筆はこの時期にしており、『ユリシーズ』は賛否両論だった。T.S.エリオットは褒め称えたし、V.ウルフは敵対した。

    <晩年:1939-41>

    戦争が始まると一家はチューリッヒに逃げた。到着して間もなく、胃痙攣で彼は倒れて亡くなった

    <ジョイスの作風>
    どんな不潔な題でも平然と書き上げた。人間の排泄行為、セックスなど当時の人が「汚い」と思うものも多く、多くの国で発禁処分を受けたりした。『ユリシーズ』は「神話の下敷きがある神話的手法によって描かれている」とエリオットは指摘して褒めている。

    代表作:『ユリシーズ』『ダブリンの市民たち』『フィネガンの通夜』

  • 二つの巻末の解説を読んで、この巻の凄さが分かる。

    作家にとって個性とは何か?のもがき、実験。様々な文体、構造の連打。読むのは修行だが。

  • 訳:丸谷才一・永川玲二・高松雄一、解説:高松雄一、エッセイ:鹿島茂、原書名:Ulysses(Joyce,James)

  • 14章、太陽神の牛、あらゆる古典的文体のパロディだから日本語訳も日本のあらゆる古典のパロディにしちゃうっていう訳も訳でぶっ飛んでいて、すごいです。よ、読みにくい‥‥
    15章、キルケは変わって舞台劇。の台本を読まされる。映像や流れは視覚的でわかりやすいがその移り変わりの目まぐるしさが、幻覚と入り乱れまた混乱しますがもうそういう読書だと思うことにする。そしてやっぱり下ネタな作品だなあと思う。
    ブルームがスティーヴンに抱く親しみがどうなるのか、二人の行く末を見守りたい。

  • 太陽神の牛は非常に読みにくい。
    文体を敢えて古くする必要があるのか?
    単なる言葉遊びでは?

  • あと一巻。気分は修行。

    内容的には「飲んで酔って捕まった」くらいの話というのがなんとも。

    文体模写はよく訳したなと感心。訳者の苦心と日本文学の蓄積に感謝。

    脚本形式の挿話は妄想全開というか、性別逆転したり死刑になったり王様になったり忙しい。

  • 読了したと言うより、何とか目を通せたという第3巻。夜の淫らな街で現実と幻覚の間を彷徨う二人を戯曲形式で描く15章も強烈だが、何より圧巻なのは14章。ここでは歴史上の文体の模倣が次々と繰り出され、ラテン語散文直訳体から年代記、古代英語に中世文学、そして近代の作家へと次々と変化していくのだが、それを翻訳ではかな/漢字/ルビを総動員しつつ、漢文崩し風に始まり古事記から万葉集、源氏物語から平家物語と進み近代では井原西鶴や夏目漱石、谷崎の文体の模倣によって再現される。僅か80頁程の章で文学史を縦断する暴挙と衝撃。

  • (後で書きます。「キルケ」の章がよい)

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著者プロフィール

1882年アイルランド生まれ。20世紀最高の小説家の一人。意識の流れ、神話、パロディ、造語といった小説技巧を駆使して、ダブリンの人々を描いた。本書のほか『フィネガンズ・ウェイク』『ダブリナーズ』など。

「2016年 『ユリシーズ1-12』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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