新訳決定版 ファウスト 第二部 (集英社文庫 ヘリテージシリーズ G 1-2)

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087610093

感想・レビュー・書評

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  • 途中はキリスト教、ギリシャ世界の神々を皮肉りながらも、最終的には、人生を意味あらしめるためには、宗教性、女性性が必要と説く。資本主義、国家主義への痛烈な皮肉も見られた。

    附属の多和田葉子の文章が秀逸。☆5つだ。第2部は音読してこそ、世界が浮上する。

  • ホムンクルスまで出てくることは記憶になかった。最後がもっと複雑なような気がしたが単純であった。

  • [ 内容 ]
    〈第1部〉
    学問と知識に絶望したファウストは、悪魔メフィストフェレスと契約して魂を売りわたすかわりに、地上の快楽を手に入れ、人間の生のあらゆる可能性を体験しようとする。
    メフィストと組んだファウストの遍歴が始まる。
    霊薬を手に入れ、若返った青年ファウストがマルガレーテを見そめる。
    恋の成就、マルガレーテの母親の死と兄の殺害、そして、マルガレーテによる嬰児殺し。
    マルガレーテの処刑とともに愛を巡る劇は終わる。

    〈第2部〉
    雄大な自然のなかで自責の念から蘇ったファウストは、皇帝の城、古代ワルプルギスの夜、ヘレナとの家庭生活、皇帝軍と反乱軍の合戦、海辺の領地での干拓等、大宇宙の生命の諸相を体験する。
    やがて人生の“夜ふけ”を迎えたファウストは見えない目で自分の大事業を見とどけようとしながら、思わず「時よ、とどまれ」と口にする。
    死んだファウストの魂が、天使たちと“かつてグレートヒェンと呼ばれた女”の導きで聖母マリアの許に救済される。

    [ 目次 ]


    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • なんとも突き抜けた話だったが、まあ楽しめた。
    原文は酷いことになってそうだが、研究者には面白いのだろう。
    解説無しで読むには知識が全く足りなかった。
    そんな感じ。

  • 第一部に輪をかけてわけわかめ。
    神話の知識というか、圧倒的に教養が足りない。
    数百年後のドイツ人が、現代のオタク知識、ジャンプネタとかアニメネタとかネットネタを、パロディーにした作品を読んでいるカンジ。生徒会の一存とか。わけわかんねーだろ、そんなん。
    紙幣のくだりは面白い。というか興味深い。悪魔の所業がもはや日常。

    どーでもいいけど、読む以前は一部が現実世界でファウストが時よ止まれ――、つって完、第二部でメフィストフェレスの下僕となって女神転生的な悪魔が跋扈する地獄みたい世界で国盗り物語する話なのかと思ってたら、わりとけっこーちがってた。や、近いっちゃ近いとこもあるんだけど。

  • (2009年 1月 6冊目)

  • 2007年06月19日

  • 読みやすくなったとはいえ、第二部はさすがによみにくい。筋のあった一部とくらべ、話があっちゃこっちゃにいく。これは、常備して部分読みするのがよいのかもしれない。

  • 人間の業と欲を物語として語っている。
    幻想的で猛々しい1冊。

著者プロフィール

ゲーテ

Johann Wolfgang Goethe 一七四九―一八三二年。ドイツのフランクフルト・アム・マインに生まれる。ドイツを代表する詩人、劇作家、小説家。また、色彩論、動植物形態学、鉱物学などの自然研究にも従事、さらにワイマール公国の宮廷と政治、行政に深く関わる。小説の代表作に『若きウェルテルの悩み』『ヴィルヘルム・マイスターの修業時代』など。

「2019年 『ファウスト 悲劇第二部』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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