新訳決定版 ファウスト 第二部 (集英社文庫 ヘリテージシリーズ G 1-2)
- 集英社 (2004年5月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087610093
感想・レビュー・書評
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途中はキリスト教、ギリシャ世界の神々を皮肉りながらも、最終的には、人生を意味あらしめるためには、宗教性、女性性が必要と説く。資本主義、国家主義への痛烈な皮肉も見られた。
附属の多和田葉子の文章が秀逸。☆5つだ。第2部は音読してこそ、世界が浮上する。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ホムンクルスまで出てくることは記憶になかった。最後がもっと複雑なような気がしたが単純であった。
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なんとも突き抜けた話だったが、まあ楽しめた。
原文は酷いことになってそうだが、研究者には面白いのだろう。
解説無しで読むには知識が全く足りなかった。
そんな感じ。 -
第一部に輪をかけてわけわかめ。
神話の知識というか、圧倒的に教養が足りない。
数百年後のドイツ人が、現代のオタク知識、ジャンプネタとかアニメネタとかネットネタを、パロディーにした作品を読んでいるカンジ。生徒会の一存とか。わけわかんねーだろ、そんなん。
紙幣のくだりは面白い。というか興味深い。悪魔の所業がもはや日常。
どーでもいいけど、読む以前は一部が現実世界でファウストが時よ止まれ――、つって完、第二部でメフィストフェレスの下僕となって女神転生的な悪魔が跋扈する地獄みたい世界で国盗り物語する話なのかと思ってたら、わりとけっこーちがってた。や、近いっちゃ近いとこもあるんだけど。 -
(2009年 1月 6冊目)
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2007年06月19日
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読みやすくなったとはいえ、第二部はさすがによみにくい。筋のあった一部とくらべ、話があっちゃこっちゃにいく。これは、常備して部分読みするのがよいのかもしれない。
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人間の業と欲を物語として語っている。
幻想的で猛々しい1冊。