失われた時を求めて 12 第七篇 見出された時 1 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)

制作 : 鈴木 道彦 
  • 集英社
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本棚登録 : 73
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (568ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087610314

作品紹介・あらすじ

第一次大戦が始まり、語り手は療養生活にはいる。戦時中のパリで、ヴェルデュラン夫人はサロンを開きつづけ、ドイツ贔屓になったシャルリュスの男色癖は嵩じて、すさまじいマゾヒズムの快楽に耽っている。戦後しばらくして、語り手はゲルマント大公夫人のパーティに赴く。ゲルマント邸の中庭にはいったとき、不揃いな敷石に足をとられてよろめいた感覚が、突如ヴェネツィアのサン・マルコ寺院の敷石を思い出させて、言いようもない喜びを覚える(第七篇1)。

感想・レビュー・書評

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  • シャルリュス氏がとうとうマゾヒズムまで見せてもう最強か。サン=ルーが戦死し、シャルリュス氏も呆けだし、年月が過ぎて行く。
    主人公はゲルマント大公夫人邸でのマチネーへ行くところでマドレーヌを食べたときの幸福感が蘇る。そしてその正体を悟る。
    超時間的なところにある。失われた時にあるのだ。

    その語りが今一頭に入ってこないのが残念。これ読む為に11巻読んできたのに。何度か読み返す努力をします。注釈も何巻参照と優しくない‥‥

  • 外的環境として見るならば、この巻はこれまでの11巻すべてを足したよりも大きいくらいだ。中でも最大のものは、執筆当初には予見されていなかった第1次大戦の勃発だろう。もっとも、パリまで1時間の位置にドイツ軍が迫る中でも、ヴェルデュラン夫人は連夜のようにパーティに明け暮れているし、シャルリュス氏の倒錯は、ソドムに加えてマゾヒズムに耽溺するといった有様なのだが。さて、この巻の終り近く、「私」は敷石につまずいたことから、次々と過去を想起して行く。まさしく「失われた時」の核心に近づいてきたのだ。いよいよ最終巻へ。

  • 凡例
    はじめに
    見出された時
    訳注
    主な情景の索引
    本巻の主な登場人物
    エッセイ 熊野でプルーストを読む 辻原登
    (目次より)

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