カフカ ポケットマスターピース 01 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)
- 集英社 (2015年10月27日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (808ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087610345
作品紹介・あらすじ
カフカの面白さを1冊に凝縮。新訳『変身(かわりみ)』を筆頭に、短編『お父さんは心配なんだよ』長編『訴訟』など、さらには彼の遺した書簡集や公文書も加え、その魅力を現代に伝える。(解説/多和田葉子)
感想・レビュー・書評
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カフカの新訳を多和田葉子さんが手掛けていると知り再読
といっても『変身』のみ再読で、他11編は初読なり。
全作品についての感想は控えて
一番ボリュームがあり且つ読了後あれこれ考えを巡らした『訴訟』について書くことにします。
ちなみにこの訳は多和田さんではなく川島隆さんです。
訴訟の手続きなんて冗長で煩雑で救いようがないさ!
そしてそれって訴訟だけに限らないよねぇ。
っていう主題だと解釈していたのだけど
まさかのラストを迎え呆然…
身に覚えもないし拘束されないくらいだし
罪はないのに訴訟されたのだと思ってた。
じゃあ死刑になるくらいなんだから
それ相当の罪を犯したということなのか。
わからない…多和田さん、help!
この主人公は制欲を持つが故に有罪判決を受け
法律の力でその無罪を証明するのは不可能であり
性を有罪とする判決が全くナンセンスであることを明らかにしている。
と、多和田さんは解説していた。
なるほど…
それにしても悲惨な結末すぎやしないかと思うけれど
『変身』も同じことが言えるので納得。
他にも様々な解釈がされているらしい。
多角であることは読書の醍醐味でもあるもんね。
すごいわ、カフカ! -
読まなければと思っていて、新訳が出たので、やっと読破。
読むことはできたが、理解までは至らなかった。 -
フェリーツェ・バウアーへの手紙攻撃怖ぇ。
現代だったらLINEが既読になった瞬間に返信来ないと騒ぐんだろうな未読のままでも騒ぐんだろうな怖ぇ。
でもそんな人だからこそ作品に潜む緊張感が出せるんだろうな。 -
再読の『変身』をはじめ、どの作品も最後の最後までどこに向かっていくのか方向性が読めないところが面白い。
中でも『流刑地にて』は衝撃でした。
とある植民地の島を舞台に、公開処刑の装置の仕組みについて嬉々として説明する士官。それを半ば冷めた目で眺める旅行者達。
そして何故テーブルの下に墓石がある?想像するとかなりシュール。
『訴訟』についても、解説を読むと色々な読み方ができて再読したくなりますね。
またカフカの書簡についても、かな~りウザイ性格(ストーカーじみてる!笑)が伝わってきて、これまた楽しめました。 -
この分厚さがとてもいいです。
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変身、流刑地にてのみ読了
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書簡
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多和田葉子訳「変身」を目当てに。被介護者、引きこもりとしてのグレゴールは、なるほど納得できる。公文書選も面白かった。欠勤言い訳の手紙。サラダ菜がこんにちは。ご当地サラダがこんにちは。
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古典
「名著の話」は出たばかりだから、文庫化はまだ先だなぁ、、、
「名著の話」は出たばかりだから、文庫化はまだ先だなぁ、、、
デ・パルマがディ・パーマと呼ばれていたんですね。知らなかったです。
不思議ですね。日本語表記が違うだけで全然イメージが違い...
デ・パルマがディ・パーマと呼ばれていたんですね。知らなかったです。
不思議ですね。日本語表記が違うだけで全然イメージが違いますね。
『名著の話』数年後の文庫化をお楽しみに!
続編も出ないかな〜。今度は視聴者投票で取り上げる作品を決める、とか。
KADKAWAも遣ってくれるワ。三作を厳選するなんて!と思っていたのですが、売れれば第2弾?出ますよね、、、
読み方のラス...
KADKAWAも遣ってくれるワ。三作を厳選するなんて!と思っていたのですが、売れれば第2弾?出ますよね、、、
読み方のラストは、グルーチョ・マルクス。好事家?の間ではグラウチョ・マルクス。。。それより発音的にはマークスらしいが、、、