みかづき

著者 :
  • 集英社
4.17
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本棚登録 : 3305
レビュー : 492
  • Amazon.co.jp ・本 (472ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087710052

作品紹介・あらすじ

昭和36年、学校教育に不信を抱く千明から学習塾の立ち上げに誘われ、吾郎の波瀾の教育者人生が幕を開ける。昭和〜平成の塾業界を舞台に、三世代にわたり奮闘する大島家を描いた、著者渾身の大長編!

感想・レビュー・書評

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  • 教育に関わる親子孫3代に渡る長編。
    吾郎目線で見たら激しすぎて怖かった千明も、年老いた千明目線では共感できることも多く、時代は流れ、孫の一郎目線では急激に今時の若者らしさも出て来て、親戚の一人になってこの家族それぞれをずっと見守っているような気持になった。
    亡くなった家族を偲ぶ描写もじわじわ泣ける。
    一番好きなのは国分寺さん。

    最後はわかりやすいほどにきれいにまとまっていて、それでふっと力が抜ける。
    ああ終わったんだな~としみじみ感じられる読み応えのある作品でした。

  • R1/10/2

  • 塾という舞台を軸に、家族の軌跡を綴った本。
    登場人物たちに感情移入しながら、夢中で読了。

  • 2019.8 いい小説なんだけれど、綺麗にまとまりすぎな感じがする。

  • 昭和から平成へ。塾経営のサイドから見た日本の教育の変遷を描いた小説です。小説とはいえ、戦後の教育のうらがわにある思想や思惑がよく描かれています。人を教えるっていうことの魅力と同時に難しさや悩ましさが、リアルに伝わってきます。そんな私も教育関係の人間。力をもらった反面、自分の仕事を反省の気持ちをこめて振り返ってしまいました。

  • 主人公が魅力的だ。子供を指導する時、「待てる」大人はどれだけ居るだろう。一番大切なことなのかもしれない。

  • だいぶ分厚い本。
    読んでからしばらくしたらNHKで
    ドラマ化されていたが、
    本のほうがかなり良かった。

  • 難しすぎた

  • 教育に人生を捧げた人々の物語。
    教育といっても、舞台は学校ではなく学習塾。
    塾が邪道と批判された時代から塾通いが当たり前となった現代までを描いた作品。
    塾を経営する大島家の面々を通して、当時の教育観や問題点など教育の歴史も垣間見れる。

    かなり綿密な取材をして苦労して書き上げたんだろうなぁという印象。
    森絵都さんらしく、柔らかく読みやすい文章でスイスイ進む。
    親子3世代に渡る長い物語の中では亡くなる人もいて、過去を見ているだけになんだか寂しい気持ちに…
    人生ってきっとそういうものなんだろうなぁとしみじみ思ったりして。

    印象に残っているのが、どの時代のどの教育論もその当時の教育のあり方に悲観している、これではダメだと声を上げている、という部分。
    教育ってきっとどんなに正解に近づこうと頑張ってもモアベターにしかなり得ない。
    完璧な正解は存在しない。
    だからこそ悲観して声を上げる人がいて議論を重ねてどんどん変化していくんだろうね。
    もちろん、時代時代で理想的な教育のあり方も変わるし、政治的要素もガンガン入ってくるし、純粋に教育だけを考えるのは難しいわけだけど…
    だからはまる人はどっぷりはまる面白い世界なんだろうな。

    タイトルの「みかづき」。
    終盤で回収されるけど、ストンと納得できる素敵なタイトルだと思いました。

  • 誰の言葉にも惑わされずに、自分の頭で考えつづけるんだ。考えて、考えて、考えて、人が言うまやかしの正義ではなく、君だけの真実の道を行け

    どんな子であれ、親がすべきは一つよ。人生は生きる価値があるってことを、自分の人生をもって教えるだけ

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著者プロフィール

森 絵都(もり えと)
1968年、東京都生まれの小説家、翻訳家。早稲田大学第二文学部文学言語系専修卒業。
1990年、『リズム』で第31回講談社児童文学新人賞を受賞しデビュー。2003年『DIVE!!』で小学館児童出版文化賞を受賞し、同作は2008年に映画化もされた。2006年、短編集『風に舞いあがるビニールシート』で、第135回直木賞を受賞。
その後も活躍を続けており、2017年『みかづき』で第12回中央公論文芸賞を受賞、2017年本屋大賞2位。同作は2019年にNHKでドラマ化された。それ以外にも、多数の文学賞を受賞している。

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