- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087710236
作品紹介・あらすじ
2015年の小説すばる新人賞作家による、注目の受賞後第一作。サメを飼うことを人生の目標にしているキャバクラ嬢の物語など、痛快な毒気を含んだ大胆不敵な物語センスが炸裂する、全6編の短編集。
感想・レビュー・書評
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人が持つ夢、人が見る夢、人を侵食していく夢、人を呑み込む夢。そしてサメの話。
現実に即しているようでほんの少し浮かんでいる、それは現実との反発からの浮遊感に思えた。【虫の眠り】の人の善悪を図りきれない人間一人ずつにそれぞれの見ている生きている世界がある、だから導く答えは意味をなさないという感じがとても好きだった。
サメがいればまっとうに生きていける気がする、というのはよく分かる。
最初のお話はちょっと押し切られるような印象だったからあまり好きではなかったけれど、お話が積み重なったいくうちに面白さが増していく不思議な短編集だった。
違うんだけど、印象の中だけなら阿刀田さんみたいだった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
とぼけてて、でもすごく真摯で、著者の描く世界がとてもすき。
いやな陶酔を感じさせない隔離されてる感。
希死念慮にんげんだから、「さて、私は死にたい。」という文頭から速攻で惹き込まれた。
そのあとも着地するまでの基本スタンスがだいすきだけど、はじめっから、「さて、」である。すてき。
でも結末まで読んですきだったのは、絵描きの話とサメの話かなー
公式紹介に「痛快な毒気」とあって、……、、、わからん!あああ理解力!
いじめられっこがボールペンでクラスメイトを刺す話はあれだけど、他の六編はむしろ、思うようにいかない中で真っ直ぐに向き合っている気がする。
もがいている彼らを見て、攻撃してすっきりしよう、みたいな意図は感じない。 -
「夢をみる」というテーマを主軸に展開している作品。夢をみるといっても千差万別でそういう捕らえ方もあるのかと、素直に驚いた。さまざまな人間の望みが「夢をみる」という形で描写されていた。中には夢に取り込まれてしまって、大変な事になってしまった話もあったが概ねハッピーエンド。すべてがすっきり解決したわけではないけれど、それでも明るい方向へ向っていると思った。文章は難しくなく、かといって軽い感じでも無く丁度いい感じ。
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タイトルにひかれたんだけれど、ふしぎな話だった。ちょっと苦手な文体。
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サメを買った話と最初の病棟の話以外は
あまり印象に残りませんでした -
気にいる短編と合わない短編の差が激しかったです。
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人の欲望と夢
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短編集。
絵を描くときのひとつひとつの筆が重い、と感じる。ひと動作。ひとつの心の動き。景色。それらの存在感がヤバイ。短編なのに短編を読んだ気がしない。日常の一遍を切り取り、活け作りのように切り取られたひとが気づかないまま生きていくような感じ。
著者プロフィール
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