彼女は鏡の中を覗きこむ

著者 :
  • 集英社
2.58
  • (0)
  • (1)
  • (10)
  • (7)
  • (1)
本棚登録 : 80
感想 : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (136ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087710311

作品紹介・あらすじ

孫娘が祖母の遺したブローチを身に着けて、祖母の人生を追体験する「宝石」のほか、本が存在しない未来を描く「燃える本の話」など、いつか必ず死にゆく人間の儚さと確かさを描く、全4作の小説集。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • どの話も「すこしふしぎ」だったなー。
    紙や木がなくなった未来の『燃える本の話』、村上春樹が古代遺物になってるの笑ってしまったしノルウェイの森だけが現存してる理由が「紙がつるつるしてるから」でダメ押しだった。その理由ならもっと他にも残ってる本あるやろ!(笑)

  • どうなるのかと引き込まれていってあっという間に読み終わった。ただ、何を感じたらいいのか分からない。

  • 1人の女性の人生と終わらない原子力の歴史。

    母が身につけていた指輪と、4姉妹との温泉旅行と、祖母の形見の指輪をつけたことで見る夢。

    シーという薬の飲むことで一時的に視界が塞がり、海へドライブデートする謎の行為で母は死に、娘もまた同じことを繰り返していること。

    世界から木や紙の本がなくなった世界。

    不思議な世界。どこにも行けなそうな、現実なのか幻想なのか、迷い込んでしまった世界。

  • ひと息で読んでしまった。生のはかなさ、人間の欲の深さが伝わる。母と娘の命のつながり、引き継いでいくのは血だけではないように感じる。

全12件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

小林エリカ=作家、漫画家。著書に『トリニティ、トリニティ、トリニティ』『光の子ども 1~3』など。

「2022年 『読書人カレッジ2021』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小林エリカの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×