花しぐれ 御薬園同心 水上草介

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 164
感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087711110

作品紹介・あらすじ

蘭学に否定的な目付け役人と蘭方医・河島の間で騒動が起こり、水上草介は事態の収拾に奔走。千歳との進展ももどかしいまま、薬学を学びに紀州へ旅立つ日を迎えるが…。シリーズ最終刊、感動の結末!

感想・レビュー・書評

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  • 武術はからっきしのお薬園同心の水上草介はひょろっと手足の長い風貌から水草とあだ名されているけど、薬草薬学で万人を救いたいという志は誰よりも高い♪
    そんな彼が密かに想いを寄せている人は武芸に励み剣術道場に通う、日常も若衆姿を好む女人の芥川千歳だ。
    そんな草介の熱意と実力を買われ、近いうちに紀州に招請されて勉学を究めることになった。
    毎回安定の同シリーズ、今回も波乱含みの章が展開して行くのですが、終盤にきて遂に草介自身が決定的な不治の病を罹患してしまって夢も希望も愛する人への想いも叶わないままに一巻の終わり!
    かと思いきや笑
    このエンディングだとシリーズもジ エンド⁉︎どうなのでしょうかね。

  • 優しいだけではなかった。男らしい一面がみれてよかった。
    千歳に想いを伝えた時は、「よくやった。」と思わず言ってしまった。
    この二人ならどんな困難も乗り越えていけると思う。

  • 幕府御薬園で同心を務めるひょろりとして一見頼りない水上草介と若侍姿がきりりと似合う千歳のぎこちない恋愛模様を背景に、いろいろな事件が起こる。高野長英や鳥居耀蔵も出てくる。うーん、面白くなりそうで、結局はそうはならなかった。人物の描き方も事件もいまいち踏み込みが足りないのかなあ。軽い恋愛ものということか。

    • やまさん
      goya626さん
      こんばんは。
      いいね!有難うございます。
      goya626さん、時代小説も読むのですね。
      嬉しいです。
      やま
      goya626さん
      こんばんは。
      いいね!有難うございます。
      goya626さん、時代小説も読むのですね。
      嬉しいです。
      やま
      2019/11/27
  • 読後感満点〜。好きなシリーズ、よーやくまとまってよかったよかった。河島さんグッジョブ!
    薬園シリーズ第3弾。
    今回はラブめいたお話が多かったように。
    水草さんの父と千歳さんの父が恋敵だったとか、河島さんと美鈴さま、なかなか子に恵まれなかった紺屋の夫婦がいざ出産となると逆子でハラハラしたり、病で妻子をなくしじぼうじきになる親父がいたり。
    大切な人には健やかで幸せでいて欲しいと思うのはみな同じなんだろーなーっと。
    しかし、お正月はそこは綺麗ですね、というべきだ、っと思うのですよ、水草さん!
    よーやく告白したのはよいが、それで満足って…。
    もう母上さま、なんて素敵なお願いを…。素晴らしいです。
    しっかりものの女性陣がいないと、まったく水草さんは水草さんですなーー。
    高野長英さんっとかおぼろげな日本史の記憶ではあまりよいことになってなかったような気もしてコワくて、ざわざわしつつ読んでたんだが、とりあえずめでたい感じで終わってよかった。
    漢方の聞いたことあるような名前が見受けられて面白かった。学ぶってやっぱ大切だよなあ。
    なかなか続かんケド。
    これはシリーズ完結なのかな?
    もうちょっと読みたい気もするけど。

  • シリーズ最終巻ということで、ゆ~っくりと読んだ(*^^*)しかし「花しぐれ」の章にはドキドキさせられたぞ!Σ(×_×;)!最後は水草さまと千歳さまらしい終り方でホッとしたけどね~(*´∀`)

  • 幕末の動き、流行り病への対処
    今に通じる
    そして水上草介さんと、千歳さんの決断に
    にっこりなラストでした

  • 御薬園同心水上草介

  • シリーズ完結。

    最後までヤキモキしましたが、何はともあれお幸せに・・。

  • 最後はハラハラさせられた。

  • 転機と成長の一冊。
    紀州に旅立つための心構えを作っている中で、目標が定まってきたからか草介が成長したなと思います。
    もちろんのんびりしている所は変わらないので、全体的にはほんわり暖かな印象。

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著者プロフィール

東京生まれ。フリーランスライターの傍ら小説執筆を開始、2005年「い草の花」で九州さが大衆文学賞を受賞。08年には『一朝の夢』で松本清張賞を受賞し、単行本デビューする。以後、時代小説の旗手として多くの読者の支持を得る。15年刊行の『ヨイ豊』で直木賞候補となり注目を集める。近著に『葵の月』『五弁の秋花』『北斎まんだら』など。

「2023年 『三年長屋』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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