琥珀の夢 上 小説 鳥井信治郎

著者 :
  • 集英社
4.04
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本棚登録 : 424
レビュー : 41
  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087711233

作品紹介・あらすじ

ええもんには底力があるんや。品物も、人も底力や! 13歳で丁稚奉公に入り、大阪船場商人の魂を叩きこまれた信治郎。20歳の春、鳥井商店を開業し、葡萄酒の製造販売に情熱を傾ける――。サントリーの創業者・鳥井信治郎のひたむきな日々。

感想・レビュー・書評

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  • サントリーの鳥井信治郎の話、劇的な逸話は出てこないけど他人より意識や姿勢や行動力が少し上回っていてそんな彼を認めてくれる人達が居る。伊集院静の書いた人物伝だから山場の多い小説かな?と思ったけど素直に静かに進んでいく。薬種商店に奉公に入ったスタートから自分の店を持つことになる寸前までの上巻。商いの町 大阪が舞台なので現在の企業の前身が幾つも出てきて馴染み易い。極貧から大成した立志伝が多いなか、鳥居さんの場合は割合に恵まれた環境のもとで大成した人だったようですね。

  • 今年の上半期一番の小説でした。夢に向かって一途に邁進する主人公。刺激を受けずには入られません。夢を持つこと。人との出会い。感謝の気持ちを持ち、見えないところでの施しを行う姿勢に感動しました。

  • 国産ウイスキー造りは周囲からは猛反対にあっていた。そんな時、関東大震災が起きる。瓦礫と化した東京を見て、信治郎は誓う。「わてが日本をええ国にするんや。ウイスキーを作ってみせる」。

  • サントリー創業者の物語。上巻は、信治郎が薬問屋さん丁稚奉公に始まり会社を起こすまで。経済小説でもなく深い人情物でもなく、固くならずに読み進められた(しかし、舞台は大阪、関東人の私にとって、大阪の言葉でスラスラと読めなかったところもあるが)。いくつかの面で、大成する人は違うなと思うところがありましたが、いきなり、船に乗ってしまうなんて。本当かどうかわからないけれど、そういうタイプの人なのねって。商いについて、陰徳について、興味深かったです。下が楽しみ。

    • くりりんさん
      はじめまして。
      とてもサントリー創業者の物語が気になった感想でした。
      難しい話かと思いきや読みやすそうで気になります。

      今更ですが、フォロ...
      はじめまして。
      とてもサントリー創業者の物語が気になった感想でした。
      難しい話かと思いきや読みやすそうで気になります。

      今更ですが、フォローありがとうございます!

      本棚の本イコール感想があるなんて!素晴らしいです!!
      2017/11/04
  • サントリーの創始者が13歳から丁稚奉公で商いを学び、自分の店を出すように出るまでの話。

  • 一代をなす人物は、幼少期から光るものがある。
    聡明な主人公が次々と事業を拡大する展開はわくわくした。実際に大阪の地名や店が出てくるのも面白い。話し言葉が小気味いい。

  • どんな女の子には両親がいる
    女遊びはしてはならん

  • 日経新聞に連載された、サントリー創業者鳥井信治郎を描いた長編小説。
    事業を興していく場面も面白いが、そこに至るまでの幼少時代や丁稚奉公の時代も事細かに描かれていて、引き込まれてしまう。もともとの商才もあっただろうが、奉公先の主人に学ぶ姿勢が印象的。
    一方で順風満帆の人生を謳歌したかというとそうでもない。特に晩年に有望な後継者と目されていた長男を病気で失う場面などは辛い気持ちになる。人生は儚い。

  • 最近ライブ通いのおかげで、お酒を飲む機会が増えた。もともと、お酒はお付き合いで飲む程度だったのだが、5年前の友人の死をきっかけに眠れそうもない夜などに「梅酒」を飲み始めるようになった。その後ライブに通うようになり、梅酒だけではなく、ワイン、焼酎、ジン、ラム、日本酒…など色々な種類のお酒を飲むようになった。子供を産んで仕事を辞めてからはウイスキーを口にすることはほとんどなかったのだが、これもライブ友達のおかげで久しぶりに口にするようになった。そんな折、新聞記事で「琥珀の夢」というTVドラマの放映広告を目にした。そして原作を読んでみようと手に取ったこの本。伊集院静作。
    付箋・女子は命のやりとりをしたらあかん。女子は命を授かって、それを育てんのが仕事や(儀助の言葉)
    ・琥珀色 その琥珀って、唐薬で使う琥珀のことだっか
    ・こまに連れられて山崎の寺社に参詣しに行った日のことを思い出した。この山崎の地が、後年、信次郎の商いの「母屋」になることなど知るよしもなかった。
    ・これが、神谷さんが売り出した「電気ブラン」です
    ・信次郎は、生國魂神社が、昭和の大造営をした折、大鳥居を寄進した。四天王寺の墓所へ忠兵衛の骨を納めた。
    ・西洋人が着るシャツのカラーが高かったことから「ハイカラ」と呼んだ。
    ・陰徳という考えが、ヨーロッパ人には解り難い

  • 2019年8月24日読了。

    ●鳥井信治郎と松下幸之助の逸話

    ●大阪・道修町
    近江屋→武田長兵衛家(武田薬品工業)
    田邊屋→田邊五兵衛(田辺製薬)
    塩野屋→塩野義三郎(シオノギ製薬)

    ●配置薬
    大和売薬→奈良高取
    近江売薬→滋賀甲賀

    守田宝丹
    返本丸
    六神丸…救心のもと
    長命丸
    一粒金丹
    和中散

    ●電気ブラン→神谷傳兵衛

    ●生國魂神社
    →大阪・天王寺
    →鳥居は鳥井信治郎が寄贈
    →近松門左衛門、井原西鶴ほかと縁

    ●平野水
    →日本の炭酸水のはじまり。平野鉱泉。
    →三ツ矢サイダーの大元。

    ●三大商人
    ・近江商人→三方良し(中村治兵衛)
    →売り手よし、買い手良し、世間良し

    ・大坂商人
    ・伊勢商人
    ※それぞれ、その流れを組む企業がビッグネーム

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著者プロフィール

伊集院静(いじゅういん しずか)
1950年山口県防府市生まれ。72年立教大学文学部卒業。81年短編小説『皐月』でデビュー。91年『乳房』で第12回吉川英治文学新人賞、92年『受け月』で第107回直木賞、94年『機関車先生』で第7回柴田錬三郎賞、2002年『ごろごろ』で第36回吉川英治文学賞をそれぞれ受賞。作詞家として『ギンギラギンにさりげなく』『愚か者』『春の旅人』などを手がけている。エッセイも多く、『大人の流儀』シリーズはベストセラーとなっている。2017年日本経済新聞の連載『琥珀の夢』が刊行され、2018年10月5日、ドラマ化。2019年10月から日本経済新聞にて夏目漱石を主人公にした作品「ミチクサ先生」を連載開始。

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