旅先のオバケ

著者 :
  • 集英社
3.50
  • (1)
  • (9)
  • (12)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 76
感想 : 12
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087711318

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • シーナさんの
    これまでの「旅」の中での
    怖い話
    不思議な話
    びっくりしたお話
    困ってしまったお話
    こぼれ話

    そうか
    あの時の「お話し」の裏(?)には
    こんなことも あったのか
    と シーナファンには
    二度愉しませてもらえる
    エッセイ満タンです

  •  今のご時世、海外旅行にいつになったら行けるのだろう。この本を読んだら、旅行したつもりになるかも? ロシアでの怖いオバケの話あり、カナダの北極圏での蚊の大群と戦うお話ありと盛りだくさん。
    (分室担当/とみとみ)「おうち時間を楽しもう!」

  • 世界各国を旅した著者が、旅先で体験した「怖い思い」
    というか、不思議な体験をまとめたエッセイです。

    オドロオドロしさは全くなく、著者特有の明るく軽妙な
    タッチで語られると、怖い場所でも行ってみたくなります。

  • 案外怪談が好きらしい。
    ただ怪談にもジャンルがあると思う。
    もちろん怪談の好みは、自身の好みのジャンルの範疇に含まれるかどうか、になるのだが、椎名隊長の例体験は悲壮感がなく、不思議話に入るので私好みだ。
    不満なのは、怪談は前半だけで、後半の宿泊話とはまるで違う。一貫したテーマは「宿泊」なので、それでタイトル付けをすれば良いのに、不思議話で釣られた人には消化不良かもな。
    文章は一貫してライトで読みやすい。難しいことを考えずに済む話なので、後には何も残らない。それでもいいから買った本だ、さっさと売りに出そう。

  • 様々な旅先で泊まった奇妙な宿や、食などに関するエッセイ。
    読みやすい。
    椎名さんは今まで行った場所のエピソードだけで死ぬまでこういうの書けるんじゃないか。
    個人的には幽霊などの心霊現象を体験したことがないので、オバケのでる宿よりカビだらけの宿や蚊柱の中でテント泊の方が恐い。トッケイは可愛いから会ってみたいけど、鈴虫やカネタタキ一匹部屋にいただけでかなりうるさいことを考えると、実際には可愛いとは思えないかも。
    ところで椎名さんは不眠症に悩まされているそうだけど、酒の飲み過ぎじゃないか。酒飲んで寝ると必ず夜中に目が覚めるから、熟睡したいなら飲まない方がいいんだけど。飲まずに熟睡するより、飲むヨロコビ(カタカナが椎名風)が勝るんだろうなあ。

  • シーナ隊長の旅話。タイトルになっている「オバケ」は最初のあたりでまとめて出てくる。自分は霊感がないと隊長は言うけれど、いやいやどうして、いろいろ強烈な目に遭っているのだった。オバケはその土地や場所に縛られているという意見には同感。隊長くらい世界のあちらこちらに出かけていれば、これくらいの経験はしてしまうものかもしれない。

    オバケ譚以外の、旅の苦労話もいつも通り面白い。今や以前のようにスパルタンな旅をすることはなくなっただろうが、まだまだ書き尽くせない思い出話がありそうだ。

  • 東スポ連載旅エッセイを単行本化、北の島、南の島、東の大陸、西の大陸を旅する。酷暑、極寒、山、海、高原、水の上…、氏のエッセイはほぼ読んでいるのでどこかで聞いた話ばかりだけ何回読んでも面白いもんは面白い。世界にはいろいろな寝場所があるものだ。

  • うぬぬ、シーナさんも年喰って旅が減ったんだろうか、追憶にまかせた宿泊回顧録である。それでも十分読ませるのだけれど。タイトルどおりのオカルト宿は冒頭いくつか紹介されるが、実録であるので苦楽いずれかの宿噺が綴られる。なにせ世界中の僻地転戦の冒険家であり、オカルトよりリアルにおぞましい宿が数多い。ラオスの分厚い黴に覆い尽くされた宿、カナダ北極圏の目も開けられぬ呼吸も困難と思われるほどの蚊の大群(蚊だまり)のなかでのテント泊、想像するだに勘弁だ。ミャンマーのインレー湖の水上宿、オーストラリアの砂漠にあるクーバー・ペディのアリの巣地中宿、ここいらなんかは微妙ではあるが泊まってみたいような。まあ、いずれも訪ねた後は確実に体調不良を覚悟しなけりゃならんでしょう。

  • <愉>
    ここのところあまりマスコミなどではお目にかかれなくなってしまったシーナ兄いはどうしているのだろうか、と少し気になっていた。でもこの本のちょっと長めの「あとがき」を読んで、僕は安心した。まだまだ元気で興味津々話を沢山書きまくってくださいよぉ。シーナ兄い!。

全12件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1944年生まれ。作家。1988年「犬の系譜」で吉川英治文学新人賞、1990年「アド・バード」で日本SF大賞を受賞。著書に「ごんごんと風にころがる雲をみた。」「新宿遊牧民」「屋上の黄色いテント」「わしらは怪しい雑魚釣り隊」シリーズ、「そらをみてますないてます」「国境越え」など多数。また写真集に「ONCE UPON A TIME」、映画監督作品に「白い馬」などがある。

「2012年 『水の上で火が踊る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

椎名誠の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×