- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087711370
作品紹介・あらすじ
古本屋台――それは騒々しい都会のど真ん中で、現代人の心を癒す桃源郷――。『孤独のグルメ』の久住昌之と弟・卓也のコンビが描く、渋すぎて斬新すぎて、それでいて深くて泣ける、驚愕の古本漫画!
感想・レビュー・書評
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『孤独のグルメ』の原作でお馴染みの久住昌之さんが久住卓也さんと兄弟ユニットQ.B.B.で出しているコミック漫画。
これはいいなぁ。こんな屋台いいじゃないか。
店主の俯き加減で、「らっしゃい、飲むの?」と聞く感じが渋い。
白波のお湯割りひとり一杯だけで百円。
飲み屋じゃないからおかわり無しと潔い。
常連さんが、喋りすぎると「少しうるさいよあんたたち」「ウチは飲み屋じゃないんだから」と言うのも俯きながらで棘は感じられないのが、また通いたくなるのかも。
「古本あさりは足と腰が痛くならなきゃ希少本にゃめぐり会えないもんだよ…」と時折さらりとカッコいいことを言う。
今日も屋台が出てるのかなと提灯を見つけるのも楽しいだろうなと。
巻末に登場文献一覧もあって二度と楽しめる。
漫画にちらりと出てくるのだが、44冊もあったんだな。
Q.B.B.って何の略?って( )で書いているのがストーリーごとにすべて違ってるのも面白い。
(久住.ベストセラー.撲滅団)から始まり
(キューピー顔の.坊さんの.冒険談)
(狂った.ブック.ボーイズ)
(クソッタレ‼︎.便所で.文庫本読んでいろ!)
(求人広告を.ボンヤリ見てる.ボブ・サップ)
などなど延々と続く。
ああ、今夜は『孤独のグルメ』あるなぁ。
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"うんうんそうだよな〜"
と思わず頷いてしまうこの感じ。
こんな本屋が最寄駅にあったらいいなぁ。
Q.B.Bのイニシャリズムも楽しく、しみじみと年初めに癒されました。
最後の話が少し切ないけど、続編もできないかな。 -
本の雑誌、2018年1位。
おじさんが夜営んでいる屋台の古本屋さん。酒も飲めるし(ただし1杯だけ、しかも酔っていたら出してくれない)、古本・懐かしい本が揃っている、好きな人にはたまらない、サラリーマンの親父、働く人々のオアシスの屋台。
最初は1話ずつ本の紹介があるのかなと思っていたんだけれど、なくてちょっとイメージ違ったかなと。でも味わい深いんだよなあ。いつどこにいるかわからないし、サラリーマンと親父のやりとりも面白いし。シブいし。親父がニクいね。近所にあったら絶対行く!!
みんな本が好きなのね〜と共感持てます。
『熱帯』を読んだ時にこの『古本屋台』を思い出したのよね。謎の本屋屋台《暴夜書房》。どちらも謎だわ。 -
なりたい。古本屋台のおやじになりたい!
出てくる本がマニアックすぎて、かなりおもしろいです! -
第40回アワヒニビブリオバトル「出会い」で発表された本です。
2018.07.03 -
Q.B.B.(画:久住卓也・作:久住昌之)さんの作品【古本屋台(2018)】を読了。2022年”本”(漫画)157冊目。
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一気読み。こんな店があったらええな。
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本好きにはたまらない屋台。
あー、下戸はつらいよ。 -
主人公のおっちゃんは一見渋かっこいい人かと思いきや、古本屋の親父に傾倒しているおちゃめで可愛らしいおっちゃん。
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ありそうで無さそうな(いや、実際はあるわけないけど)神出鬼没の古本屋台。謎のオヤジと焼酎1人一杯限り百円の設定がある種の人々にとっての桃源郷にリアリティを与えている。
QBBの頭文字も毎度笑わせてくれる。
著者プロフィール
Q.B.B.の作品





