古本屋台 (書籍扱いコミック)

著者 :
  • 集英社
3.97
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本棚登録 : 279
感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087711370

作品紹介・あらすじ

古本屋台――それは騒々しい都会のど真ん中で、現代人の心を癒す桃源郷――。『孤独のグルメ』の久住昌之と弟・卓也のコンビが描く、渋すぎて斬新すぎて、それでいて深くて泣ける、驚愕の古本漫画!

感想・レビュー・書評

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  • 『孤独のグルメ』の原作でお馴染みの久住昌之さんが久住卓也さんと兄弟ユニットQ.B.B.で出しているコミック漫画。

    これはいいなぁ。こんな屋台いいじゃないか。
    店主の俯き加減で、「らっしゃい、飲むの?」と聞く感じが渋い。
    白波のお湯割りひとり一杯だけで百円。
    飲み屋じゃないからおかわり無しと潔い。
    常連さんが、喋りすぎると「少しうるさいよあんたたち」「ウチは飲み屋じゃないんだから」と言うのも俯きながらで棘は感じられないのが、また通いたくなるのかも。
    「古本あさりは足と腰が痛くならなきゃ希少本にゃめぐり会えないもんだよ…」と時折さらりとカッコいいことを言う。
    今日も屋台が出てるのかなと提灯を見つけるのも楽しいだろうなと。


    巻末に登場文献一覧もあって二度と楽しめる。
    漫画にちらりと出てくるのだが、44冊もあったんだな。


    Q.B.B.って何の略?って( )で書いているのがストーリーごとにすべて違ってるのも面白い。

    (久住.ベストセラー.撲滅団)から始まり
    (キューピー顔の.坊さんの.冒険談)
    (狂った.ブック.ボーイズ)
    (クソッタレ‼︎.便所で.文庫本読んでいろ!)
    (求人広告を.ボンヤリ見てる.ボブ・サップ)
    などなど延々と続く。


    ああ、今夜は『孤独のグルメ』あるなぁ。


  • 何処から来て、何処に出るのか わからない。
    一杯100円で「白波」(夏はロック、冬はお湯割り)を飲ませてくれるがおかわりなし、酔客お断りの屋台。
    ラーメン、やきとり、おでん等はない。
    扱う物は『古本』!!

    そんな古本屋台にやって来る本好き達と店主(オヤジさん)の物語。

    面白い。
    読んでいてクスッと笑う程度なんだけど染々と面白い。
    何度読んでも飽きない(個人的オールタイムベスト)。
    ポイントはQ.B.B.(久住昌之、卓也兄弟のユニット名)が描いているってとこ。
    兄弟だからって事は別にして久住さん(兄)のストーリーに久住さん(弟)の絵がベストマッチしている。
    今までQ.B.Bの絵には馴染めなかったのだけど、これはホントに良い。

    これが、もし泉 昌之で描いていたら、面白いけどちょっと違ったものになっていたと思う。(例えば 本郷 播とかダンドリくんとか豪快さん辺りが出てきたりして)

    しかし、こんな屋台が本当にあったらいいんだけどなあ。
    あれば毎日とは言わないまでも、週3~4日は通いたい。
    イヤ、通う。
    でも、「白波」を飲むのは週一にしとく。
    そんなに酒好きじゃないし。

    いっその事ブクログさんとQ.B.B.がコラボして期間限定(一~二週間)で全国の主要都市一ヵ所に古本屋台を出すなんて企画をやってくれないかなあ。
    店主は全国のブクログユーザー(男女問わず)の方々から募集して日替りで。
    って、絶対に無理だ!!←又、バカな事を書いてしまった。←反省。

  • 『本の雑誌』に掲載されている漫画ですね。時々読みたくなる雑誌です。(すみません。毎号購入しているわけではなく・・)
    通勤の乗り換え駅にある丸善さんに『古本屋台2』が平置きされていました。2があれば1があるわけで、書店員さんに『古本屋台』を探してもらい2冊を購入しました。1冊目は2018年に発売されていたのですね。約6年ぶりの続編発売に拍手喝采というところです。見開き1ページで毎回完結するスタイルながら、それぞれ味があるというか、しみじみするというか、心が落ち着くようなお話です。本が好きな人で尚且つ、お酒が好きな人ならご自宅に置いておかないといけません。自宅で、ちびちびお酒を飲みながらこの漫画を読む至福のひとときをお楽しみください。笑

  • "うんうんそうだよな〜"
    と思わず頷いてしまうこの感じ。

    こんな本屋が最寄駅にあったらいいなぁ。

    Q.B.Bのイニシャリズムも楽しく、しみじみと年初めに癒されました。

    最後の話が少し切ないけど、続編もできないかな。

  • 第40回アワヒニビブリオバトル「出会い」で発表された本です。
    2018.07.03

  • すごくよかった。こんな屋台がホントにあったらいいな。
    2ページ完結で読みやすく、物語の世界にどっぷり浸れて幸せだった。 辛い現実へのお薬代わりに。

  • 本の雑誌、2018年1位。
    おじさんが夜営んでいる屋台の古本屋さん。酒も飲めるし(ただし1杯だけ、しかも酔っていたら出してくれない)、古本・懐かしい本が揃っている、好きな人にはたまらない、サラリーマンの親父、働く人々のオアシスの屋台。
    最初は1話ずつ本の紹介があるのかなと思っていたんだけれど、なくてちょっとイメージ違ったかなと。でも味わい深いんだよなあ。いつどこにいるかわからないし、サラリーマンと親父のやりとりも面白いし。シブいし。親父がニクいね。近所にあったら絶対行く!!
    みんな本が好きなのね〜と共感持てます。 
    『熱帯』を読んだ時にこの『古本屋台』を思い出したのよね。謎の本屋屋台《暴夜書房》。どちらも謎だわ。

  • なりたい。古本屋台のおやじになりたい!
    出てくる本がマニアックすぎて、かなりおもしろいです!

  • Q.B.B.(画:久住卓也・作:久住昌之)さんの作品【古本屋台(2018)】を読了。2022年”本”(漫画)157冊目。

  • 「本の雑誌」の2018ベスト古本本?だったような。だいぶ雑になった久住さんの絵だけど、ありそうでなさそうな古本屋台(店主)の存在感がすごくいいな。一杯だけ酒を呑ましてくれるのも良い。
    なんというか赤瀬川原平の虚構小説的な面白さと、久住さんらしいオヤジの個性が素晴らしいです。

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著者プロフィール

作・久住昌之、絵・久住卓也によるユニット。合作ペンネーム。

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