地下にうごめく星

著者 :
  • 集英社
3.62
  • (4)
  • (8)
  • (14)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 81
レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087711387

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 読む前から自分にとって突き刺さりそうだな、って思ってたけどそんなもんじゃありませんでした。ガン刺さりです。
    自分はアイドルを応援するっていう文化から遠い所にいますし、多分病的に苦手です。
    なのに地下アイドル / 蠢く星 というワードの組み合わせには突き刺さるものを感じました。

    登場人物がいろんな思いを詰め込みながらアイドルを目指して行くのですが、その感情の起伏に「分かる…」と感情移入してしまいます。それだけキャラが立っているのかもしれません。

    また、後半のオチの部分まで含めてデビュー作、「ラメルノエリキサ」よりも好きになりました。
    作者はキャラに感情移入させるのが上手いので、是非いつかシリーズ物とか読んでみたいなって思います。

  • アイドルにはまった経験のない私にとって、どこもかしこも新鮮だった。アイドル、しかも地下。なんとなくうさんくさくてあやしいイメージのあるそのアイドルたちの、さまざまなおもいのこもった青春。そこに40代で突然アイドルオタの、しかもプロデュースする側にはまり込んだ一人の女性の「遅れて来た青春」がからまり、予想外に血が騒いでしまった。アイドルのおっかけ、ちょっとしてみたい。

  • yk

  • タイトルを見たとき、不思議に思った。

    地下にうごめく星-

    地下に星はいない。
    星はキラキラするもので、うごめくと評されるものではない。

    けれども、読み進めていくと理解できる。彼女たち、彼たち、アイドルもファンも、みんな地下にうごめいている星なのだと。
    地下アイドルの光に魅せられるファンがいる。光を求めて藻掻くアイドルがいる。自分の思い通りにならないアイドルに闇を募らせるファンがいる。ファンに光を求め自身は闇を抱えるアイドルがいる。

    これは、現実、夢、嘘、本当、光、闇、欲望……爆発できない気持ちがうごめく、ドロドロした現実世界の一角で綴られる、主役になれない主人公達のうごめく物語なのだろう。

  • たまたまライブで見た「地下アイドル」に
    人生を賭けるほどのめりこんでしまった
    40代独身女子の夏美。
    一瞬でステージに魅了され、
    無謀にも「地下アイドルのプロデュース」に
    挑戦することに…

    地下アイドルについてほとんど知らないので
    こんなにフワッとした感じで始めたり
    辞めたりできるの…?と驚きました。
    どちらかというと「自由なサメ~」みたいな
    作品の方が好きなのでちょっと合わなくて残念。

  • 同僚の付き合いで地下アイドルのイベントを初体験したアラフォー会社員の女性。そこでひとりの地下アイドルと出会い、恋にも似た衝撃を受け、一気にプロデューサーとして名乗りを挙げる。
    ヅカジェンヌになりそこねた23才と、天使となのる少女と、おとこの娘。いろんな意味ではみだした4人がアイドルとして星になれる日は来るのか?

  • 武蔵野大学図書館OPACへ⇒ https://opac.musashino-u.ac.jp/detail?bbid=1000124906

  • 普通のおばさんOLが突如地下アイドルのプロデュースを(本気で)志すという設定がどれだけ現実的なのかはわからないが、参加する側、させる側それぞれが、夢と現実との間を行き来しながら、懸命に自分の居場所を見つけようとする姿に思わず感情移入してしまう。

  • 地下アイドル〜

    渡辺優さんの本!久しぶり。
    キャラが良い。天使ちゃんとか。
    一人一人に共感。
    暗闇の中の光 的な終わり方が好き。

    でも!
    アイドル好きとしては一つ気になることが……
    それは表紙のイラスト!
    キャラはいいんだけど…服、ダサくない?
    地下アイドルだからってことであえてダサくしてんのか?と思ったけど、今普通にもっと可愛いでしょ。
    そこが許せん。
    内容はいいけど表紙のイラストが!
    タイトルロゴも良いのに!衣装が!

    もっとアイドル好き!って伝わるイラストレーターさんが良かった。

  •  アイドルというものに、夢を託すのだろうか? だからこそきらきらと輝き、美しい、手に届かないものになるのだろうか。
     このお話に出てくるアイドルは、テレビに出るアイドルではなく、ライブハウスを主とした地下アイドルだ。不惑の40代にて初めてアイドルにはまる女性。地下アイドル、女装男子、天使、かつての地下アイドルと、視点を変えながら物語は進む。
     それぞれが欲しいものをアイドルに託している。アイドルを夢に見ている。その憧れが、欲望が、とても美しくてくらくらする。

     面白かった。堪能した。

全10件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1987年宮城県生まれ。宮城学院女子大学卒。2015年に『ラメルノエリキサ』で第28回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。他の著書に『自由なサメと人間たちの夢』『地下にうごめく星』がある。

「2019年 『行きたくない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

渡辺優の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

ツイートする
×