鏡のなかのアジア

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 128
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087711462

作品紹介・あらすじ

チベット、台湾、クアラルンプール、京都……。言葉の魔力がいざなう、アジアへの旅路。

はるかな歴史を持つ僧院で少年僧が経典の歴史に触れる「……そしてまた文字を記していると」、雨降る村でかつて起こった不思議な出来事を描く「Jiufenの村は九つぶん」、時空を超え、熱帯雨林にそびえる巨樹であった過去を持つ男の物語「天蓋歩行」など、アジアの土地をモチーフに、翻訳家でもある気鋭の著者が描く、全五編の幻想短編集。

感想・レビュー・書評

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  • 樹木の話と、海からくる未来を見る男の子の話がよかったな。
    手元において時々読みたい感じの本だ。

  • 『鏡のなかのアジア』谷崎由依|担当編集のテマエミソ新刊案内|集英社 WEB文芸 RENZABURO レンザブロー
    http://renzaburo.jp/shinkan_list/temaemiso/180706_book02.html

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    アジアの「土地」をテーマにした幻想短編集。チベットの僧院で、少年僧が土地と経典の歴史に触れる「そしてまた文字を記していると」、京都の大学で日本と海外の留学生の視点が交わる「国際友誼」など、全5編。
    https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-771146-2

  • 百年か一年か一日、ほんの数分を書物のなかで過ごしたように思う。
    書物は鏡。一点に静止しながら時空のすべてを映しとる。円環的につながった過去・現在・未来のあらゆる事象を同時に映現する。既視感と未視感。はるかな過去を追っていくといつの間にか未来に到達してしまう。わたしはかつて砂であり、海であり、木であった。脈打つ血の音が地の底を流れる水の音として聞こえてくる。わたしは記憶を渡されたのだ。かなたから、あなたから。
    ふり返ったとき遠く時間の向こうに、命脈のうちに、わたしの黄金の季節が侵されずにあればそれでいいのです。

  • 2018-7-29

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著者プロフィール

谷崎 由依(たにざき ゆい)
1978年福井県生まれの小説家、翻訳者。近畿大学講師。福井県立藤島高等学校、京都大学文学部美学美術史学科を経て、同大学院文学研究科修士課程修了。2015年から近畿大学文芸学部講師を務める。
英米小説の翻訳や校正を手がけ、創作活動も行っている。2007年「舞い落ちる村」で文學界新人賞を受賞しデビュー。訳書にインドラ・シンハ『アニマルズ・ピープル』他多数。2017年、『囚われの島』で第39回野間文芸新人賞候補。

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