トッピング 愛とウズラの卵とで~れえピザ

  • 集英社
2.82
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本棚登録 : 51
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087711561

作品紹介・あらすじ

「今日は、で〜れえ暑いねぇ」。
岡山弁が飛び交う奉還町商店街で、雑貨カフェ「セワーネ(岡山弁で大丈夫という意味)」を営んでいるあゆみ。
夫の雅彦は毎日大忙しだ。福男になりたくて西大寺裸祭りに参加するものの失神。早く帰宅したいから部長を辞めさせてくれと社長に直訴。妻のためだ。
一昨年に発見された乳がん。手術も治療も順調だが心配でならない。雅彦の行動はすべてあゆみを元気づけたい一心からだ。
雅彦の愛の“暴走"は日々加速する。そしてある日、雅彦はあゆみのために“で〜れえ(すごい)"ことを思いついた!!
ユーモラスな筆致ながら、夫婦や家族のあり方を問う、川上ワールド全開のハートウォーミングな家族小説。
あなたはここまで妻を愛せますか!?

【著者略歴】
川上健一(かわかみ・けんいち)●1949年青森県十和田市生まれ。県立十和田工業高校卒業。77年『跳べ、ジョー! B・Bの魂が見てるぞ』で第28回小説現代新人賞を受賞し作家デビュー。90年『雨鱒の川』刊行後休筆。2001年『翼はいつまでも』が「本の雑誌」年間ベスト1に選ばれ、翌年、第17回坪田譲治文学賞を受賞。青春小説、スポーツ小説を数多く手がける。

感想・レビュー・書評

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  • 岡山弁(?)で全編進んでいく。なんかすごくコテコテな方言を敢えて使ってるような?岡山のかた、普通にこんな感じでしゃべります?
    でも、方言って没入すると本当にかわいい。
    ストーリーはちょっと予測できてしまうけど、全体としてほんわかした空気に包まれていて、良い読み心地。
    ガンになって、5年生存率90%という数字をどう受け止めるか、それはその人がいままでどのように生きてきたかによる。
    ちょっと、主人公の考え方は自虐的すぎるかなぁと思う部分もあるけれど。
    ガンになったことで全てのことがありがたく幸せに感じることもできるのか。
    そして、どんな人も心からのありがとうという言葉を待ってるのかもしれない。

  • 「朝ごはん」に続き2冊目の川上さん。
    登場人物、皆良い人。
    でも、良い人過ぎて、印象が薄いのが残念。

  •  川上さん、今回は岡山が舞台の物語、岡山弁が漏出していますw。「トッピング」、愛とうずらの卵ので~れぇピザ」、2018.11発行。難波雅彦、あゆみ、悟史の3人家族。がんで治療中の妻を励まし元気にさせるために雅彦、懸命の頑張り。まずは西大寺の裸祭りで宝木を獲得せんと奮闘するも粉砕w。次は倉敷の阿智神社に行き、見れば長生きするという南極老人星を見ようとするも星は見えず。最後は世界一のピザ、マルゲリータの作成を。果たしてピザは出来上がり、美味しく焼けたのでしょうかw。全般的にちょっとテンポがゆるい気がしました。

  • 奉還町商店街での温かな人間模様。
    ほっこりしたい人に最適!
    「一生懸命さと笑顔を忘れなければ夢は叶う」
    そうだといいなぁ。

  • 図書館の棚にあって、なんとなーく気になって読んでみた。
    川上さんのことは全く存じ上げていなかったのだけど。
    ぴんとくる、って大事だなーと思って。
    表紙のとおり、あたたかーいお話。
    この内容いる?!みたいなのはあったし、いくら妻想いとはいえ、雅彦空回りしすぎっしょ!て思ったけど。
    息子の悟史はいちばん共感できたな。。いちばんお母さんのこと考えてる。
    そこまで期待してなく読んだけど、リアルなところが盛り込まれてたのがよかった。読んでてつらかったけど。
    妻のあゆみの母と父を介護しているのは、3姉妹の中のあゆみだけ。しかもあゆみはガンの治療中の身であるのに。。なんって姉たちは冷たいんやー!と思った。でもあゆみは嫌がらずに親を想って自分から進んで介護してるんよね。あゆみえらいっ。こんな人憧れる、、
    つい最近、藤井隆と乙葉のなれそめをネットのなんかで読んだのだけど、乙葉は、ミスをやらかしたスタッフさんが謝りにいくと「わたしの立ち位置が悪かったので、、」と腰低く対応したそうで。売れていた時だったのに、全然天狗になっていなくて、それどころかスタッフさんを気遣う乙葉に惚れたのだそう。
    それを読んでから、これからは「いつも心に乙葉を。。」て思たよね。やさしい人って素敵。
    この本を読んで、あゆみもとてもやさしい人やなあって思った。
    期待してた以上のお話でした◎

  • 岡山の言葉に馴染みがないので会話のテンポに馴染めなかったものの
    乳がんを患ったあゆみが夫の愛でパワー充電してるのにほっこり

  • 3.5
    東京でフリーのデザイナーをしていた主人公・あゆみは、妊娠を機に恋人と破局、さらには流産と心身共に疲弊したタイミングで、両親と二人の姉の身勝手な要請を受け入れ帰岡。奉還町商店街で雑貨カフェ・セワーネを営むが、あゆみを溺愛する夫・雅彦と息子・悟史との幸せな生活もつかの間、乳がんに侵されてしまう。
    手術は成功するが、治療の副作用や戻らない体力、さらには再発の恐怖と闘いながら、微妙な関係の両親の世話、そしてセワーネの営業と奔走する。
    そんなあゆみを支え、何とかして励まそうとする雅彦のトンチンカンな頑張りや、商店街の人々の暖かいサポートの物語。

    ◯難波あゆみ
    ◯難波雅彦 あゆみの夫。
    電子機器の営業。
    ◯難波悟史 あゆみの息子。高二
    ◯岸本弘高 雅彦の後輩。
    セワーネ常連のマッチョ。


  • なんだろう、悪くないんだが全体的に少し足りないく今一つな感じ。 2018.12.21

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著者プロフィール

小説家

「2014年 『ライバル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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