逝年

著者 :
  • 集英社
3.35
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本棚登録 : 1237
感想 : 205
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087712247

感想・レビュー・書評

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  • リョウ、二十歳の夏。恋愛にも、大学生活にも退屈した日々を送るなか、ボーイズクラブのオーナー・御堂静香に見出され、とまどいながらも「娼夫」の仕事を始める。やがて、リョウは女性たちのなかにひそむ、さまざまな欲望の不思議に魅せられていく…。性愛の深淵を透明感あふれる筆致で描く長編小説。
    (BOOKデータベースより)

    ***

    前作「娼年」を読んだ時にすでに今作も出ていて ずっと読みたいと思っていたのですが、なかなか文庫化しないので(そろそろかな?)図書館で借りて読みました。

    読み終わった直後 この本のイメージをなんて表せば良いのか、なかなかしっくりくる言葉が思いつかなかったんですが。
    “しっとり”という言葉が良いかなぁ、なんて思いました。
    それから 重すぎず、軽すぎず、心になじむ重さを感じました。

    内容は、現実的に考えてしまうと え…。 と思ってしまうところがいろいろとあったので、あくまでも物語として読めれば良いのかな。

  • 『娼年』の続編。男娼クラブのオーナー御堂静香が逮捕され、クラブが無くなってから1年経った頃、No.1だったリョウとアズマ、静香の娘の桜良、新メンバーのアユム、メグミで「クラブ・パッション」は再開された。リョウは娼夫の仕事を天職だと自覚し、実質的にクラブのオーナーとなって仕事に励んだ。リョウにとって母の様な存在となっていた御堂静香も釈放されて戻ってきたが、収監中にエイズを発症して余命数か月だった。
    御堂静香との最後の関わり合いとその死を乗り越えて、前作より成長したリョウが描かれている。小説と割り切っても非現実感は否めないが、恋愛や人間関係の捉え方のひとつなのであろう。

  • 夜の世界が意外と細い線で爽やかに描かれている、おもしろい本。
    最後の女性のイメージが、飯島愛

  • 『娼年』の続編、図書館で2冊同時に借りてきた。どちらもとても面白かった。前編を読み終わってからすぐに気になり、こちらもすぐに読破。思わず涙が出るシーンもあった。こちらは個人的には☆4.5くらい。

  • 静かで優しくて、せつなくて悲しい小説です。

  • 娼年の続編がまさか、あるなんて
    びっくりした作品。
    また、泣かしてくれる。。
    前作よりも大人になった青年のその後、

    良くも悪くもこの2作品が好き。

  • 「娼年」の、続編。
    見つけたので、即読んでみた。

    結論:わたしは、娼年のほうが、好み。

    その後はもちろん気になったし
    きちんと一区切りまで読めたのはよかったけど。

    美しさは、相変わらず、おなじ。
    リョウくんは、素敵なまま。

  • 前作では頼りない主人公だった気がしたけど
    2年経つとさすがに成長しましたね。
    少年、青年ときて、次は中年?うわー・・

  • 2010/08/11借。

  • 性に対しての考えが変わった。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEEN フォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、13年 『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞。他著書多数。

「2022年 『心心 東京の星、上海の月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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