逝年

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 1155
レビュー : 197
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087712247

感想・レビュー・書評

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  • 松坂桃李主演の映画にもなった「娼年」の続編。主人公リョウは娼夫。
    リョウが務めるクラブ・パッションのオーナー御堂静香が逮捕された後の物語。AIDSを発症した御堂静香、性同一障害のアユム。気づかないだけで、本当はそんな人たちは傍にいるのかもしれない。
    性は自由なのか、と考える必要はなく、物語として綺麗に読み進むことができる作品。単純に性描写だけを求めていてはいけません。リョウが女性を描写するところ、心理面で女性を大切にしているところ、そこが素敵です。
    それにしても、死ぬまで性を求める静香って凄いですね。ビックリです。でも最期は、愛する人のぬくもりを感じたいという思いは、わかるような気がします。

  • 娼年の続編。石田衣良の恋愛小説好きだなって思った。人が誰かを愛する時1番欲するのはその人の体なんだなって。体を通して心を通わせたいんだなって。

  • 娼年(しょうねん)の続編。未成年をコールボーイとして使っていたオーナーが逮捕されてから1年、若き4人が、クラブを再開するところから始まり、ドンドン業績を伸ばしていく。そんな中に元オーナーが刑期を終えて帰ってくるのだが、HIVを発症していた...
    違法とはいえ、現代に心の休まるこういうものは不可欠かもしれないと思える作品。

  • 娼年の方が良かったかなぁ。。。

  • とても静かな小説。
    タイトルがぴったり。

    描写は具体的ではあるけども、嫌らしさを感じなくどういったものかと言うのは考えさせられます。

    これから年をとっていくのに、素敵だなぁと思う小説でした。

  • 著者初期の傑作「娼年」の
    続編にして完結編。

    娼夫として働く青年・リョウは、
    女性の快楽の奥に何を見るのか。

    主人公を通して描かれる
    女性の心理描写が相変わらず凄まじい。
    女性社会にいる自分ですら参考になる(何様?)

    一作目ほどのインパクトはないけれど、
    淡々と流れる文章とストーリーの美しさは秀逸。


    -相手の幸福が、自分にとって不可欠な状態を愛という-


    逝と、性と、セックスについて、
    もう一度真摯に考えてみませんか。

  • 前作『娼年(しょうねん)-call boy-』の完結編。
    やはり続きが気になってしまい、またしても半日で読了。

    逝年(せいねん)-call boy2-ってタイトルから結末は想像できましたが…相変わらず透明感のある文体でサラっと読めました。
    前作から1年しか経ってないのに、主人公リョウのキャラが成長しすぎな気もしますが。

    一条ゆかりの『正しい恋愛のススメ』を連想しましたわ。

    アズマの昼間からシャンパンってのに激しく共感w。
    アユムとメグミの話とかも読んでみたいですね。

    ジャケ買いした前作同様、ゴールドとアイボリーの装丁も高級感があって綺麗。

    前作を読んでから読み始めることをオススメします。

  • 娼年の続編。
    本当に好きになった人の最後の人になることを心から望んでいて。
    単純に強い、すごいって思えました。
    これからのことを考えながら、いろいろな面から性と向き合ってる内容。
    人を強く思う人ってすごいって思いました。

  • 「娼年」の続編。「娼年」よりも生きるということを考えさせられる深みのあるストーリー。優しくて奇麗な描写になったように感じた。

  • 男として好きな女性の「最後の男」になることに強い憧れを感じました。

    また、歳を重ねていく大人の女性の美しさが、しっかりと物語の中で表現されていて、著者の女性への尊敬と敬愛の念を強く感じました。

    〝主人公〟(と言うか著者自身)の女性に対する感性に、共感出来ると言うのか、自分に似ているところが多く、凄く読み易すかったです。

    一度、石田氏と腹を割って話したいですね(笑)

  • 娼年の続き。
    生きてるって身体を通して誰かを感じて
    分け合うってこと。

  • カタカナの匿名性を思い出した。
    静香と咲良は漢字で動かしようのない個人、ほかの子は匿名性のあるカタカナ。
    二人の女性の物語なんじゃないかと。
    アユムくんの話はぐっときた。

  • 娼年の続編なんだけど、ただの延長線みたいにかんじてしまった。

  • 前作の娼年の続篇。
    改めて、自分とはかけ離れた世界だと思うのに、
    りょうと、さくらと、れいこさんの
    関係が素敵だな、と思った。

  • 大切な人の死期がせまったときのリョウのとった行動に深い愛を感じました。

  • 「・・・少年っぽいのが、あのクラブの男の子の特長だったんだから」
    「ほかにはどんな特長があったんですか」
    「あとはなんだろう・・・女性をしたに・・・見てない感じ」

    『娼年』が最高によかったので、本屋さんでこの続編を見つけた時には嬉しくて。
    仕事としていること、扱っているのはセックスなのだけど、作中の女性たちも読者である私も、それはそれは優しく丁寧に「心を抱かれて」いるのだ。
    だから、涙がでる。満たされる。
    本の中のお話にしても、読めて嬉しい。

  • 前作の『娼年』に続き、タイトルがたまらなく良い('ω'*)

    初めてというものはよくあるけど、最後のセックスを描いているのが印象深い。
    心を生かすと書いて「性」。
    リョウと今回登場するアユムもそうで、相手を受け入れ、自分も受け止めてもらって生きられるのだと思った。
    内容自体は重いのにさらっと読ませてくれる文章はすごいとおもう。
    2011.05.21

  • 2010/10/30読了

    娼年の続きと聞いて。静香さんがエイズによって消えていく様がとても印象強かった。リョウと静香さん双方の願いが叶うとき、何だか言いようもない熱と冷気が存在していたように感じる。
    最後の二人のセックスは、ただの欲望ではなく、「愛」が、恋人とも親子ともいえないような微妙な「愛」があってこその行為だったんじゃないかと思う。良作

  • 2011/02/19

    死ぬという別れへの親しみの表現が印象的です
    最近大切なものを失って、でもどこかすっきりしている自分もいて、悲しいはずなのになんでかな、って感じていたことについてすこし答えが見えた気がします。変わらずずっと大好きだからそう思えるんだと思いました。

著者プロフィール

石田 衣良(いしだ いら)
1960年東京生まれの小説家。フリーター、広告代理店でのコピーライターを経て、36歳のときに一発祈念して執筆活動を開始。
1997年、『池袋ウエストゲートパーク』で第36回オール讀物推理小説新人賞、2003年『4TEEN フォーティーン』で第129回直木賞、2006年『眠れぬ真珠』で第13回島清恋愛文学賞、2013年『北斗 ある殺人者の回心』で第8回中央公論文芸賞をそれぞれ受賞。
多くの作品がドラマ・映画化されている。代表作に、ドラマ「池袋ウエストゲートパーク」「下北サンデーズ」、映画「アキハバラ@DEEP」、「娼年」。
2015年にウェブ個人誌『小説家と過ごす日曜日』を創刊するなど、メディアをまたにかけて活躍を続けている。

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