逝年

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 1153
レビュー : 197
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087712247

感想・レビュー・書評

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  • 「娼年」のその後のお話。
    間がかなりあったので読み返してから読みましたが、読み返す必要もなかったかなと思いました。
    過去の話はあまり出てこないので、「過去」と「現在」がばっちり分かれているので、成長したその後のストーリーが楽しめました。

  • なかなかおもしろかった。男性の作家が描く性描写って、女性から見ると一方的というか暴力的な感じが多い。でも、この小説ではすごくやわらかい感じがする。
    『心を分けあうために身体を重ねる』『生きているって、自分の身体をとおして誰かを感じて、なにかを分けあうってことだったんだね』この言葉にはとても心を揺さぶられた。娼夫って聞くとただ性欲を満たすための存在って感じるけど、リョウくんみたいに相手の心の傷を癒してくれる存在なら神様みたいに思えるだろうなあ。

  • 娼年に続けていい話しだった

    死ぬまで性欲もあるんだね個人差だと思うけど

    私は食欲が凄い

  • ありのままの自分を受け入れてくれる場所があれば、前を向いて生きていける。世間の「普通」の壁にぶち当たったら、また読み返したいなぁ☆

  • 同著者による「娼年」の続編。御堂静香がオーナーとして経営するボーイズクラブは、ある日そのクラブのナンバーワンである主人公のリョウの同級生であるメグミによって警察の摘発を受ける。HIV保持者である御堂静香は医療刑務所へ入所するが、残されたクラブのメンバーは、リョウと静香の娘である咲良を筆頭にもう一度クラブを再開させる。静香が帰ってくる日をひたすら信じて経営を続けるが、静香は独居房の中でのストレスによりAIDSを発症。残された僅かな時間と、人間の永遠の欲望を目の当たりにしたリョウは遂に行動を起こす。最後は本当に感動でした。

  • 「娼年」の続編。

    きわどい性描写がたくさん出てくるのに
    この人の文章だと いやらしさを感じないのが
    不思議。

    文庫本巻末の解説にもあるように
    「石田衣良さんは 女性の加齢を成熟として
    きちんと書ける数少ない日本の男性作家のひとり」
    まったく同感!

  • 娼年に引き続き一気読み。勉強しに行ったはずの図書館で3時間で読んでしまった(笑)
    そして、引き続き透明で綺麗な世界観。
    セックスって愛情を伝える手段なんだ、と純粋に思わせてくれる。

  • ぼくたちは色とりどりに咲き乱れる欲望の花束を、胸の奥に死ぬまで抱えて生きている。

  • 『娼年』の続編だからとても楽しみにしていたのだが、なんとその期待以上だった。読み始めたら止まらなくて、一気読み。

    女性客にセックスを売る商売なのに、なぜかまったく嫌らしくも醜くもない。リョウたちにかかると、むしろこれが美しく温かく崇高なものに見えてくるから不思議だ。

    リョウは、肉体やテクニックが優れているだけではなく、生まれながらに持っている精神の優しさ、美しさがあるのだ。 年配の女性や特殊な事情のある女性にも、偏見なく自然に温かい視線を向けることができる。

    後半は特に悲しい展開だったが、読んでいて心地良かった。

  • 女性の、特に年を重ねた女性の美しさを本当に素晴らしく書いてる本
    性病やGIDなど、色々な性の問題について書いてる

    本当に面白い

  • 2010.12 再読
    2巻目の方が好き。リョウとアズマと咲良の、このトリオが好き。そしてメグミをどうしても許せない自分がいる。

  • 静かで優しくて、せつなくて悲しい小説です。

  • 娼夫―call boyのお話。

    娼年の続編で逝年。
    しょうねんとせいねん。
    タイトルと内容がリンクしているし当て字が上手い!
    娼年が好きだったので文庫本になるまで待てなかった1冊。

    娼年に比べ衝撃的ではなく、ゆったーり読む感じ。
    内容は相変わらず激しく、エロちっくでしたが穏やかに終わりました。
    かなりエロいんだけど決していやらしくない。
    これは本当に石田マジック!

    石田作品は毎回ですが色々考えさせられました。
    生・性・愛・そして死。
    多分今の私はこの作品の意味を半分も理解してないと思う。
    でもそれは今無理に理解するのではなく、
    これから生きてく上で色んな経験をしていっぱい考えて理解していけばいいのかなーと思いました。
    大人になる過程で何回も読みたい本でした。
    文庫化したら絶対に買います!


    大好きなことに集中する。セックスでなくてもぜんぜんかまわないけれど、そういう時間をどれだけ一生のうちにつくれるか。富でも名声でもなく、それが人生の満足度を計る鍵だと思う。なにかほかのためでなく、その行為自体が目的になった輝くような時間。


    生きているって、自分の体をとおして誰かを感じて、なにかを分けあうってことだったんだね

  • 「娼年」も好きだったけど、この作品も良かった。
    石田衣良氏の書く物語は、共感部分は少ないけれど、心地よく読むことが出来る。
    <満たされる>という感覚なのかも。


    (10,03,03)

  • 娼年のつづき

  • えっ何時の間に出たの!って感じで読みましたが、ヤバい!うっかり涙がちょちょ切れる所だった…
    エロいだけの内容だったら鼻で笑う感じだけど、全然そうじゃないもんな
    死ネタの所為もあるかもですが娼年よりも惹き込まれた。

  • 昔、「娼年」を読んですごくすごく好きだったので。

    懐かしかったです。リョウくんも咲良もアズマも。

    でもやっぱりリョウが好き。素敵過ぎるわぁ。
    なんだかちょっと大人になってよりかっこよくなってる。
    いつの間にか年下になってたけど(笑)

    内容は、切なかったです。すごく。
    色々な形があって、でも全部愛なんだなぁと。

    これは2冊ならべて本棚に置いておきたい小説です。宝物です。
    キュンときました。前作読んだ方は絶対読むべきだと思った。

  • 娼年に続いて、おもしろかった。
    どんどん引き込まれていく感じ。
    静香さんが亡くなったあとがもうちょっと欲しかった。

  • 前作『娼年』がだいすきなので、期待していたようななくてもよかったような続編。
    死と向き合うことよりも生と向き合うことの方が何倍もエネルギーが必要で、そのことがすごくきれいに描かれている感じ。
    あたらしく出てきたひとたちも好ましいし、個人的にすきなアズマくんもキャラクター性が確立して(なんとなくおとなになって)てよかった。
    最近の石田衣良はあんまり読んでなかったけど、昔すきだったのは間違ってなかったって思えました。

  • 14日読了
    最期の静香とリョウの惹かれあうシーンが感動。
    お互い社長と従業員、男と女と見るのではなくひとりの“人間”として触れあった二人が何ともステキでした。

著者プロフィール

石田 衣良(いしだ いら)
1960年東京生まれの小説家。フリーター、広告代理店でのコピーライターを経て、36歳のときに一発祈念して執筆活動を開始。
1997年、『池袋ウエストゲートパーク』で第36回オール讀物推理小説新人賞、2003年『4TEEN フォーティーン』で第129回直木賞、2006年『眠れぬ真珠』で第13回島清恋愛文学賞、2013年『北斗 ある殺人者の回心』で第8回中央公論文芸賞をそれぞれ受賞。
多くの作品がドラマ・映画化されている。代表作に、ドラマ「池袋ウエストゲートパーク」「下北サンデーズ」、映画「アキハバラ@DEEP」、「娼年」。
2015年にウェブ個人誌『小説家と過ごす日曜日』を創刊するなど、メディアをまたにかけて活躍を続けている。

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