傀儡

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 80
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087712315

感想・レビュー・書評

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  • 「傀儡」(坂東眞砂子)を読んだ。
これは良い。
タイトルの「傀儡」に込められた作者の思いとは・・・。
「傀儡女、農民の女、渡来僧、武士、錯綜するそれぞれの運命の糸が一枚の見事なタペストリーに仕上がった」という感じかな。
特に傀儡女の『叉香』と農民の女『いぬ』のなんともいえない不思議な縁を描く坂東眞砂子の眼差しがとても優しい。
図らずも「平家物語(古川日出男)」「日蓮(佐藤賢一)」ときて今回の「傀儡」という流れはなんとなくゆるりと繋がっている気がする。
この世の無常感かな。

  • 2019/1/18
    サボって、読みきった。

  • 全体が禅問答のような物語でした。

  • 中盤まではなかなか良かったのですが、残りはなかなか進まなくて退屈でした。

  • 思っていた怖さはなかったけれど、大変読みごたえのあるお話でした。お勉強した気分

  • 面白い。

  • 坂東眞砂子でまず紹介したい3冊です。いずれも壮大なスケールと精緻な考証で読む者を坂東ワールドへ誘います。短編よりも長編にこの作家の真骨頂を見ます。ぜひ時間のあるときにどうそ!

  • 様々な立場の人によって進んでいく話でした。
    僧や非人、武者、傀儡女と立場が違うからこそ考え方も違う。様々な考え方に触れられました。
    場面展開が多かったけど、自分の気になる人物が出てくるまでも楽しみの一つかも。

  • この時代の僧侶・庶民・武士・非人などが絡み合っていて面白かった。
    色々な人の視点に切り替わって書かれていたので、それぞれの価値観や思惑や人生の違いや似たところが浮き彫りになって良かったと思う。
    テーマ?の割にどろどろしていなくて、後味もすっきりしていた。

  • 倉時代、武家、僧、傀儡師、庶民、非人。絡む因縁、復讐と迷い。よくまぁ、これだけ時代背景を生かせたなと感心。同時代を描いた作品の中では秀逸だと思う。誰が主人公ということはない、主要人物それぞれが自分の世界を生きている。怨霊、幻については余計とも思うが、それも因果の要素なんだろう。仏教、非人等の描写で反論も出そうだが、それは読者の解釈でいいんじゃないかな。

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著者プロフィール

高知県生まれ。奈良女子大学卒業後、イタリアで建築と美術を学ぶ。ライター、童話作家を経て、1996年『桜雨』で島清恋愛文学賞、同年『山妣』で直木賞、2002年『曼荼羅道』で柴田連三郎賞を受賞。著書に『死国』『狗神』『蟲』『桃色浄土』『傀儡』『ブギウギ』など多数。

「2013年 『ブギウギ 敗戦後』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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