右岸

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087712346

感想・レビュー・書評

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  • まだ左岸を読んでないけど。

  • 『冷静と情熱のあいだ』から10年あまり。
    江國香織とともに、「出だしと終わりだけを決めてあとは自由にふくらませる」方法で雑誌に連載されていた『右岸』と『左岸』。 前共作とは違った面白さがありました。

    決して交わることのない両河岸は主人公茉莉と九の人生であり、それを示すように流れつづける雄大な河。

    二冊を読み終えると、題名がそんなイミを持っているのかと思わされます。

    個人的には『左岸』が好きだけれど、それは男性目線、女性目線の違いでしょう。

  • 不思議な物語。
    ファンタジー、オカルトチック、スピリチュアルな場面が色々とある。

  • 冷静と情熱のあいだ
    あれから10年、辻仁成と江國香織の奏でる二重奏ふたたび。


    正直かなりがっかり
    超能力だとかセックスだとかセックスだとかセックス
    ちんこがでかくてどうだとかじめじめ
    辻さんの書く男性の最高傑作、ほんと駄目男の決定版、祖父江九。
    気持ち悪い性的表現が多い。
    そして長い、一人の人間の50年分を綴ってるとしても退屈。

  • つじじんせい?ひとなり?なになに?

  • 面白かった。すごく引き込まれて電車を乗り過ごしてしまうくらいだった。
    辻さんの本は初めてだったけれどちょっと長いなと思いつつ読み切りました。

    茉莉ちゃんを想う「九」の五歳からほぼ晩年までの話。
    超能力をテーマにした波乱万丈な生(性)の話でもある。

    左岸の方も読んでみたい。

  • 江國香織の「左岸」と対をなすものがたり。科学的に証明できないものはすきじゃないので、テーマが「超能力」と知ってちょっと敬遠したけれど、読みすすめていてもそこまで気になるものではない。
    それよりもなによりも、特別な能力(書中で主人公は、決して特別ではない、と言っているのだけれど・・・)を持って生まれてしまったがゆえの苦悩、葛藤、逡巡がじつにたくみにえがかれる。おおいに非現実的なおはなしだけれど、その非現実性ゆえ、生きるとか、死ぬとか、愛するとか、失うとか、そういう至極人間的なものが色濃くにじむのかもしれない。
    近づいてははなれ、それでも寄り添うかのような、「左岸」とのゆるやかなつながりもよいです。左→右の順で読むのが個人的には好きかも。

  • やっと読み終わったけど、やたら長かった・・・。この長さ必要?!
    祖父江九の半生なんだけど、九が超能力を持つって設定でなんだかオカルトっぽくなってついていけない場面も。面白いかというと、うーん。ここまで読んだんだから読み切らなきゃという感じ。
    それにしても辻仁成って人は「忘れられない人がいる」って設定が好きなのか自身の経験なのかわからないけど多い気がする。そして独特の辻仁成節。文章に自己陶酔というかナルシストぶりを感じる。

  • 辻仁成さんの『右岸』
    江國香織さんの『左岸』
    『冷静と。。。』とは全然違う感じであって、
    今の私の年齢だからかもしれないけれど、胸にしみる
    静かなやさしい本だった
    福岡、東京、パリを舞台に、自分にひたすら素直な人たちが
    傷ついて、大切な人を無くして、それでも生きていく姿や
    辻さんの「生きていくと言う事は悲しい事」という文章や
    若い人たちのキラキラした輝いた感じと
    年を重ねていく人たちの悲しさと優しさとが
    静か〜に胸にしみて、なんだか泣きたくなる
    辻さんと江國さんって本当に相性がいいんだね
    かわりばんこに読んでいてなんの違和感も感じなかった

  • 江国香織とのコラボ「冷静と情熱のあいだ」はわりと好きだった。一つのストーリーを女性側、男性側の別作品で描いたり、章毎に交代するのは他にもあるが、コラボは家族か仲間じゃないと難しいだろうなぁ~
    超能力者の波乱万丈な一代記、という感じでもない。心理描写、展開ともたどたどしく納得しづらい部分も多い。ただ、過去の別イメージを寄せ集めて継ぎ接ぎしたような・・洋画でありコミックであり、小説であり・・妙な同年代の既視感があった。辻さんにとって、遊びじゃなく実験なんだろうなぁ。さて、次は「左岸」(笑)

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著者プロフィール

東京生まれ。1989年「ピアニシモ」で第13回すばる文学賞を受賞。以後、作家、ミュージシャン、映画監督など幅広いジャンルで活躍している。97年「海峡の光」で第116回芥川賞、99年『白仏』の仏語版「Le Bouddha blanc」でフランスの代表的な文学賞であるフェミナ賞の外国小説賞を日本人として初めて受賞。『十年後の恋』『真夜中の子供』『なぜ、生きているのかと考えてみるのが今かもしれない』『父 Mon Pere』他、著書多数。近刊に『父ちゃんの料理教室』『ちょっと方向を変えてみる 七転び八起きのぼくから154のエール』『パリの"食べる"スープ 一皿で幸せになれる!』がある。パリ在住。


「2022年 『パリの空の下で、息子とぼくの3000日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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